「まぁ、こんなものか」ゼロの焦点 A.Camelotさんの映画レビュー(感想・評価)
まぁ、こんなものか
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「ゼロの焦点」の意味するところを知りたくて、NHK BSの放送を録画しておいたのを鑑賞。
殺人動機が過去を絶対に知られたくないというだけだったのは、ちょっと弱い気がした。鹿賀丈史が演じた社長の行動が全く理解できない。あれだけ社員に厳しく、好き放題やってる人間が、事件の全貌も理解しないまま、夫人の身代わりとなって最後は自殺というのはありえない。原作を読んでいないので確定的なことは言えないが、少なくとも本作の展開からはそう感じた。
「オンリー・ユー」が唐突に流れたのは最悪。この曲の持っている雰囲気というものがあるし、あそこで流されても観客の心情には合わない。さらにエンドロールで、中島みゆきの力強いフレーズの曲も、全く観客の心情に合っていない。エンドロールはテレビドラマのようだった。
木村多江さんの演技だけが光ったような映画だったが、まぁこんなものかと。結局、ゼロの焦点の意味するところは、この映画では分からなかった。
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