サイドウェイズのレビュー・感想・評価
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仕事も私生活も冴えない中年シナリオライターの道雄は、親友の大介の結...
仕事も私生活も冴えない中年シナリオライターの道雄は、親友の大介の結婚式に出席するためカリフォルニアを訪れる。結婚式前の1週間を使って大介と2人、カリフォルニアのワイナリーを巡る旅に出るが、その途上でかつて思いを寄せていた麻有子と再会し……。
アメリカで留学して残ったもの、日本へ帰ったもの、それぞれが何年も経...
アメリカで留学して残ったもの、日本へ帰ったもの、それぞれが何年も経って再会し、一週間結婚前の自由な旅へと出かける。
予告だとロードムービー系かなーと思ってたけど、違ったんやね。
特に上がるシーンも下がるシーンもないけど、ワイン好きなら面白く見れる映画だろうなーと思った。
でも、生真面目なおっさんと中途半端にアメリカナイズされた遊び人のおっさんの対比が面白い。
大人の恋愛ドラマのよう。
小日向文世がかつらをつけているのも注目ポイント。
やっぱりワインは分かち合う飲み物だよ
映画「サイドウェイズ」(チェリン・グラック監督)から。
作品中、ワインの話題が飛び交い、面白かった。
カリフォルニアのナパヴァレーが舞台となり、
「ワインは飲むんじゃない、口に含む」とか
「『ナパ』とは、先住民の言葉で『豊かな場所』を意味します」など
一般常識的な知識もあったが、
「ワインにも人生にも、正解はないよ。
それぞれの選択にそれぞれの味わいがある」
「やっぱりワインは分かち合う飲み物だよ」
「何を飲むかなんて重要じゃない。誰と飲むかが大切なんだ」など、
私のアンテナに引っ掛かったフレーズも多かった気がする。
食べ物、飲み物は、いろいろなウンチクがあるけれど、
やはり、一番大切な人と時間をかけて、分かち合うことが、
基本中の基本だって、最近、多くの映画や書籍から学んでいる。
「花がきれいなのは、自分を騙せないから、おばあちゃんが言ってた」
「最短距離がベストな道のりとは限らない」なんて言葉もいいけど、
ワザとらしく日本語を間違える台詞のメモが増えた。
「開けなきゃよかった、ゴンドラの箱ってやつだ」
「ベストカッブル・・割れ鍋に綴じ蓋」
「ひねもす(終日)、ぐったりだよ。(のったりだよ)」
「チャラチャラおかしいよ」「チャンチャラおかしいじゃないの?」・・
鑑賞後、ワインを誰かと分かち合いたくなる映画だった。
P.S.(おまけ・・記録に残しておきたい台詞)
ロミオがジュリエットを失ったのは、大事な手紙を自分で届けなかったからよ
サイドウェイズ
見終わったらカリフォルニアワインが飲みたくなる作品。
菊池凛子が、たどたどしい日本語で可愛い。
日本人同士の英語での会話の気恥ずかしさなど、良くあらわされていると思う。
いいいみでB級だけど、楽しい作品だったのでAにしました。
人生の寄り道不足だったひとに
このサイドウェイズは、寄り道という意味合いで、物語は、いけてないおやじ2人がアメリカのカリフォルニア辺りをぶらり旅するお話です
アメリカ映画のリメイク監督スタッフロケ全部アメリカ
役者だけ日本から
いけてないおやじは、
小日向文世と生瀬勝久
ふたりとも、今年何回もスクリーンに登場しています
名脇役といえるでしょう
人生の寄り道をあまりやってこなかった小日向さんの役
ちゃらんぽらんな生瀬さんの役
ハマってたね
鈴木京香と菊地凛子の女性陣も
途中いくつも笑いを誘うシーンもあって
ナパバレーのワイナリーシーンがワインを欲するようで
おじさんのような、人生の寄り道不足だったひとにお勧めです
良かったですよ
なぜ日本人なのか。
オリジナルがアカデミー賞をとったのも不思議だが
(しみじみとした大人の味わいだが、賞をとるほどか?)
それに輪をかけて違和感アリアリだったのが、本作。
スタッフも舞台設定もまったく現地のまま、キャストだけ
日本人を起用しているのだが、なんかまるで合ってない^^;
まぁ的外れな旅をする二人の行動はどちらもそうだけど、
オリジナルでは、なにしろ現地に皆が馴染めているのだ。
まずはその空気感がぜんぜん違う。
なぜカリフォルニア?なぜナパ・バレー?
