サマーウォーズのレビュー・感想・評価
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実は18歳以上禁止
残念ながら、細田監督最新作を見に行く予定は全くないのだが、「時をかける少女」といい、この「サマーウォーズ」といい、見てて恥ずかしくなる部分が多すぎて、おっさんのオレには無理。
まあ、そうは言っても初アニメレビューということでもう少しがんばる。
本作あまりに記号が揃いすぎて、有り得ない設定なのに、無理やり家族の絆とか、誰も否定できないような着地点に落とすから、恥ずかしいし、いやらしい。
田舎がどうとか、大家族がどうとか、40代、50代の人らには、はい、はい、懐かしいねえと思うかもしれないが、アニメを見る世代がどんなに上がろうが、その人らを鑑賞対象にはしていまい。
となると、30代もしくはそれ以下の大人が対象、ということかもしれないが、主人公の少年やその先輩の少女を見てると、こっぱ恥ずかしくてしょうがない、と思うのがその世代ではないのか?ちがうのか?
どこぞの誰かが言っていたが、細田監督の作品は大人向け、ということらしいが、いやいや、架空のノスタルジーに添加物を盛り込んだだけで中身は、大人向けとは真逆のもの。
映像とかすっごい綺麗だね。そこはすごいと思う。
だけどやはり変身シーンは無理。ちゅーの演出も無理。
作品の雰囲気はとても好きなのですが
以前から気になっていたアニメ映画でした。劇場公開から16年たってからようやく見ました。(映画館で、ではないのは残念ですが)
作品の雰囲気や陣内一族の人間関係などはとても良かったです。とはいえ、謎の人工知能との対決が花札でというのが、あまりにも唐突で共感を持てませんでした。栄おばあちゃんとの思い出のあったゲームというのはわかるのですが、それ以外の必然性がほぼなかったと思います。物語のキーとなる要素にしてはあまりにも取って付けた感が否めず、物語に引き込まれつつ見ていたところ、一気に覚めてしまいました。
そう感じてしまうと、暗号解読する場面も冷めた目で見ざるを得なくなります。健二が捕まってしまう原因となった最初の1回目については、本作品のストーリーとして大変効果的だったと思いますが、その後何度も何度も使われるのはいただけません。いくらフィクション作品といえども、さすがに手計算で2度も3度も都合良く解読に成功するというのは無理がありすぎます。作品中では何億もの人が利用し、社会インフラにもなっているOZというシステムに、こんな脆弱なセキュリティしかないのではそもそも普及前に破綻していそうなものです。
もちろん、16年前にリアルタイムで見ていたら、また違う印象を受けた可能性はあるでしょうが...名作扱いされていることに共感はできなかったです。
仮想空間からの反乱!
何度観ても完璧じゃないかなこの映画 バーチャル世界を題材にした物は...
何度観ても完璧じゃないかなこの映画
バーチャル世界を題材にした物は分かりにくさととっつきにくさがある中でそれをすごく巧く生かしてる
主役はケンジかと思いきやナツキもカズマもばあちゃんもワビスケだってそう
約2時間の中に色んな感動を取り入れてんのすごい
もっと良さはあるんだけど書かなくても自分がよく分かっているからそれでいい
細田監督、長生きしてたくさん映画を作って下さい
人と人との美しいつながりがテーマであるがそれが一目でわかる象徴的で印象的なシーンが足りない
2009年公開のアニメ映画。現代日本社会を風刺したドタバタホームコメディ。インターネットが好きな都会の高校生が夏休みに知人女子高生に頼まれて彼女の田舎のおばあちゃんの家に彼女と行きそこでの騒動を描く。
点数:2.0。お勧めしません。このホームドラマは感動しない。主人公が成長しない(年上の彼女と少し仲良くなるだけ)。序盤に各人の抱える問題の描きかたがはっきりせず問題提起が浅いので最後にあっさりしていて味わいが薄い。主人公含め何が問題かはっきりせず騒動が収束しても感動が湧かない。大人までゲームに没頭する日本社会を風刺?私はよくわからなかった。
