クヒオ大佐のレビュー・感想・評価
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騙されたい願望
人間には「騙されたい」願望があるのかもしれない。
結婚詐欺師はきっとそこを上手くつついて被害者からお金を巻き上げるんだろうと思う。
この「クヒオ大佐」もやはり才能やセンスがあるんだと思う。自分には無理。実在の人物をモデルにしているらしいが、この作品自体は観客を騙すことはできなかったんじゃないかな・・・
最後もう一つ騙されたかと思って焦った。
でもやっぱり夢でした。 満島ひかりっていっつもジーンズシャツ着てる気がする。あと映画に出てくるバスに座ってるシーンて場所あそこ多いよね。前から見て左側の後ろから2.3番目あたり。
最後騙し続けてたクヒオ大佐が騙された形(毒きのこ)になって死ぬのかと思った。
ライトな作品。
希代の結婚詐欺師・クヒオ大佐。
湾岸戦争絡みの政府の描写は必要だったのか問題が、たぶん語られていたんじゃないだろうか。ラストのシークエンスありきなのだろうけど。
あと、アレはロスで撮影するほどのもの?とも感じました。
とはいえ、結構笑わせてもらいましたし、安藤サクラ、アンジャッシュ児嶋、新井浩文に満島ひかり、脇を固める俳優陣が輝いていて良かったです。
コメディ?堺雅人に頼りっきり。
主人公やキャスト設定から、脚本に
到るまでなぜか惹かれない。
まだ、ブレークしていない堺雅人
だからなのか?
結婚詐欺師のコメディなら、もう少し
ハラハラ、ドキドキ感や、男と女の
駆け引きが面白く、もっと魅力的に
作れると思うんだけどなあ。
多分騙される女役に松雪泰子は
美人過ぎるからか?
全体にまとまりとメリハリのない
ストーリーが辛いかな。
結婚詐欺師は医師か操縦士が鉄板らしい
総合45点 ( ストーリー:45点|キャスト:60点|演出:55点|ビジュアル:70点|音楽:60点 )
くだらない詐欺師と彼に騙される女たちを物悲しくも滑稽に描く。実在した結婚詐欺師だそうだから、こんな馬鹿げたように見えてもそれなりの力はあったのだろう。
だが笑えたわけでもないし、真剣に詐欺の過程を追いかけ女心をさらけ出すわけでもないし、観終ってすっきりするわけでもない。それがどうした、これだけでもう終わりなの?、という感じでした。喜劇なんだろうけれど馬鹿馬鹿しくて笑えないこの演出の質が高いと思えないし、こういう路線は趣味に合いませんでした。ただ女優陣は良かったと思います。
女優人が俺得
松雪泰子と満島ひかりが美人過ぎてよかったです。
あと、堺雅人さんも付け鼻のせいかイケメンでしたね。
話の内容は設定とか空気とかがおもしろくてよかったです。
なかなかの高評価!
ただ、オチの部分が少しネタな気が…笑
いい加減あきらめなよ
2014年、しょっぱなが「クヒオ大佐」になるとは。
しかもTVで見てしましました。
クヒオ大佐ほどじゃないけど、ああいう男性っていますよね。
いろいろこじらせている人。
あと、クヒオ大佐の女たちも、実際にあそこまでじゃないけどいてる。
そう言う意味では、よくできているのかも。
松雪泰子の最後のああいう行動っていいなって思います。
あこがれ。
私は女だけど、ああいう女の人ってキレイだなって思います。
クヒオ大佐もお金だけじゃなくて、男性経験のあまりないしっかりもの女性の淋しげな綺麗さとか、小さな職場で同僚と元カレ上司のはだけた姿をみて自暴自棄になっちゃう女の子の瞳とか、そういうのを一番愛おしいって思えたらよかったかも。
個人的には、松雪泰子の弟役の新井浩文さんのなんだかんだ姉想いな感じがよかったです。
実話が元だと考えるとおもしろい
かわいそうでバカな結婚詐欺師のコメディー映画です。
アメリカ軍人のふりして、つねに制服を着ているところや日本人が外国人のふりして話してる変な訛りの話し方。怪しさ満点な男が主人公です。
辛い現実から逃れるために、妄想する癖がついて、自分でもなりきっている所や中途半端な知識のためにすぐぼろが出る所が他の結婚詐欺師とは違うと思いました。
安っぽい詐欺師をコミカルにかかれているのがすごいなと思いました。
騙す人、騙される人の背景を延々と語らないことで、想像力を掻き立てられる内容だと思います。ターゲットになった人とならなかった人の違いを感じました。
暗くて要点がわからない
堺マサトさんが、でているのを目当てにみていたが、さほど見応えのある作品ありませんでした。
全体的に暗くて、ギスギスした気持ちでいっぱいです。
しかし、さすが新井さんやら満島さんやら豪華な役者の方々をそろえているだけあって演技は素晴らしかっです。
それに、堺さんの片言の日本語は、見ていておもしろいでした。
