マイティ・ソーのレビュー・感想・評価
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「アベンジャーズ」予告編第2弾
ところどころ駆け足な印象がありましたが、楽しめました。
クリス・ヘムズワースは、ソーのキャラクターにあっていてよかったですね。傲慢さもあれど、瞳は澄んでいて。
ヤンチャな少年が成長という感じにぴったり。ワイルドさとそれなりの高貴さ?もあわせもちつつ。
「アイアンマン2」とのつながりが多くてニヤリでした。
「アイアンマン2」でコールソンがちょっとニューメキシコ行ってくる…って言ってたのはこれなんですね。デストロイヤーを見て、「またスタークのとこのか」とか言ってたり。
ジェレミー・レナーのホークアイも出ていたし、「アイアンマン2」に続いて「アベンジャーズ」への予告編第2弾という印象も受けました(笑
「アベンジャーズ」が楽しみです。
シフとジェーンによる恋敵同士が散らす火花が見てみたかった
話自体はよくある話である。予告篇から垣間見えるだけでもおおよその見当がつく。つまりは、ちょっとばかり腕力があるからといって自惚れる跡継ぎを親父が勘当した。もちろん、本気じゃないよ。息子の成長を望めばこその試練を与えたわけだ。だけど、この期を利用して王の座を奪おうとするもうひとりの息子がいた。遠くに跳ばされたからといっても帰ってくるかもしれないから、今のうちに兄貴に刺客を送っちゃえ。…とまぁ、時空を越えた兄弟喧嘩が勃発する。こんなところだろう。
よくある話ながら面白いのは、神の世界に於ける魔法と、地球に於ける科学は、実は根源が同じものだという解釈。日本でもまだ神だの怨霊だのが日常に存在した平安時代、当時としては進んだ考え方で神や怨霊と対峙した陰陽師の存在と似たところがある。「マイティ・ソー」では、神の国と科学の国の橋渡しにナタリー・ポートマン演じる科学者ジェーンを配置した。
そのほかの配役もいい。悪ガキそうな風貌のクリス・ヘムズワース、貫禄あるアンソニー・ホプキンス、狡賢そうなロキ役トム・ヒデルストン、三銃士のひとり浅野忠信の精悍なマスクもいい。対する女優陣も、ナタリー・ポートマンの助手役カット・デニングス、女戦士シフ役ジェイミー・アレクサンダーと綺麗どころを揃えている。
できれば、ひそかにソーを慕うシフとジェーンによる恋敵同士が散らす火花が見てみたかった。
物足りないのは演出。グッとくるものがない。前段の筋書き以外、何も無い。なんとなく話が進んで、なりなりに面白かったけど、それで? …何も残らない。
それとカメラが妙に斜め撮りが多く、3Dと相まって、どうも体が傾いでいくのが自分でも分かる。(笑) それ以前に3Dの必要性があったかどうかも疑問だ。
VFXもよくない。冒頭、神の国〈アスカルド〉の民衆が集う俯瞰シーンは、群衆が人に見えない。米粒でもコピペした?というような映像だ。半ば、映像を売りにした作品にしては全体的にお粗末なデキだ。
音楽はゲーム「ザ・セトラーズ」を連想させる。
それぞれのキャラが浮き立っているので★ひとつ。
漫画的と神話的の見事な両立!
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
最高神オーディンの子でありながらその父に力を封印され、神々の国・アズガルドを追われた雷神ソーは、「流刑地」地球で真の正義に目覚め、更には父の愛情に気づく…つまりこれ、漫画的な物語でありながら、しっかり神話らしく作られた貴種流離譚の変奏なのだ。
「テンドン」を含めた軽めのギャグをしつこくならない程度にたたみかける前半と、一気にヒロイックに展開する後半の構成が見事。
特にソーが完全復活するシーンの燃え上がる痛快さ!
ホークアイの登場などヒーロー集合映画『アヴェンジャーズ』への布石も完璧。必見の傑作。
大安定の出来栄え! 黄金のエンタメ大作
こりゃ大安定のエンタメ映画!