映画ではインターネットの暴走により現実社会が大混乱におちいるが陣内家や主人公やインターネットの中にいる人々が力を合わせて解決する。インターネット世界も現実社会も地球全体も、全ての世界どうしはつながり、人と人が美しくつながって機能している。インターネットの世界が現実社会と密接につながっているという事実はふだん気が付きにくいがこれはインターネットの世界が顔の見えない世界だからだと思う。本作は陣内家という顔の多い大家族と顔の見えないインターネット世界を両方登場させて両世界の人と人とのつながりの大切さを説いている。陣内家は老若男女が同じ屋根で生活し大家族が美しいつながりをもって機能している、同様にインターネットの世界も美しいつながりをもっているはずだと作者は言っているように私は感じた。本作は人と人との美しいつながりがテーマであるがそれが一目でわかる象徴的で印象的なシーンが足りないと思った。たとえば家族が急病で救急車を呼んだ場合には消防、警察、病院の人たち、そして道を譲ってくれる一般ドライバーなど大人数の人たちが助けてくれる。この事例は人と人とのつながりがいかに大事が一目で、瞬間でわかる。そういった誰でもわかる場面を入れればこの映画はもっと良くなると思う。
視聴:液晶テレビ(無料地上波放送のHDD録画) 初視聴日:2025年8月2日 視聴回数:1(早送りあり) 視聴人員:1(一人で見た)
追記:(雑記など)
本作は2009年公開の映画であるが本作の内容を見ると当時の人々はインターネット社会の希望的な未来を予測していたようである。だが残念ながらその予測は大きくハズレたと言わざるをえない。2025年のインターネット社会は世界全体を悪い未来の混沌へと導いている。コロナの混乱、SNSを悪用する悪徳政治家、悪徳大企業、国内外の詐欺集団、トクリュウ犯罪、集団万引きネットワークなどインターネットは社会での悪用が目立つ。無秩序で自由なインターネットは世界中の人々の生存力のパワ-バランスを大きく変化させ、旧来の平和で善良なインターネット弱者な人々はずる賢く金の亡者のインターネット強者たちに駆逐されようとしている。2025年のインターネットはもはや人類に格差を生み続ける害悪と化している。本作「サマーウォーズ」は劇中で戦国時代の戦国大名の真田家が徳川方の大軍を撃退した上田城合戦の話や徳川方の大軍相手に最後まで抵抗した大阪の夏の陣の話が出てくる。「サマーウォーズ」はつまり「夏の陣」の意味であろう。本作は圧倒的なインターネット社会に立ち向かう陣内家の話である。そもそも情報通信の技術は軍事利用から始まった。戦争では敵の情報を早く正確に知り、それを味方全体で迅速に共有しなければ勝てない。画期的だったのは文字や音声を電気信号に変換し、導線や電磁波にのせて相互通信する技術が1900年代初頭に確立したことである。電気信号は条件にもよるが秒速30万キロメートルの速さの光に近い速度で伝わる。この技術により人類は瞬時に多くの情報を多くの人と交換できるようになった。インターネットは現在の情報通信技術の最先端であるがいつの時代も人類の考えることは同じである。人類は結局はいつも戦争に有利になることしか考えない。インターネット技術によって有利不利が生まれ技術に乗り遅れた国は駆逐される運命にある。インターネットは人と人をつなげるが現在は醜悪なつながりを生んでいることのほうが多い。いかに技術が進歩しようと人類それ自体は進歩しない。進歩しない人類の欲望がインターネットを醜悪なつながりの世界にしてしまっていると私は思う。人と人との美しいつながりとは何か。それは他人の気持ちになって考え、行動することです。お互いが思いやりをもって行動することだと思う。そのためには他人を迅速に正確に知ることが大事だと思う。本来は人を傷つけるための軍事技術だったインターネットなどの情報通信技術はそれを逆の目的で使うことが求められる。これはとても難しい。本作ではアメリカ軍が開発した軍事技術のAI「ラブマシーン」が日本のインターネット仮想空間「オズ」を大混乱におとしいれる。「オズ」と連動している日本のインフラや企業や機関も大きな影響を受けそしてそれを利用する一般国民全員が被害を受ける。現実にもこういう事態は起こっている。2021年5月アメリカの石油パイプラインを管理する企業がハッキングを受け石油供給がストップし一般人はガソリン給油ができず混乱が広がった。