(500)日のサマーのレビュー・感想・評価
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惹かれてしまう作品
すれ違うと終わる
すれ違わなかったら続く
自分と近いものがあって自分にないものも持っている
好感、癒し、安心感
トラブルになりそうなことは前もって伝えておく
好きだから行動を共にする
どこかで違和感を感じる
それが大きくなる
気持ちが修復ができないほど大きくなる
距離を置く
他の人と出会う
偶然が重なるとその奇跡が愛おしいものになる
他の人とは違う絶対的な愛を感じる
これまでの経験と直感で結婚する
トムはサマーにとって人生を共にする人ではなかった
それだけのごくごく普通のシンプルな話だったのに
何でこんなにこの作品に惹かれてしまうんだろう
トムの
自立心の強いサマーに対して『君のために殴った』
普段涙なんて見せないサマーに『ただの映画じゃないか』
は残念、、
あなたに守ってほしいとか思ったことないし
何で泣いてるのそんな泣くなよ、じゃないのよ
少なくともサマーはその対応を心地良くは感じない
個人差はあると思いますが、、
生まれ育った環境がみんな違うから分かりあうって普通に大変だけど、そんな中で色々ぴったりくる人と出会うとパートナー、夫婦になるんでしょうね
サマーの複雑な心の穴を埋めてくれたパートナー凄いし
トムも自然体で愛し合えるパートナーと幸せになってほしいし、その一歩が近づくような前向きな終わり方でよかった
【”恋は運命次第・・。”恋愛観の違う男女の500日間の恋する姿やすれ違う姿を描いたお洒落な作品。様々な見方を許容する懐深いが、ロマンティストな男にとってはほろ苦い作品でもある。】
ー 今作では、バンドで言えば、ザ・スミスや、ベル&セバスチャン、そして、トム(ジョセフ・ゴードン=ベレット)が着ているTシャツにプリントされているのは、ジョイ・ディヴィジョンのアルバム”アンノウン・プレジャーズ”のジャケット・・。
二人がデートするのはIKEA。
そして、”誰かの所有物になるのは、サイアク”と言ってトムを落ち込ませたろしたサマー(ゾーイ・デシャネル)の運命の人になったのは、サマーがデリで「ドリアン・グレイの肖像」を読んでいた時に出会った男である。意味深だなあ・・。-
◆感想
・今作は、様々な見方を許容する作品だと思う。僕も、以前観た際には”お洒落な映画だけれど、サマーみたいな女性は、嫌だなあ”と何となく思ったが、久方ぶりに鑑賞すると、サマーは自分の気持ちに素直過ぎる言動をとる女性ではないのかな・・、と思ってしまったよ。
・何故なら、”真剣に誰かと付き合う気はない”と言いながら”卒業”をトムと一緒に観ていて、号泣しているし、可なりの気分屋だし・・。
・それにしても、今作の作りは凝っている。500日を行ったり来たりする構成や、”トムの願いと現実”を2画面で見せる手法など・・。
・又、悩める兄に的確な恋愛アドバイスをする大人びた小学生のレイチェルを演じるクロエ・グレース・モレッツも、良い。
”彼女の思い出を良いモノばかりにしちゃ駄目よ!”なんて、小学生が言うかなあ。クロエ・グレース・モレッツ、小さい頃から魅力的な女優である。
<一目ぼれしたサマーにある意味、振り回されるトムの姿は、ロマンチックな恋物語が好きな男としてはナカナカシビアだが、”ゾーイ・デシャネルだったら、仕方がないよね‥、”と初鑑賞から10年経ってから見ると思ってしまった作品。
トムの次の恋の一日目が始まるラストも、センス良き作品である。>
恋人はいらないと友達以上恋人未満の関係をトムは了承したうえだったは...