新潟本醸造酒めぐりや、甲州ワイナリーだっていいのに。
(そのくらい設定を変えてもいいだろう)
べつに小日向、生瀬、鈴木の演技が悪いわけじゃないが、
場違いな演技をさせられなんだか気の毒になってしまった。
あの雰囲気に溶け込めていたのは、菊地凛子くらいで、
現地仕事の空気感というか、上手く掴めているなと思った。
日本人に似合わないもの総てを、スクリーンでデカデカと
観せられてしまった喪失感に哀しいワインの味わいが残る。
ほぼ同じ内容で、深みがまるで違うオリジナルがお薦め。
マヤ(ヴァージニア・マドセン)がささやく台詞も深い。
(寄り道をするのはいいけど、本道をしっかりしませんとね)
ラストがもったいないかな。
オリジナルとほぼ同じ展開で脚本の良さを再確認。
キャスティングも小日向文世に菊地凛子あたりが特に良かった。
が、ラストはフルボディをライトボディにしちゃった感じで、ちょっともったいない(笑)
ところで、単なる偶然だろうが、小日向文世と鈴木京香のコンビは『重力ピエロ』では夫妻役で、何気に興味深く見れました。
ほほほっと!ぬる燗ですゾ。
ワイン好きのかたには申し訳ない。
味わいはぬる燗。じんわりと人生の哀感が伝わってきます。
六本木ヒルで米国製は観ました。そのときの印象より邦画のほうがじっくりと伝わるものがありました。
映画の随所にでてくる科白のようなものです。
”後でジンわり、ほどほど映画と出演者を味わえる作品です”
ナパに旅する車ですが、ムスタング。
ボボボと排気音がよく、ストーリーに合ってますネ。昔HIROのハットリ君や齋藤君に相応しいですね。
どうなんですか?
原作も知らなければワインの知識もない人間だからなのでしょうか?
特に面白さは感じられず、久しぶりに上映中に時計をチラチラ確認してしまいました。
もう少し歳をとったら、こういう作品から何かを感じ取れるようになるのでしょうか?観ていて自分の中で、映画ではなくテレビドラマみたいな感じが最後まで拭えなかった作品です。
ナパバレーに行きたくなりました
ワインが飲みたくなる映画と聞いていましたが、飲みたくなるのではなく、ナパバレーに行きたくなる映画でした。そして、どこかで聞いたことのある台詞が所々に出てくる。リメイクだから・・・かもしれませんが、たぶん違う。多くの人がこの映画に影響を受けて、ドラマや映画の中で「昔観た映画でこんな台詞があった・・・」という感じで語り継がれてきたからですね。そんな台詞に気がつけると嬉しいですよ。この映画の楽しみ方の一つです。ホームパーティーでワインを楽しんでいる時にこの映画を流しておくのもいいかも。私にはストーリーよりも、この映画の雰囲気が好きですね。
もう少し洋画の雰囲気で
正直オープニングの映像はTVドラマと変わらない展開で、がっかりしました。
米とフジテレビの共同制作だから、国内向けなのは仕方がないのかな、とも。
中盤からラストに至る場面は、良き時代のアメリカン・ロード・ムービーの雰囲気も出てきてじんわりとした味わいが感じられて良かったです。さえない中年男ふたりの魅力が溢れていました。
鈴木京香さんと菊池凛子さんが男性陣と絡むところと彼女達の役柄の対比は、ひねりと悲哀のスパイスをもっと効かせていたら面白かったかなと思います。
洋画「サイドウェイ」のリメイクではなく、オリジナル脚本で描いたらもっと素敵なストーリーになったのではないかという感じがします。その際はナパ・バレーよりソノマを舞台にやや辛口でお願いできれば嬉しいのですが。
微妙
オリジナルを知らないので比べることは出来ませんが
登場人物と同じような世代には笑えてホクッとする
話かも知れません。
前半は笑いとノリの勢いのようなものがありましたが
途中から「だからどうしたいんだ???」という
中弛みを感じ、寝てしまいそうでした。
最後もスカッとした終わり方ではないので
「やれやれ終わったか・・・。で、結局何?」という
中途半端さが残りました。
でも、劇場内で笑いが起こっていたので
人それぞれ、それなりに楽しめる映画かと思います。
ワインが好きな人は「わかるわぁ~~。」と頷きながら
観ているかも知れないし
ワインを飲まない人でも「何となく飲んでみたいなぁ~。」
と思う人もいるだろうし
男性も結婚前には“マリッジブルー”(というのかこの場合?)
