沈黙を破る
劇場公開日:2009年5月2日
解説
イスラエル軍によるヨルダン川西岸への侵攻作戦の中で起こった、難民キャンプへの侵攻を記録したドキュメンタリー。カメラは2 週間にも及ぶイスラエル軍の包囲、破壊、殺戮にさらされるパレスチナの人々の生活を追う。同じ頃、元イスラエル将兵の青年たちが“沈黙を破る”という名の写真展を開き、自らの加害行為を告白する。監督はジャーナリストの土井邦敏。
2009年製作/130分/日本
配給:シグロ
劇場公開日:2009年5月2日
劇場公開日:2009年5月2日
イスラエル軍によるヨルダン川西岸への侵攻作戦の中で起こった、難民キャンプへの侵攻を記録したドキュメンタリー。カメラは2 週間にも及ぶイスラエル軍の包囲、破壊、殺戮にさらされるパレスチナの人々の生活を追う。同じ頃、元イスラエル将兵の青年たちが“沈黙を破る”という名の写真展を開き、自らの加害行為を告白する。監督はジャーナリストの土井邦敏。
2009年製作/130分/日本
配給:シグロ
劇場公開日:2009年5月2日
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2012年2月17日もし10年前20年前5年前でもよい、この映画に出てくる沈黙を破るグループの若者たちがもっと多くいて彼らの声を写真を見る聴く人が多くいて、そんなうねりがあったなら、2023年10月の、まさかの第二のナクバはなかったのではないか、、、
イスラエルによるガザ攻撃ジェノサイドが行われている中での、上智大学キャンパス内での上映。
アメリカ人のボランティアが、殺された知人を見て泣き叫ぶアラブのパレスチナの母のように泣き叫ぶ中、取り巻く人々はアメリカに非ありと思い当のアメリカ人もそう思うが怒りをぶつけるような大きな声で、老いたパレスチナ人が、
我々が悲しみ悲嘆するようにこのアメリカ人も悲しみ悲歎しているのだ
と叫ぶ、その寛容。慈愛。利他。
入植者に襲われないよう、パレスチナ人のオリーブ農園を手伝う沈黙を破るグループのイスラエル人の若者。
イスラエル軍は世界で最も道徳的な軍隊と子供の頃から学校で教えられ続け自分を無にして兵役で占領地でパレスチナ人を殺したり迫害したりする。子どもも撃つ。
パレスチナ/イスラエル映画ではないですね。
今、自分の人生で、何と闘っているかを投影できる作品ですね。遠い国の問題ではないような。是非、見に行ってください。
私は、国家に自分の人生が利用されてなるものか、と思いましたよ。
日本は、イスラエルのように徴兵制度はないものの、あまりに体制への抵抗力がなさすぎ。徴兵制がある国よりも「右向け右』への具体的な抵抗が弱いかな。
ある意味、「沈黙を破る」の元兵士たちの言葉を封じ込めない、とりあえずは「聞く耳」を持つ社会ってすごいな、って思う。
自分の職場でも、「そういうこと言うと、生きにくいよ。』的な、議論をさける風潮の凄まじい雰囲気。「法律で決まっちゃたんだから守らなきゃ」みたいのこと言われると、かなり苛立つな。憲法も法律も、国から個人の権利を守るためにあるもんでしょうが。
パレスチナを暴力で占領することで、イスラエルは内部から壊れていっている、という元兵士の言葉。
自国の過ちをしっかりと告発し、内部から自分の国が崩壊していることにきちんと警鐘を鳴らせる。いいね。日本もかなり、内部から崩壊している気がしてるんで、そういう動きを作り出したいと感じました。
迫る視線が、「怪物になるのはとても簡単なことなんです」という言葉に説得力を与える。カメラとスクリーンを通して、イスラエルの元兵士達は自分に語りかけているように感じた。
実際、劇場で観ると、自分と彼らの間にあるはずのカメラやスクリーンは消え去り、人と人との対峙・出会いのような空間が生まれる。皆、等身大の人間として悩み、泣き、悼み、時に何かを諦めたりもしながら、しかし一抹の期待を持って全力で生きている。
占領地で何が行われたのかを、自らの話として語る元兵士たち。そして、封鎖され、非情な攻撃の中、懸命に生きるパレスチナの人々。彼ら1人1人に名前と個性を見出し、「イスラエル/パレスチナ」と総括して思い描いていた世界に、地に足の着いた像を描かせてくれる。
重厚なドキュメンタリーでありながら、無理なくグィと引き込まれ、劇場を出る時に、「何かを受け取った」かのような気持にさせてくれる作品でした。これはイチオシです。
愛国の告白 沈黙を破るPart2
2022年沈黙を破る
2009年