日本でもハッキングだけではなくシステム不具合によるなどで社会の混乱がたびたび起こっている。百年後の未来ではインターネットはどうなっているのであろうか。さらに発展しているのか、逆にアナログに戻っているのか。インターネットの弱点は電気がないと動かない、悪用されやすいなどである。停電するとインターネットは利用できなくなる。それまでインターネットに頼ってばかりいた人ほど痛い目にあう。インターネットは悪用されやすい。インターネットは善良な人も悪人も等しく利用できる。善良だった人もインターネットによって悪に染まる。インターネットは悪魔の軍事技術である。人々を洗脳し、利己主義を増進させ、世界を混沌におとしいれる。我々は悪魔の軍事技術インターネットに対抗する手段を編み出さねばならなくなった。私のパソコンは静かだがこれに人類の存亡がかかっていると思うと感慨深い。まず、インターネットは見ないほうがいい。必要時以外はインターネットアクセスを切断するのがいい。そして本作の映画のように人と人との美しいつながりが大事であることに気が付く。信頼できる人を探し団結しつながってインターネットに対抗するのがよい。映画「サマーウォーズ」は「夏の陣」である。人と人が美しくつながってインチキだらけのインターネットに対抗しようとする物語である。
追記2:
私は
何が何やら大騒ぎ・・
高校2年生の健二は、憧れの先輩である夏希から、一緒に夏希の実家に行くというバイトに誘われ、長野上田市の夏樹の実家陣内家に行くことに、荷物の運び役かと思ったら夏希は祖母に健二はフィアンセと紹介、夏希は一体何を考えているのか・・。
そんな、最中、健二がバイトしているネットのVRゲームオズが暴走、誤作動の犯人はこともあろうに健二という冤罪報道で陣内家はパニック。
オズが暴走したのは陣内家の祖父の隠し子侘助が開発したAIラブマシーンのせいで、裏で操っていたのはアメリカ国防総省という訳の分からぬスケール感。
オズの中だけの話なら、どおってことないがラブマシーンがネットを通じてインフラの破壊工作、日本の小惑星探査機「あらわし」を原発に落とすという暴挙、ラブマシーンを倒すために夏希は花札で勝負を挑む、任天堂が観たら喜ぶ設定ですね。
陣内家の歴史を聞いているとまるで真田家、でてくる輩は訳なく大騒ぎ、そもそも、おじさんにはオズっていうVR設定に興味がもてないから、何が何やら分からず戸惑いしかありませんでした。
声の世界‼️❓
心躍る作品の一つ。
長野県の田舎、地元の名士的な旧家を舞台に繰り広げられる、世界存亡の危機への闘い。
ハイテクとアナログの対比。
百歳近い栄おばぁちゃんの、矍鑠として凛とした佇まいと、人間としての美しさ。
総てが、個人的に胸熱で、琴線を奮わせる。
風雲急を告げる様な、突然降って湧いた国難に、
NETのネの字も知らない様なおばぁちゃんが、黒電話一つで、どうにか出来そうな偉い立場の知り合いに、片っ端から連絡取って、発破かけて鼓舞する場面…
中には、婆さん一人が電話かけたくらいで…って馬鹿にして鼻で嗤うヤツもいるかもしれない、
でも、
先の分からぬ恐ろしい事態にいきなり立たされた時、
一本芯の通った心からの叱咤激励に救われる事は、存外嘘じゃない。
Judgment Day
AIが学習を重ねることで、インターネット仮想空間で暴走する話なんですね!
4DX再上映にて初鑑賞しましたが、2009年にインターネットの仮想空間を考えた想像力はさすがですね👏🏻
数学オリンピックに出るような天才的な方のおかげで、いまの便利な世の中で生活できる気がしました。
現代では、世界的にコロナ騒動や物価の高騰化も厳しくなってきているので、近い将来VR空間などの技術が進化したら現実から離れてVR世界に入り込む人も増えそうですね。
AIも著しい発達を遂げているので、人類にとって敵対する日もくるかもしれませんね…
お婆ちゃんが皆んなに慕われる存在で、死後も遺書を通して意思が残るシーンが良かったです。
奇跡的に人工衛星の着弾する位置は家からずれましたが、あの速度で落下する衛星がぶつかったら普通の家にいる限りでは助からない気がしました😂
恋愛観のような描写は違和感を感じました。。。
人の繋がり
(2024年9月)
「サマーウォーズ」のリバイバル上映を観てきましたよ。
4DXで!