で逃げ出したくなるのね、とかなんとか
感じとる部分は様々かと。。
面白いかと訊かれれば「普通」
気分が晴れるような爽快感があるかと訊かれれば「微妙」
40歳をこえた人たちにオススメ
私は29歳ですが、正直あまり楽しめませんでした。
男性キャスティングを見て分かるとおり、若干コメディタッチに
大人の恋愛模様を描いているんですが、その「笑い」の部分が
どうも若い人間はつらいものがありました…。
ウチの父親がいつも日曜の夕方に笑点を見て笑ってるのを見て
「何が面白いんだろう…?」と思っていた感覚に近いです。
すごく笑いの要素が古典的で、試写会に来ていた40代以降の方々は
笑っていらっしゃいましたが、私と彼女は正直クスリともしませんでした。
まぁワインを題材にして描くというのもちょっと日本人的な感じがせず
現実味を帯びなかったのもイマイチだった要因かもしれません。
小日向さんは好きですが、一番最初のナレーションの部分などを見ると
正直、なんだか浮いてるような感覚を覚えました。
やはり名脇役だと思うので、主演に置いてしうのはどうかなと思います。
ナパバレー旅行記(旅心を誘われます)
ナパバレーのワイナリーを舞台にした、40代男女の人生の折り返し地点の話。青春時代を振り返りこれからの人生を考える話。
40代以上の観客に受けるんだろうなー。40代からも恋愛できるんだっとチカラ強く感じますよ(隣の10-20代の男性観客は寝てました)。
ナパバレーの有名なワイナリーとワインの薀蓄話が出てきます。ワイン飲みたくなること必定。良質のワインのような映画です。
ワインが飲みたくなること必至。でも、リメイクする必要あったんだろうか。。
アカデミー賞にも絡み、名作の誉れ高いオリジナルの「サイドウェイ」は、恥ずかしながらいまだ見たことがないので、比較はできないのだが、小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子(鈴木京香は何を演じても一緒の気が。。)ら役者陣の好演もあって、そこそこ楽しめた。
前半、40過ぎの男たちの情けない姿にニヤニヤしつつ、カリフォルニアの美しい景色に心癒され、人の人生にも似たワインのうんちくをかじりながら、後半はホロリとする箇所もあり、自分の今後の人生についても少し考えてみた。そんなわけで、見終わった後に何も残らない映画を多々量産してきたフジテレビ製作の作品にしては稀な作品だ。映画を観ていてワインが飲みたくなる事必至。でも、リメイクする必要あったんだろうか。。
オリジナル以上に個性を際立たせて、ダメ男ぶりをパワーアップ。ストーリーを一段と笑える楽しいものへアレンジしたところは評価できます。
ダメ男ふたり組のはちゃめちゃな独身卒業旅行の1週間を綴った作品。オリジナル以上に個性を際立たせて、ダメ男ぶりをパワーアップ。ストーリーを一段と笑える楽しいものへアレンジしたところは評価できます。
まずは道雄は、英語教師のくせにヒヤリング能力のたどたどしいのです。そんなところにいかにも頼りにならないダメ男ぶりを感じさせてくれました。
シナリオ・ライターを目指して書き進めていたシナリオが、自分の教え子のライターに名前だけ取られたとき、自暴自棄となってワインをがぶ飲みするところが見物です。
結婚を1週間後に控えた大介。彼のお調子ぶりも半端ではありません。
大介は、雇い主の資産家の令嬢を選んだばかりに尻に敷かれ放し。定期的に携帯で彼女から電話が掛かってくるところは、オリジナル以上の拘束ぶりです。だから独身でいられる間に息抜きがしたいと、日本から道雄を呼び出して、結婚式のワイン選びを名目に、ナンパ旅行を目論んだのも頷けます。道雄の静止も聞かずに、片っ端からナンパしようとする無責任ぶりが凄かったです。
そんなふたりのダメ男にハリウッドが選んだのが、小日向文世と生瀬勝久。もうドンピシャのはまりようです。
但し大介役は、オリジナルではイケメンだったので、ナンパに説得力がありました。ちょっとキモイ大介に、どうしてまんまと口説かれてしまう女性が出てしまうのかが、出来すぎな感じがしました。