恋人はいらないと友達以上恋人未満の関係をトムは了承したうえだったはずが、それ以上にサマーを好きになってしまって振り回されるという男の子の失恋映画。映画のつくりも面白いので楽しめる。
振り回されてモヤモヤ、けれども優しくされたり好意を向けられると好きが勝っちゃう、仕事が手につかなくなる、などなど恋愛だなぁって感じでした。
どう考えてもトム、小さすぎるだろうと思ったり(笑)
どんなに好きだったとしても実らないこともある。
出逢いにはタイミングがあって、トムとサマーの出逢いのタイミングはそういうタイミングではなかったんだよなぁと。
人と人の出逢いやタイミングって不思議だけど、そうなんだよなぁって。
それでもラストは男の子も前を向けて人生の一歩踏み出せたことは希望を与えてくれて良かったです。
共感の嵐で感情移入しまくり。85点
モヤっとするなぁ…
タイトルなし(ネタバレ)
結構好きな作品。
ストレートなラブストーリーよりもこういう捻りまくりの作品が良い。サマーの魅力からして気持ちは分かる。笑 ただ、男ってバカだなとも思う。最初から友達以上はないって宣言されてる以上、サマーは悪くないしね。思わせ振りなところはあるけれど。核心つくことを言う妹のクロエも良い味出していて良かった。
演出方法もかなり面白い。特に期待と現実を2画面同時進行で対称的に映すのが斬新で良い。
最後新たに出会う偶然の相手オータムにフラれなくて助かったね。
あなたじゃなかった、、そういう事はある。
運命の女性、サマーと出会ってからの500日の軌跡。 時系列順ではな...
こんなお洒落な終わり方をする映画は初めて観た
私が今年観た80本の映画の中で『花束みたいな恋をした』という邦画が今のところ暫定一位の作品です。あまりの面白さに他の映画好きの方の意見が知りたくて、一時期『花束みたいな恋をした』のレビュー動画を観漁っていた時期もあります。そんなレビュー動画の中で、多くの映画レビュアーさんが類似の作品として名前を挙げていたのが『ブルーバレンタイン』と、今回鑑賞した『(500)日のサマー』でした。
好きな映画の類似作品と言うことで私の好みであることはほぼ間違いないですし、かなり評価の高い作品でしたので、ハードルはめちゃくちゃ上がっている状態での鑑賞になります。
結論ですが、めっちゃ良かった!!
主人公トムがヒロインのサマーと出会ってからの500日を描く作品ですが、時系列を行ったり来たりする構成が非常に効果的に働いていましたし、ストーリーも恋愛の「あるある」を描いた内容になっていて観ながら「うわぁ」と思わず声を挙げてしまう場面も多々ありました。恋人の片方が病気で死んじゃったり恋敵が出てきて三角関係になったりするような分かりやすいドラマ性は無いのに、こんなにも日常がドラマチックに表現できることに驚きます。日常のさりげない風景を切り取ったような演出と脚本がすごく良かった。そして特筆すべきはあのラストシーン。ラストシーンがこんなに綺麗な作品を他に知りません。本当に素晴らしかったです。
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建築に興味がありつつも、グリーティングカード会社でカードのコピーライターとして働いていたトム(ジョセフ・ゴードン=レビット)は、ある日社長秘書として入社してきたサマー(ズーイー・デシャネル)に一目ぼれをする。トムはサマーに熱烈なアプローチをしてデートやキスにこぎつけるのだが、サマーにとってトムはただの「友達」でしかなかった。
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本作の特徴は何と言っても時系列が行き来することでしょうか。時系列操作によってストーリーを面白くする作品と言えば私がオールタイムベストに挙げるクリストファー・ノーラン監督の『メメント』を真っ先に思い浮かべます。時系列操作系の作品はどうしても複雑なストーリーになってしまいがちですが、本作は時系列が変わる度に「今は何日目」と分かるようなカットインが挟み込まれる演出があるので、時系列操作が登場する作品の中ではかなり観やすい内容になっていたように感じます。
時系列を行き来させることで、「出会ったばかりの頃に大笑いしていたギャグが倦怠期を迎えた時にやってもクスリとも笑えない」というのが一目で分かる描写がされています。時系列操作が効果的に使われていて良かったです。左右で画面分割する演出が何度かありましたが、あれも面白かったですね。昔からある映像手法ではありますが、同じ「左右画面分割」でも色々パターンがあるんだなと感心させられました。
ストーリーも良かった。