夏の大作がワラワラ公開されるこの時期、
何を観るか迷うようなら僕は本作を勧めますよ。
本作の監督にケネス・ブラナーの起用を思い付いた方はたぶん天才やね。
シェイクスピア映画が得意な彼だけに魅力的なドラマ・キャラ描写は流石。
だが派手なアクション演出までこなせるとは驚きだった。
絢爛豪華なセットや超巨大スケールの神々の国アスガルドの描写も目に愉しく、
「3Dで観ても良かった」と珍しく後悔……。
尚且つこの映画、アクションとドラマのバランスが丁度良い。
家族の対立を描いたドラマだが深刻過ぎず、
アクションに傾倒し過ぎてドラマ・キャラ描写が半端になる事もない。
エンタメ映画の黄金比と言えそうな程の見事なバランス。
(故に“ズバ抜けてる!”という印象が薄いのがネックでもあるんですが)
重厚さは残しつつ、ユーモラスなシーンも多い。
テキサスの片田舎をゴツい神々が闊歩するシーンなんて、
あまりのミスマッチに客席からも笑い声が……。
そして魅力的なキャラだ。
恐怖の黒鳥とは打って変わってキュートな魅力を放つN・ポートマン。
コワモテな印象の強いS・スカルスゲールドも今回は好好爺。
あと役者さんの名前が分からないのだが、神々の闘いよりも
iPodと大学の単位を気にする姉さんがトボけてて素敵。
無論、サー・A・ホプキンスは神々感全開だッ。
そしてC・ヘムズワース演じる主人公ソー。
粗暴で傲慢だが、高貴な精神も持ち合わせた男。気持ちの良いヤツ!
自分の傲慢さであらゆる物を失った彼が苦悩し、
更なる高潔さと強さを得る展開に、思わず応援したくなる。
また、絶対無敵の力を持ちながら、最後の敵は
その力を発揮できない(したくない)相手という点もニクい。
けどやっぱり僕は、悪役のロキに感情移入してしまうんですね。
自分が休戦の為の“道具”だったと知って激怒した彼だが、
そんな自分を息子同様に育ててくれたオーディンを、
やっぱり本当の父のように慕っていた。
父親に愛されたかっただけなんだよね、本当は。
世界中をメチャクチャにしてでも父親の愛を
独占したかったロキが、僕にはなんだか哀れで。
あんなことする必要、初めから無かったのにさ。
以上!
ヒジョーに楽しんで観られました。
ところであの謎のアーチェリー使いも次回作への布石?
最後の青白いデバイスと併せ、気になりますなあ。
<2011/7/2鑑賞>
テンポ良さ!迫力、音響で文句無く楽しむならこれ!元気と勇気がもらえます!
3D映画は、ド迫力があって、その痛快さがたまらない!
原作は、神々の世界の王位継承に関する、波乱劇と言う何故か非常に人間臭い権力闘争劇
いや、家族の愛憎劇と言った方が正確か?原作は古代神話では無く、コミックらしいが、
監督はさすがケネス・ブラナーと言うだけあって、落ち着いた品格を作品全体に漂わせる本作は、単なる3Dの画面展開の迫力と、音響効果の迫力映画と言う代物では決してない。
キャラクターの感情の機微を旨く繊細に描く事に長けている監督の演出は、場面展開のテンポ良さに深みを添えるのだ。是非大スクリーンでこのやんちゃなソーを見て、この夏の
暑さを一時忘れて、楽しんで欲しい。もう一つ忘れてならないのが、ナタリー・ポートマンの役どころである。『ブラックスワン』で見せた彼女とはまた違った魅力が炸裂する。
えぇそんなに見どころ満載な映画、シネコンで、ど迫力画面をみたら興奮して暑さが倍増する?と言うかもしれないが、夏休みは、みんなでこの手の映画を楽しんで見る、それこそ夏の思い出作りに最高だ。そして、この映画、どこかで見た顔が、出ているではないか!!!