大筋で、オリジナルの設定を周到しているものの、大きく違うのが、麻有子の存在。たまたまレストランで知り合ったことから、かつて道雄が片思いした訳ありの相手に変えられています。でも、道雄と同じく凄いワイン通であることは変わっていません。
ただ、麻有子は勤務先のワイナリーが日本進出を計画していて、東京支店の支店長に麻有子を抜擢することを決めていたのです。でも、麻有子は日本に思い出したくない過去があり、日本に帰ることには強いトラウマを抱えていたのです。
しかも、アメリカのソムリエの公的資格に合格して、地元でなんとかワインの仕事を自活して生きていけるメドも立ちました。
麻有子に気がある道雄は、端で見てても、押しが足りません。トラウマなんか気にせず、日本に帰るべきだといっても、一蹴されます。
オリジナルでは、いいムードになり一夜を共にするところまでいくのに、本作の道雄はからしきダメなんですね。
でもワインの話で盛り上がる麻有子と道雄は、いい関係になりつつありました。ところが、麻有子の友人のミナと深い関係を結んだ大介に婚約者がいたことを秘密にしたことがバレて、麻有子は道雄にも大憤慨。オリジナルでもここは同じ展開。
ふたりは断絶して、道雄は前途したようにシナリオでもうまく行かず、ワイナリーでやけ酒を煽ることになります。
ラストは、ミナとの関係をすんなり解消して、結婚式を迎えてしまう大介にガッカリ。 これでは、劇中インパクトがないと自重した道雄のシナリオと代わり映えしないではありませんかねぇ。もっと、修羅場であって欲しかったです。
その道雄のシナリオとは、麻有子に恋した若き日のことを綴った物語でした。ドラマで事実上没になった原稿を大介はもらい受け、こっそりと麻有子に渡してしまっていたというサプライズが秀逸です。
旅の最後の日。思い立って道雄は、麻有子の家に告白に行きますが、そこにはシナリオを読んだ麻有子の道雄への手紙が残されていました。
道雄のアドバイスも受け入れて、東京へと旅だった麻有子。さあて、このあとふたりの関係はどうなっていくことやら。
なかなかハリウッド映画らしい、感動的な終わり方でした。でも、小地蔵的には、ハッピーエンドを強くイメージさせるオリジナルのラストが好きです。
麻有子の日本にいた時代のトラウマが描けていなく、彼女の気持ちがイマイチ掴みかねてしまったところが残念です。
でも、1週間に渡るオトナの寄り道の物語には、一杯に笑えるところとグルメなシーンが満載で楽しめます。オリジナルよりもワイナリーの紹介が丁寧なので、この一本でカリフォルニア・ワインに詳しくなれるし、美しいナパ・バレーには一度旅してみたいと憧れてしまうことでしょう。
本作で知ったことですが、ナパは有数の温泉地帯で、間欠泉が観光名所となっていました。スパに入ったふたりが泥風呂で見せる顔パックが何とも愉快です。
さて、本作では麻有子の気持ちを表す言葉として、二つの代表的な赤ワインの品種が登場します。
麻有子が好むワインとして登場するのが、カベルネ。
カベルネ・ソーヴィニヨンの実は皮が厚く、作られるワインはタンニンを豊富に含むため、長い熟成にも耐えられます。だからワイナリーにとってもリスクが少ない品種。でも香りが豊かで後味が深いが、口の中での味わいには欠けるところがあると言われる。
道雄が麻有子に勧めたのが、ピノ。
ピノ・ノワールは、カベルネとあらゆる部分に於て対照的な品種であり、やや冷涼な気候を好み、栽培には特に神経を使うそうなのです。ピノ・ノワール種を用いて造られるものの代表として、世界で最も高価なワイン、ロマネ・コンティがあります。
適応力がなく、リスクの高い品種だけれど、成功すれば価値がある。麻有子は自分は、取り柄のないカベルネと思っていたけれど、後半でトラウマに神経質になっていて、東京栄転に臆病になっている自分は、ピノだと気付きます。
道雄も麻有子も、生きるのが下手なばかりに、ピノと同じように挑戦するリスクを見失っていたのですね。本作で、ワインにそんなドラマを感じて味わえば、また違ったテイストを感じられることでしょう。
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