そうかんがえると、まあまあ見応えのある映画でした。
究極のネタ男の調理法は…
【アメリカ人になりすました結婚詐欺師のコメディ映画】
わーおもしろそう!…えっ!実話!?!?いやいやホントに実話!?(知らなかった)というのが観る前の印象w
こんなありえないお話が実話と知ってどんなS級のおバカさんかすごく楽しみになりました。同時にこんな変な手口で1億円も女性から騙し取ったということは頭が切れる…というより先天的にそういう(母性本能をくすぐる系のw)天然の魅力がある人なのかも、そうじゃなきゃねぇ、、なんて考えてわくわくしながら見始めました。
クヒオ大佐はS級のおバカには間違いありませんが予想に反してなかなか小賢しい男でしたw
もちろん小賢しいだけなのですぐ剥がれるメッキなわけですが。
[弟]も小悪党なんだけど完全にクヒオ大佐が劣勢な会話は笑えるしスカっとしましたw (「なんで($札に)両替すんの?全部バレてるのに(真顔)」とか)というかアメリカ人を名乗るのに最低限の英会話もできないとか保険かけてなさすぎるw
実際のエピソードとどれくらい違うのかにもよるけど、この“小賢しい男”を映画化するならもっともっとドタバタコメディ風なものが観たかったなあ。もうあんなクオリティーの高い付け鼻じゃなくバラエティーで見るようなので全然OKw 肩の力抜くというか不真面目に「これが前代未聞のアホですよ」くらいのテイストで良かった気がする。『腑抜けども-』の監督らしくない生真面目な感じがしました。
クヒオ大佐のキャラクターからまったり系になるのはわかるけど、がっつり笑えたのは上記の[弟]との絡みくらいで設定(といっても実話なんだけどw)から想像したようなパンチはなかったのが残念。
あとあくまでも“滑稽な人”として描くべきだと思うからなんで金髪にしなかったのか不思議。本人はそうやって偽ってたんですよね?
堺さんのクヒオ大佐っぷりが素晴らしかった(あの役は彼にしかできない)から違和感というか…似合わなければ似合わないほどいいと思うのに。
滑稽な人と言いましたが、彼はイタいだけじゃなく“詐欺師”なので映画化するなら同情したくなるような作りにはしちゃいけないと思うのです。
辛い過去から妄想に生きていた本人に詐欺師という自覚はなかったかもしれないし、また“恋は盲目”にもなれない“彼”に惹かれた女性には別に真偽は重要じゃなくて、お互いが望んだ恋愛で後悔しないなら騙したり騙されたりも勝手にやればいいと思うけど、
他の人の生活(お弁当屋の店員さんたちとか)まで巻き込むとそれは“悪”だとおもうから(逆を言えば彼がフォローが徹底した小賢しくないプレイボーイならそれを“詐欺”と呼ぶか迷う)、柔らかい空気やバックボーンやそれを売りにしない人柄だけじゃ色々説得力に欠ける。
確かに超映画にしたいネタ男だけどw、こういう実在の人物をこういう風に映画にすると“悪名でも武勇伝”的な印象が残るし(武勇伝と呼ぶには色々とダサいしw、もちろんクヒオ大佐にも色々事情はあるだろうけど)、終始ネタ映画に徹してほしかったかなー。
あんなことができるくらいの本人は、色んな意味で“すっごい恥ずかしいこと”というのは分かってるんでしょうかw まああそこまで突き詰めたのは凄いっちゃ凄いんだけどw 今はどうしてるのかなあ。
思ってたのとは違ってなーんだと言う感じは否めないんですが、役者さんの演技だったりニガクリタケが伏線になってたり、最後数分は「???」状態が続いた後「なるほどw」とスッキリできる演出は良かったです。
にしても松雪さんまたお弁当屋さん!?w 綺麗だし可愛かったけど久しぶりに『デトロイト-』みたいなパンクな役もみたいな〜 今回コメディ映画ということなので期待しちゃってましたw
おかしさと哀しさ
見る前は、脱力系の映画だと思ってた。
だって、堺雅人演じるどう見ても日本人が、片言の日本語を話す偽アメリカ人に扮するのだから。
しかし、実際見てみると、おかしさの中に哀しさ溢れる作品だった。
クヒオ大佐は過去のコンプレックスから、最後まで虚像を演じ続ける。
松雪泰子演じる弁当屋の経営者も、おそらく騙されていると分かっていても、お金を貢ぎ続ける。
満島ひかり演じる博物館員も、この偽アメリカ人の事が気になり始める。
登場人物のほとんどが、何かしら負い目を持っていて、コミカルに描いているのだけれど、それがさらに哀しさを色濃くしていて、やるせなさを感じた。
でも、基本はコメディなので、考えてしまう部分を感じつつも、楽しんで見れた。
夢に敬礼
パンフレットによると、
吉田大八監督は、
「クヒオ大佐の滑稽でどこかチャーミングな詐欺師のテクニックを独自のテンポ感で演出し、
オフビートな笑いと感動をひきだした」
.