そうそう、わが邦画界の、浅野忠信、ハリウッドデビュー記念作でもある!
頑張れ、浅野!頑張れニッポン!! この作品に続いて2作品程ハリウッド映画に出演していると言う、浅野忠信さんであるが、浅野さんのスペシャルファンだけでなく、是非この映画を見た人たちも今後の浅野さんの活躍を応援したいとは思いませんか?
渡辺謙さんを日本人でハリウッド映画出演の草分け的存在とするなら、彼は丁度、米リーグで例えるなら、野茂投手であり、浅野さんには、是非球界のイチロウ選手のようにハリウッドでも今後益々大きく育って行って欲しいものだ!
是非この記念すべき、浅野さんのハリウッドデビュー作を味わって欲しい。
早川雪洲や、三船敏郎 丹波哲郎等のスターを是非超えるスターに成長する事を期待する次第である。
こういう作品、好きだな~!
アメコミなのに、シェイクスピアだった。
でも、現代物。
バットマンのように、屈折していなくて、
アイアンマンのように、中年の危機ではなくて。
王子という身分。
国を治める者としての責任感。
王位継承。
仲間を大切にすること。
裏切り。
兄と弟、父と息子。
戦い。
勇気。
愛。
などなど、正にシェイクスピア。
北欧神話と現代化学の結びつき。
魔法と化学の繋がり。
ギリシャ神話的重厚さ、装束のデザインや、武器の模様など、
ケネス・ブラナー監督ならではの思惑が、そこかしこに散りばめられステキ。
そうそう、仲間の女性が恋人ではないというのも良い。
アンソニー・ホプキンスの王様は、威厳があり、神々の王たる風格あり。
さすがです。
クリスのやんちゃぶりも可愛く、それでいて強くて、イケメンで、王子にぴったり。
それと、「パイレーツ~」に出ていた≪ブーツストラップ・ビル≫が、とてもイイ味出していた。
アクションも見応えあった。
けれど、もっとド派手で長時間のアクションでも、私は好きだよ。
せっかくの3Dなので、もっと飛び出してくれても良かった。
エンドロール後の映像は、絶対に見逃さないで!!
次回作?! 絶対見る!
壮大な兄弟喧嘩。もっとやれ。
楽しみで楽しみでしかたなかったマイティ・ソー。
ストーリーは非常に分かりやすく、大人も子どもも一緒に観れるエンタメ映画です。これぞ映画。
アンソニー・ホプキンス父ちゃんが非常に良い。威厳があってまさにオーディン。神々の王。
そしてすごく嬉しかったのが、アベンジャーズにつながるネタがあちこちにちりばめられていたこと。
もうこれだけでアメコミファンは大満足って言える程楽しめちゃうでしょう。「あの兵器、スタークのん?」「いやそんなん聞いてへん」とかね。
そして物語の中盤に、短いですが結構重要人物が出てきます。アベンジャーズで活躍してくれるんだろうか。
しかし、ソーが傲慢な王子だということの説明の為に結構な時間を費やしていた。もうちょっとそのへんキュッっとして、地球でジェーンといい感じになるところをじっくり描いて欲しかったし、戦闘シーンももちょっとあったほうがいい。アメコミヒーロー映画なんだし。
ヒロインがナタリー・ポートマンというのも、なんだか主役とのバランスがいまいちだと感じたかなあ。
とはいえ、夏の初めを飾るに相応しいいい映画でした。
これから観る方は、是非、インクレディブル・ハルクとアイアンマン1/2を観てからどうぞ。
ハルクとアイアンマンに関するネタが出てきて楽しいです。
エンドロール後にはお約束の次回予告的なものが。
どの部分が2作目に繋がるのか、どの部分がアベンジャーズに繋がるのか。
考えるだけでわくわくしちゃいます。
アベンジャーズへの虹の橋
アベンジャーズへの壮大なネタ振り第三弾ですね。
アメコミには正直、明るい方じゃないので、アイアンマンもハルクもマイティ・ソーもキャプテン・アメリカも、映画から入って存在を知りました。
彼らを結集させてアベンジャーズを結成させるという企画も。
それで、アイアンマンとハルクはまあ、彼らのヒーロー誕生!の経緯は理解できたんですよね。
科学が生み出した悲劇?産物?まあ、そこらで括れば納得できるなあ、と。
ただ、ソーがねー。
神様てwwww
神様ダメでしょー??神様はないわー。
この世界観とアイアンマンの世界観を共有させるのー?