この映画は大好きなんだけど、実は映画館で観たことはなくて。
リバイバル上映をしているというので行ってみたら、4DXでした。
なんか… 凄かったですね。戦闘シーンは大迫力でした。
(ただ、日常シーン等は動かなくても良かったかな…)
相変わらず、栄ばあちゃんに泣かされましたね。
凛々しくて、愛情深くて、世話焼きで…
世界が大混乱に陥る中、人脈を駆使して要人を励ましていくシーン。
あのシーンが大好き。
別に、栄ばあちゃん自身が何をするわけでもないのだけど、
「この人が背中を叩くだけで、誰もがやる気に満ちて頑張れるんだろうな」と思わせる説得力がある。
ああ、この人が居て良かった… そう思わせるものがある。
デジタルに支配された世界観の中で、人の繋がりが活路を拓いていくのが、この映画の魅力ですね♪
4DXが合う
合戦とWar 黒電話とスパコン 寿命と生誕
終始隙のない映画。夏だけでなく、仮想世界、青春、家族、友達、この全てのジャンルでの最高傑作。
両極な二項対立をいくつも盛り込む話の作り方は、比較を通じて温度差や概念を感じる一般的な人間の感じ方に向けて、傑作を作る一番確かな方法だと再び思った。
第一波のインフラへのイタズラを防いだのは栄おばあちゃんと彼女が育んできた絆の力です。その後本当にラブマシーンを倒すのには、カズマと夏希とシンジ、じゃなかつた健二が主に貢献してたようで、そのお膳立てをしていたのはCPU、電力、氷、ミリ波レーダー、等大人の男であり、あんたならできる、と言ってくれた栄おばあちゃんであり、飯を拵えた女性陣であり、健二にアカウントを新規作成してあげた佐久間であり、花札でアカウントを預けた世界中の人であるという形で、絆を描いていると感じました。
ストーリーをかなり知っている上での再度の鑑賞だったためか、子どもの頃よりだいぶ怖くない映画と感じた。
もっとラブマシーンは、遠慮なく人命を奪うようなキャラだと思っていたが。思い返してみれば、美しいハッピーエンドのためにか、人は一人も死んでいない。 栄おばあちゃんは医師の人を信じて、寿命という認識。
確かに死なれてもスッキリはしなかったかも。
世界中の原子力発電所のシステムを暴走させて、爆破するタイムリミットだったと子どもの頃から思っていたが、それで世界中の人間が人質になっているのかと思ったが、あくまで原子力発電所のうちのどれかにあらわしが落ちるだけだったか。
日頃やってる最善と同じか。何回も見てて知っていると、どんなに素晴らしいものなのに感想らしい感想が浮かばない。
というか、悲しいかな映画というものそのものをパターンのうちに収めてしまったのだろう。
起承転結のストーリーライン、キャラクターデザイン、声当て、そういうものの枠にせっかく多くの人の手が入った、それも大神作に分類されるサマーウォーズを納め込んでしまう。
分析するためには、記憶するためには、そういう見方の方が良いけど。全部を知ってるパターンや、知らないパターンが来たらそれを知るパターンに納めてったら、心が動かないったらない…自分のパターンに落とし込むと、全てが自分という一点の中にあって動かない。 違いを感じて刺激を感じる、極が無くなってしまう。
キングカズマが、邪魔するなああああと殴るシーンでの風の量には大満足。
花札も役を揃えるたび椅子がボコッと殴られるのも迫力満点。
逆にそこ以外の4DX演出が足りない…!
俺の求める4DX体験は、ガルパン最終章4話の3倍〜4倍、つまり盛れば盛るほど良い。サマーウォーズでは時間単位ではガルパン4章の1/3.5程度しかなかった。
小説で読んだ時、地の文で、開発者の侘助に捨てられたラブマシーンは愛に飢えていて、だから人のアカウントを吸って人を理解しようと、知識欲とかいうけど、一番知りたかったのは愛だったとそのために行動していたAIだと記憶していたが、映画ではそうとは語られてなかったのか。
ストーリーは本当に最高ありがとうございます。4DXの感想は、特殊演出量もっと増やして、今の10倍は欲しい。 音響は左右と後ろと上との音量がもっと欲しかったかな…つい昨日8/31土に家でスピーカーを掘り出してきて、斜め前と斜め後ろから挟み込んで音を聞いているから、それと比べてすら立体音響で劣っている。
人生難しいものだ…学習しないと最善の努力はできない、けど学習しようとするほど自分の中という一点の中に全てを納め込んで、刺激的な部分を使って刺激を感じられなくなってしまう。
できすぎなところが欠点と言えば欠点か
4DX復活上映にて。劇場で観るのは初。
言わずと知れた名作で、一本の作品として非常にレベルが高く、面白い。
序盤の強引な展開など、できすぎなところがひっかかる人もいるかもしれないが、物語が動き出してからの疾走感は何度観ても引き込まれる。
結構前の作品だが、バーチャル空間やAIの可能性やリスクは現代でも通用しそう。
最高の夏がやってきた
ストーリーも映像も「旬」のまま
この夏、一番です…
細田守監督のオリジナル長編アニメーション作品。数学が得意だが気弱な高校2年生の健二が、憧れの先輩・夏希に頼まれ、夏休みの間、彼女の実家で夏希のフィアンセとして過ごすことになり、健二はネット上の仮想空間OZで起きた事件に巻き込まれて、夏希の一家ともども、世界の危機に立ち向かうという痛快電脳アニメ。2009年の劇場公開の本作だが、この夏、リバイバル上映されていた。15年前の古さは感じない。
実はずいぶん前に配信動画で見て、いい映画だなと思っていた。でもやはり、映画は映画館の大きな画面で観ないとだめだねえ。ストーリーもまあまあ覚えていたが、この夏みた映画の中では一番面白い作品だった。細田監督には最新作で、超巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に少女の活躍を描いたオリジナル長編アニメーション「竜とそばかすの姫」(2021年公開)があるが(これは劇場で観た)、それより遙かに本作が面白かった。私の評価は★4.2。まだ探せば上映館はあるはずですよ。この夏、お勧めの一作です。
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