「クヒオ大佐と女たちのやりとりをそれぞれのラブストーリーとして見せ、
さらにLAでロケをした心おどるアクションシーンや、
クヒオの内面のドラマを挿入して、
さまざなトーンをちりばめたエンタテインメント作品にしあげた」
のだそうだ
つまらないコピーをつけられていて、
不愉快きわまりない…
表面上のことばにまどわされる若者が多いということなのだろう
.
.
「つらいときは空をみるんだ!」
.
ほんとうは軍人じゃないクヒオが、
ひ弱さが知れてしまうこともおそれずに、子どもを虐待している父親につかみかかる
「 空を !」
だけど子どもは、
虐待の父親のもとにもどるしかない
そんなことはクヒオだって知っている
.
子どものころ、
クヒオの無邪気な逃避方法は、
たしかに「空をみること」だった
つよい
つよい
戦闘機がひたむきに横切る空
でも、
そんなことですくわれやしないことも、
彼はだれよりしっていただろう
たすけられなかった母親
たすけてもらえなかった自分
かなわなかった子どものころの理想
.
彼は、
女の想いをかなえられるような男になりたかった
自分の滑稽さなどかえりみないほどに
.
おんなたちは、
自分の想いがかなうと思いたかった
自分の滑稽さなどかえりみもせずに
.
だけどなにひとつ、
想いはかなってはいない
でもそんなこと彼らはわかりたくない
だれも彼らに真実などしらせなくてよい
.
しのぶからのクヒオへの敬礼
軍人でもなんでもないクヒオへの敬礼
まだ夢からさめようなんて思ってない
これ以上ないくらいの愛の行為
.
おろかな夢としりつつも、
夢をみつづけることをえらんだのだ
.
.
人間ドラマとすれば、そこそこ秀逸。
クヒオ大佐の人間ドラマとしては良くできている。
実話は本当に驚きのものでありましたが、映画はフィクションとしてちょうどいいくらいのさじ加減に落とし込みました。
一人の男の悲哀をコメディーのオブラートに包んでいます。
周りの女性たちも良い意味で魅力的だ。
役柄も良い。
ここまで書くと非常に良い作品のようだけれど・・・。
やっぱり思うのは、これは劇場用でなくてもいいんじゃない?という思い。
この作品での上映時間もちょっと長いし、小劇場向けのテーマだし・・・。
大きなスクリーンでわざわざ「クヒオ大佐」ってのもクスっとしてしまう。
デートムービーにしても隣の男も「クヒオなんじゃないの?」
と思われちゃうと笑えないし…。
女子も(?)、制服が、オ好き?…
コレが、(細部は、違うにしても)現実に有った事件だ、ってんだから、驚かされるし…可笑しくも、悲しくもなる話…
ああいう犯人(?というか、一部詐欺師的性格の人物)は、自身が創りあげた物語を自分も信じきるというけれど、「そうなのかもなぁ…」と思わせられた…
知識や情報が、少なかったり、無かったりすると、簡単に騙されてしまうけど、
ヤッパリ(?)、「少しばかり、知っている」というのが、「一番ヤバいんだろうなぁ〜、本物を知っとかなきゃあ…」…みたいな教訓めいたものまで、感じさせられた。
案の定(?)、"モノホン"を知っているらしきクラブ嬢(?)に、事実が、バレたあたりから、歯車の狂いだすクヒオ大佐役の
「堺雅人」さんが、ウンナンのウッチャンこと「内村」さんがコントをやっているみたい(…実際、「似てる!?」って、思った人も多かったかも?…)
に、思えてきて、
「もっと、ドタバタにならんかなぁ?…」と熱望したけど、そこは、実在の事件だから、しょうがないにしても、…あのギリギリの"可笑しさ"は、本物の事件の方の"奇妙さ"をも強調していて適役だったかも?とも思えてきたものの、
関係無い(?)、学芸員役の
「満島ひかり」さんまで(?)、「田中麗奈」さんのパチモン(←失礼!)に見えてきてしまいました。(←きっと、思い込みでしょう…)
公開から、だいぶ経っての、このレビューも、「コピー商品の話」の流れで、フッと、作品を思い出したからなのでした。
本物の事件での被害者(?)の女性達って、(こんな事を言ったらアレだけど…)ある意味、犯人(?詐欺師?)と同じ夢を見た(見ようとした?)"共犯者"だったんじゃ、なかろうか?
あるいは、現実(から)逃避(したかった?)者で、現実(から)逃避(するしかなかった?)者達だったのかもしれない…などと思えてきてしまいました。とサ
意外と深い映画
他の映画レビューでも同じ投稿をしているのですが、
この映画の良さが伝わっていないような気がして残念です。
この映画は、政治的メッセージが含まれていると思うのです。
湾岸戦争でアメリカに言われるがまま、お金を出した日本。
当時の日米関係になぞらえて、
クヒオとクヒオに騙される女達の関係を
コミカルに描いている作品です。
テンポ良い笑いと終盤に向けての切なさ
が上手く交じり合いっている。
最近の映画では抜群に面白いと思う。
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