(なにぶん、この手の知識には疎いのでご容赦をw)
えー???とは思ったんですけど。
蓋を開けてみれば、思いの他、違和感がなかった。
『魔法と呼ばれたものが実は科学だった』という理屈が腑に落ちたというか。
すんごいファンタジー描写とアクションが出ても、魔法は科学!と解釈すればイイんだ!という強引さで納得したというか。
要するに、極論言えば宇宙人なんだとw
北欧神話にも詳しくないけど、ストーリー追ってけば分かった様な気になるし。
世界観が大規模なのに、戦闘・展開が局地的に小規模なのも意外に良かったし。(描写の規模は大きいですよ?)
ただ、ソー演じるヘムズワースとヒロイン役のナタポーとの蜜月描写が足りなかった気はしたかなぁ。それで恋に落ちるの?ていう。
あと浅野忠信の扱いですねー。まあ寡黙な設定はあちらさんの優しさかな?とも思いましたけど。セリフを英語で言わなきゃいけない訳だし。
まー、何にせよ楽しめましたよw
これでキャプテン・アメリカを待って、アベンジャーズまで待機したいと思います。
わかりやすくて、良いじゃないか!!
痛快活劇!!
骨太なニューヒーロー、クリス・ヘムズワースがいい感じ。
単純に楽しめる2時間。
ナタリーは重いも軽いも上手に演じる素敵な女優になったんだなと関心。
アメコミ大好きにもってこいな映画じゃないかと・・・
クリスは引き続き
「アベンジャーズ」「ソー・2」と続投決定してるみたいですが、
いい感じで続いて欲しいものです。
最近の何でも3Dもどうかと思っているので、
2D字幕にて鑑賞。
とかく暗く写りがちな3Dと違い、
画像も鮮明な2Dで良かったと思います。
アベンジャーズを絶対見る予定ならニヤニヤが止まらない!
ホークアイがちょっとだけ登場するがもうその瞬間ニヤニヤしてしまった。
でも!でも!
色々と伏線をはりすぎてマイティ・ソーというよりアベンジャーズゼロ章てきノリになってしまっていた‥
それでもいいんですが、せっかくソー単体でも魅力的なのだからもっと深く掘り下げてほしかった!
ヒロインがソーの頬をひっぱたいてちょっと説教をするなりしてほしかったし、荒々しいソーが駆け足で丸くなってしまったので消化不良気味。
後、ソーにかんしての予備知識を持っていると補完されて楽しめたかも…
とにもかくにも、終わっておもったのがモッタイナイこの一言につきる
大味でしかない。
兄弟の確執が,はた迷惑な内輪揉めでしかない。
葛藤の解決はあっさりだし,
ソーの成長ドラマも薄いしで,
豪快なアクションの大味しか心に残らなかった。
ソーを披露する,ただの自己紹介。
あと,3Dの効果も弱過ぎる!
ほとんど3Dだと気付かなかった・・・。
★ハンマーを車で引っ張る運転手がスタン・リー!
★エンドクレジット後に映像あり!
神は見捨てない!
