劇場公開日 2009年10月31日

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サイドウェイズ : 特集

2009年10月26日更新

あの名作ハリウッド映画を日本人キャスト&海外スタッフで日本映画として生まれ変わった。大人のための青春映画「サイドウェイズ」が10月31日より公開される。オリジナルのストーリーを忠実に踏襲しつつ、日本人にもなじみやすいユーモアを交えてより共感度の高い大人のドラマが誕生した。今回はそんな本作の試写会で寄せられたユーザーからの共感の声と作品の魅力を紹介する。(文:平田裕介)

今どきの大人たちが織り成す青春映画「サイドウェイズ」

寄り道をしてこなった大人たちにこそ、見てほしい逸品
寄り道をしてこなった大人たちにこそ、見てほしい逸品

■試写会でも観客から続々と共感の声

何かとせわしない現代社会で、寄り道をせずに生きてきた大人たち……。本作は、そんな日本人の心にジワッと染み入る作品として、多くの観客から共感の声を得ている。まずは、一足先に試写会で本作を見た一般ユーザーのレビューの一部を紹介しよう。

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★飾らない等身大の話で映画の世界に入りこめた。急がばまわれ、頭で考えるよりも感じることにとても共感した。自分の親にもオススメしたい映画だと思った。(24歳/女性)

★オリジナルとは違った味つけで、日本人としてはオリジナルよりも入り込めて面白かった。(48歳/男性)

★小日向さんの情けない感じがとってもかわいらしくて良かったです。2人が幸せになってくれたらいいなとほんわかしました。(28歳/女性)

★とても良いキャスティングで、何度も笑い、感動しました。あきない、良い作品でした。ぜひまた見たいです。(34歳/女性)

★ダメなのが男だけじゃないのが新しい視点だな、と。男性も女性も、みんな遠まわりして道に迷って、それでもガンバって生きてるんだぞ!っていう優しいまなざしを感じました。なんてあったかい映画!(29歳/男性)

★ストーリーもキャストもユーモアも良かった。登場人物たちの抱えている悩み、迷いがとても共感できた。誰でも見た後、少し元気になれる作品だと思った。(36歳/女性)

★色々なことに焦っていた自分をスローにさせてくれた映画です。青春っていくつになっても遅くないんだと感じました。(26歳/女性)

★初めて大人の上質なラブストーリーを観ました。これからの生きる勇気をもらいました。(44歳/女性)

★いくつでも、いくつになっても、恋は恋、青春は青春人生とワインを重ねた良い映画でした。(38歳/男性)

★カリフォルニアが舞台でお洒落で最後まで笑いが止まらない映画。日本ではなかなか製作できないユーモアが感じられた。(66歳/男性)

★小日向さんが、なんだかそのままの雰囲気ではまり役でした。物語はスローペースなのだけどあきることなく見る事が出きました。(35歳/男性)

★中年だからこそ、おしゃれにワインを楽しめるのだと思った。私もこんな風になりたいと思った。日本人でも素敵な映画だった。(27歳/女性)

■今どきの大人たちが織り成す青春映画

男2人のワイナリー巡りの中で見えてくるものは…
男2人のワイナリー巡りの中で見えてくるものは…

04年度アカデミー脚色賞を獲得したアレクサンダー・ペイン監督、ポール・ジアマッティ主演の名作「サイドウェイ」を、小日向文世鈴木京香生瀬勝久菊地凛子という豪華キャストで生まれ変わらせた「サイドウェイズ」は、脇目も振らずに働き続ける者たちに捧げた「心休まる大人の青春映画」ともいうべき、ちょっとこれまでの日本映画にはないタイプのものに仕上がっている。

親友・大介(生瀬)の結婚式に出席するため、彼の暮らすカルフォルニアを訪れた冴えない中年脚本家の道雄(小日向)。残りわずかな独身最後の日々を謳歌したい大介と、ワイナリーを巡るドライブ旅行へと繰り出すことに。東京での鬱々とした現実を忘れさせるカリフォルニアならではの解放感や、想いを寄せていた女性との思いがけない再会が、なにかと疲れていた彼の心を癒すと同時にささやかな希望を与え、自らの人生を見つめなおしていく……。これは、誰もがしたくてもできずにいる、「人生の寄り道」を体感させてくれる作品だ。

■美しい風景、懐かしい音楽…映画を彩る豊かな要素

そんなほっこりする物語を彩るのが、舞台となる北カルフォルニアのナパ・バレー。澄み切った青い空、瀟洒なデザインが施されたワイナリーの数々、どこまでも広がるワイン畑など、高層ビルなどひとつもない美しい景観には心を奪われること必至。また、次々と登場するダリオッシュ、ベリンジャー、フロッグス・リーブをはじめとした有名ワイナリーのワインも、大人の観客だからこそ楽しめるポイントのひとつだ。

美しい風景の中で、ホッと一息
美しい風景の中で、ホッと一息

さらに音楽面でも、大人の心を満たしてくれる要素が満載。大ヒット映画「フラガール」以来となる映画音楽を手がけたジェイク・シマブクロのウクレレサウンドに加え、ラバー・ボーイの「それ行け!ウィークエンド」「トップガン」の主題歌としても有名なケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」、シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」といった再評価の兆しもある80年代ヒット曲が全編に散りばめられており、主人公たちと同じアラフォー世代の者ならばグッときてしまうはず。

観終わった後に「人生の折り返し点を過ぎるのも悪くないかな……」なんて思わせる、大人の心の琴線に優しく触れる逸品だ。

インタビュー

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