千年の祈り

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千年の祈り

解説

アメリカ在住の中国人女流作家イーユン・リーの短編小説を、「スモーク」のウェイン・ワン監督が映画化。主演に「ラストエンペラー」のヘンリー・オー、「ジョイ・ラック・クラブ」のフェイ・ユー。妻に先立たれ、ひとり寂しく老後を過ごすシーは、中国から、アメリカに暮らす娘イーランを訪ねることにした。30歳を過ぎた娘は未婚で、すっかりアメリカナイズされた生活にシーは驚くが、娘のことを理解するため、多国籍な隣人たちと積極的に交流しアメリカの文化に触れていく。

2007年製作/83分/日本・アメリカ合作
原題または英題:A Thousand Years of Good Prayers
配給:東京テアトル
劇場公開日:2009年11月14日

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(C)2007 Good Prayers, LLC All Rights Reserved

映画レビュー

3.0とにかく住んでるところの言語を!

2023年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 父親が訪ねてきたことを次第に鬱陶しく思うイーラン。離婚した女性は焦ることで不幸せになると信じていたシー氏。毎晩、豪華な中華料理を作るってところに鬱陶しさが感じられるのだ。

 実は妻子あるロシア人男性と不貞を働いていたこと・・・それを告白した時点で親子のわだかまりが解けるのだが、なぜかそれだけの映画にしか思えない。そして、母国語と外国語の間でのコミュニケーション。シー氏は英語も学ぼうとしていたのだが、相手の英語がわからなくなると突然中国語で喋り出したりする。その面白さはあった。“kum”と“come”のニュアンスの違いもよくわからないが興味深い。

 さらに現地アメリカ人との会話。イラン人女性との会話。アメリカ社会の現実だとか、どこかに嘘がある人生を描いていた。シー氏もロケット工学者として通していたが、実は不倫を疑われて事務員に降格されていた事実を打ち明ける・・・なんだかなぁ。

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kossy

3.5誰かのために千年祈るって、そのコンセプトが潔い

2010年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

「SMOKE」が印象深かったウェイン・ワン監督作。

 英語を母国語としない人々が多く出演していて、彼らのぎこちないダイヤログがそのぎこちなさ故によく伝わってきて楽しい。小さなエピソードの積み重ねで父と娘の歴史が紐解かれていく流れも、和解するでも否定しあうでもない、繋がっているのか繋がっていないのか分からない曖昧な親子関係も、根底に温かいものがあるから不安がない。取り立てて何か新しい映画ではないけれど、お宝台詞もちらほらと。

 誰かのために千年祈るって、そのコンセプトが潔いよね。

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ikuradon

3.0そうか、中国故事が作品タイトルの由来なんだ

2009年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

父と娘で鑑賞にこられたかたは
お一人様の料金が1,000円。
そんなサービスが実施されていました。

しかし、劇場側のサービスマインドとは裏腹に、
女性同士かカップルだらけで、父と娘らしき姿はなし。

まぁ、
たしかに
今作を鑑賞する年頃で
父と娘が連れ立って映画館に行く
シチュエーションって浮かびませんよね。

パパと女子○生なら
あるかもしれないけど。

コラコラ、発想が危ない方向に行っとるぞ(苦笑)

★彡     ★彡

いやぁ、静謐な映画だった
だから、逆に睡魔と激闘を繰り広げてしまったよ

鑑賞後、
劇場に貼られてある
解説を読んでみました。

なるほど、監督。
セリフだけでなく、
沈黙にもこだわったそうです。
静かに感じた理由がよくわかりました。

一方で、
睡魔がやってきてしまった訳。

今作、中国語と英語が飛び交います。
また、作品の特徴として英語で話した内容を
直後に中国語ではなしたり、その反対もあります。

だからか、必要以上に
字幕が省略されているのです。
中国語と英語を完全に理解できるはずも
ありませんから、途中ついていけず、疲れてしまったのです。

いやぁ、ここまでバトルをしたのは久しぶりです(苦笑)

◇   ◇

原作は短編。
今作、脚本は原作者が担当されています。
脚本を執筆されたのは初めてだそうですが、
そんなこと微塵にも感じさせられませんでした。

父と娘の関係修復を
オーバーに表現せず、
日常生活を舞台に淡々と描かれていく。

父が持つ隠し事。
娘が持つ隠し事。

娘は父が隠し事、
嘘をついているのを察し、
胸のうちを開こうとしない。

そんななか、
お互い距離を離れたり、
近づいたりしながら、互いの溝を埋めていく。

話の概要はこんなところでしょうか。

父と娘といっても、
娘は離婚をしているような
年代ですから、諍いをしているとはいえ、
双方とも大人だな、と思いスクリーンを見つめていました。

まぁ、娘が大人になったとはいえ、
父親から見れば、まだまだ子供で、
心配でしかたがないのは当たり前。

時には、そこまでやったらウザがられるよ、と
いうことまでやっちゃいます。さすがに、そんなときは
劇中の娘も、父に対し露骨に嫌な顔を見せていましたが。

ただ、字幕に、
“お父さん、ウザイ!”とは出ませんでしたけどね(苦笑)

★彡     ★彡

大人の映画

この言葉がピッタリな作品ではないでしょうか。

しかし、
睡魔と激闘を繰り広げてしまったのも
事実ですので、Bとさせていただきます。

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septaka

5.0とてもヒューマンな感動作品です。

2009年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

試写会から外れたけれど、ぜったい見たい作品です。
『扉をたたく人』『縞パジャマの少年』に匹敵する感動作品です。

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流山の小地蔵