神の世界と人間世界がありました・・・
強さだけを求め、優しさや国民のことをいたわれない
神の国の皇子が人間界へ追放されるところから物語は始まります。
神の世界と氷の巨人との戦いで
父である神の王オーディンの怒りにふれた皇子マイティ・ソー。
いつの日か、王となるのにふさわしくなるまでと
神の力も武器も取り上げられ、人間界へ放り出されました。
神の国の王となるのに、力ばかりを求めていたソーですが、
人間界で美少女ジェーンに助けられて
自分に足りなかったものに気がつくのです。
神話の世界から抜け出た主人公ソー。
スケールの大きなストーリーに加え、
結構派手なアクションとド迫力満点の格闘シーン。
これが神様のケンカなのかと、タジタジとなりました。
人間界の政府関係者が
すんなりとソーの身柄を渡したりするところなど、
出来過ぎている点もありますが、
そこは神様の神通力ということでしょう。
映画を見て神話の世界を振り返ってみるのも、
この夏の体験として、面白いかもしれません。
それもただの神話ではなく、
ドカーン、ドドドーンの、迫力満点のアクション神話なのですから。
ザ・アメコミ
雷の神ソーは、傲慢さが仇となり、人間界へ追放されてしまう。その“乱暴者の神”が、力を失ったまま二つの世界=《地球》と《神の世界》の危機に直面する・・・。
アクションストーリー。
面白かった~コメディポイント満載で、笑って楽しめました
スパイダーマンぽいな~と思ったら、「スパイダーマン」「アイアンマン」と同じ製作だった。
弟がスパイダーマンの大ファンで、すごい羨ましがってた。
今後公開される「アベンジャーズ」へ続いているっぽいです。「アイアンマン2」とも連動。
浅野さんのセリフ5コもなかった気がするけど・・・(笑)
ナタリーキャストは豪華すぎるだろって思うけど・・・(笑)
神の武器がハンマーなんだけど!(笑)
エンディングの後にも話が続くので、お見逃しなく!
だめだこりゃ
主演のキャラの作りが馬鹿っぽすぎるし、敵キャラも単純すぎるし、ヒロインはブラックスワンとは違ってブスに見えるし、展開も引き込まれないし、今年一番の前人気との落差で評価最低の映画になるのでは?
見る価値なし、
ハムレット役者ケネス・ブラナー監督の心意気。
原作のコミックを知らないのが幸いしたのか、神話がベースというアメコミでは珍しいクラシックな要素とアメコミ特有のダイナミックな造形(もちろん3Dもお作りらしい)がうまく噛み合っていました。これにはハムレット役者であったイギリス人監督ケネス・ブラナーの功績も大きかったのではないかな。三人の従者がもっとキャラが立っていてもよかったのにとは思いましたが、地球人三人の会話も、盲人の見張りのユーモア(好き!)、そして実はほとんど登場人物が死なないというところに、単なる大作メイカーじゃないぞ、というブラナーの心意気を感じました。主役はどこまでも大味でしたけど。北欧出身のステラン・スカルスガードがでていたのもサービス豊富で嬉しかったけど、パイレーツあたりから年とったなと思ったら、今回は船越英一郎にそっくり。そしてレネ・ルッソの老けぶりもちょっとショック。TVシリーズ『カイルXY』の女性クローンが早くもスクリーン進出。三従士の二人目、かっこよかった。ロキ役は拾いもの。また最近は子ども時代の役の子が本当に似ていて感心しました。
CGはきれいなものの、人間ドラマが希薄
う~ん、最近の人間ドラマ重視のマーベルスタジオ作品としては、かなり希薄なドラマでした。まずロケ地がニューメキシコのみで、あとはCGというのが気になります。ひょっとしたらB級に近い予算なのかも知れません。
浅野忠信の出演シーンを期待していたのですが、ソーの側近で護衛役という重要な役柄でありながら、出番は少なく、ガッカリしました。ナタリー・ポートマンが演じるジェーンとの恋も、いつの間にかそういうことになっていて、ロマンが感じられません。ヒーローものの恋であっても、TVシリーズ『ヤングスーパーマン』のように、恋愛ドラマを上回るロマンチックなストーリーは可能なはず。アカデミー女優を相手に、ラブストーリーをきっちり描き込んでおけば、傲慢だったソーが、地球で恋に落ちて、思いやりの心を持つようになるという変化が、もっと印象深くなったことでしょう。とういことでCGで作り込まれたSFバトルを楽しむヒーロー映画に仕上がっていました。