本作は恋愛の「あるある」を描いた作品になっていました。個人的な話になりますが、私の知人にサマーっぽい人がいましたので、劇中の多くの日常的な描写で「わかるわー」って思わされました。劇中のナレーションでも語られてましたが、多分ああいう「特筆すべき魅力は無いのに男を魅了してしまう女性」って普通に生活していれば誰でも一人くらい会ったことあると思います。
そんなサマーに(他の男たちと同様に)魅了されてしまった運命の相手を夢見る青年のトムの視点から物語が進みますが、時系列を行ったり来たりするため途中で「これはどういうことだろう」と疑問が浮かぶシーンも何か所かあります。映画が進むにつれてそういう疑問が解決していくのも伏線回収モノの映画のようで面白いですね。序盤のシーンが後半で全く意味合いが変わってしまうようなどんでん返しもあって、2周目でも楽しめる構成になっていると感じました。
「男女の違い」とか「恋愛観」が描かれる場面も多かったので、観た人の価値観によって意見が変わる作品かもしれませんね。ぜひこの作品を観たことある人と語り合ってみたい作品でした。
あと、色々なレビュアーさんのレビューを読んで知ったのですが、作中に登場する曲や映画の一つ一つにきちんと意味があって、登場人物の心情や考え方の違いを如実に表しているらしいです。私は洋楽には明るくないため、その繊細な演出に気付くことができなかったのが悔やまれます。『花束みたいな恋をした』でも、登場する楽曲や書籍やファッションなどのコンテンツがそれぞれこだわり抜かれたチョイスがされていて、観客がそれらのコンテンツを知っているからこそ得られる「〇〇が好きということはこういうキャラクターなんだな」というキャラクター設定の補強がありました。本作にも、そういう細かなキャラクター描写がふんだんに盛り込まれていたので、鑑賞後に色々な人のレビューを観ると新たな発見があって非常に面白いです。
サマーが結婚を決めたきっかけが「たまたま出会って読んでる本がお互い好きな本だったから運命を感じた」ということだったんですけど、物語冒頭でトムとサマーが仲良くなったきっかけが「たまたまエレベーターで一緒になって聴いている曲がお互い好きな曲だったから」だったんですよね。トムはそれで「サマーこそ運命の相手だ」と確信していたのにも関わらず、サマーはそうは考えてなかったんですよね。その対比が非常に辛くて苦しくて面白い。本当に最高。
久々にここまで楽しめる作品に出会えました。万人におススメできる映画です!!
やっぱりマークウェブ
ズーイちゃんカワイイ
DVD210円ゲットシリーズ。「ノッティングヒル」とは正反対。これ...
個人的にはサマーのような女性は嫌いだ
時系列がめちゃくちゃで、頭が混乱してしまう。最初に恋の相談役の少女レイチェル(クロエ・モレッツ)が登場する点が個人的には非常に面白く、その後も時々出てきてこの映画のキーパーソンとなっていて、結局最後も彼女の言った通り「彼女しかいないと思うでしょうけど、私はそうは思わない。海に魚はいっぱいいるわ。」ということが現実となるが、最後にも登場させるべきだったと思う。
あと、男の友人2人も最後に出てこなかったので、その後どうなったか気がかりで、最後にも何らかの形で登場させるべきではなかったか。そのうちの一人は元の会社の同僚なので、退職しても友情は続いていたのかどうか気になるところ。
全体的には、サマーのキャラクターが好きになれないので、なぜ主人公があんなにもサマーを好きになるのかわからないので、イマイチ感情移入できなかった。最後のほうで、主人公が公園で座っているとサマーが現れる。結局、サマーを運命の人と思っていた主人公だったが、サマーにとっては主人公は運命の人ではなく、偶然本を読んでいたときに声をかけてきた人(結果的に結婚相手となる)が運命の人、その時間にその場所にいなかったら出会うことがなかった、つまり運命の人、あなたと違う気持ちを感じたと言われた時の主人公の悲しそうな表情(彼女から顔を背ける)・・・切なすぎる。別れ際、彼女が彼女の手を彼の手の上に乗せる。冒頭のシーンと同じ。冒頭でこれを見た時は、この二人は熱々の関係だなと思ったが、別れのシーンだったとは何とも皮肉である。
ただ、所々映画好きにはたまらないシーンがあった。サマーが「卒業」をみて涙を流すシーン・・・最後のバスの中、オリジナルは確かサウンド・オブ・サイレンスが流れたと思うが、この映画では、同じサイモンとガーファンクルではあるが、サウンド・オブ・サイレンスではなくブックエンドのテーマが流れた(この映画のなかではよく合っている)。
最後にお互いの名前を言うシーン・・・ダスティン・ホフマンの「ジョンとメリー」を思い出した。
主人公がサマーの結婚式に出席するシーン・・・画面が2分割になり、右が現実、左が期待となっている(何かの映画のオマージュと思うが、思い出せない)等・・・。
編集の技
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