それにしても、マーベル最強のキャラクターは、「神様」だけに強すぎます。そのため戦闘シーンの軸はアスガルド中心で、巨人とのバトル以外に地球で戦闘に絡むシーンがありませんでした。まぁ、地球にいたときの殆どが、パワーの源泉であるムジョルニア(聖なるハンマー)を取り上げられて、フツーの人間なってしまっていたら、仕方がないですね。
また他のキャラクターは町中にいても、あるかもと思えるのに、さすがに神様が天から振ってきて、人間と共同生活するのは、ギャップが大きすぎました。結局、今までのヒーローは、人間だったのに比べて、「神様」をヒーローにしてしまうと、人間界とのギャップがありすぎて、感情移入しにくいドラマになってしまうのです。
だいたい「神様」というわりには、登場人物が世俗の人間と対して変わらないのが気になります。神話の世界を感じさせず、どこか舞台のアスガルドは中世の王国のような感じなのです。
ストーリー面でも、突っ込みたいのが邪神ロキが何を目論んでいたのかということですロキは、王の息子であり、ソーの弟でした。しかしその出生には秘密があり、実は氷の巨人の息子でした。ソーの王宮追放後、勝手に王位に就いたロキは、氷の巨人掃討を始めます。それは王としての実績を国民に示すことで、権威をつけたいためでした。でも、いくら名誉のためとはい自分の本当の父親が統治する国を攻撃するでしょうか。しかも同時に、今度は氷の巨人の軍隊をアスガルドに密かに手引きして、病床に伏せる王オーディンの殺害を企むのです。ロキが何に野望をもっているのか、その心理がよく分かりませんでした。
試写会は2Dでしたが、3Dになったら迫力あるバトルシーンは、見応えあるでしょう。アスガルドの美しい王国の風景やエンドロールで繰り広げられる大宇宙のパノラマシーンは、大変美しく、3Dで見応えある映像なるだろうなぁと思えました。
ところでマーベルスタジオ作品のお約束は、エンドロール後に必ず重要シーンが登場すること。エンドロールの最後の文字に、「ソーは、アベンジャーで帰ってくる」という予告めいた文字が躍りました。しかし、ラストのあることで、ソーは2度と地球に戻ってこれなくなったはず。もう会えなくなってしまったジェーンに恋い焦がれるソーが描かれて、ラストを迎えたのです。
アベンジャーで帰ってくるには、何か仕掛けなくてはいけません。すると、アベンジャーの指揮官ニック・フューリー大佐(風貌は丹下段平に似ている)の元に訳ありの機器を携えて、ある人物が訪ねてきます。この自分人物は、ラストでアスガルドから宇宙の彼方に消えていったはずなのに、こんなところで再登場して驚きです。そして、この機器がソーを呼び戻す切り札になりそうな予感を感じました。
ところでいよいよ、来年に公開の迫った『アヴェンジャーズ』。オールスターヒーローによるストーリー展開だけに、過去の『アヴェンジャーズ』の興行成績はいまいちでした。
マイティ・ソーはアイアンマン、キャプテン・アメリカと並び、アヴェンジャーズのビッグ3のひとり。10年がかりで、慎重にアヴェンジャーズのヒーローを小出しに再登場させて、ファン層を広げてきたマーベルスタジオにとって、いよいよの正念場を迎える時期が近づいていると思います。
そのための布石として、『インクレディブル・ハルク』の終了時には、トニー・スターク登場し、アイアンマン1終了時ではニック・フューリーが登場しました。アイアンマン2終了時に、空からハンマーが降ってくるシーンが描かれたのは、本作への伏線だったわけです。
『アヴェンジャーズ』は、同じ配役が登場できるようスケジュール調整中であるとかで、これまでのマーベルスタジオ作品を見てきたものとしては、楽しみです。たまにはエドワード・ノートンをスクリーンで見てみたいものですね。
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