ココ・アヴァン・シャネル
劇場公開日:2009年9月18日
解説
「アメリ」のオドレイ・トトゥが、若き日のココ・シャネルを演じた伝記映画。監督は「おとぼけオーギュスタン」のアンヌ・フォンティーヌ。フランスの片田舎の孤児院で姉とともに育てられたガブリエルは、施設を出た後、寂れたナイトクラブの歌手やお針子として働いていた。そこで貴族エティエンヌ・バルザンに見初められ何不自由ない生活を手に入れるが、ありのままの自分を受け入れてくれるアーサー・カペルと運命的な恋に落ち、自らのファッション・スタイルを模索していく。
2009年製作/110分/フランス
原題:Coco avant Chanel
配給:ワーナー・ブラザース映画
スタッフ・キャスト
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2023年2月3日
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オドレイトトゥ扮する孤児院育ちのガブリエルはナイトクラブの歌手をしていた。店で知り合った客ブノアポールブールド扮するエティエンヌバルサン男爵はガブリエルをココと呼んだ。
ブランドの中でも高価なシャネルは、半ば荒れた生活環境から何不自由ないバルサンとの関係に変わって生まれたんだね。言わば押しかけゲイシャと言うとこかな。どうも誰からも教えてもらう事なく、センスのみでコルセットのないドレス、ヒールのない靴、羽根のない帽子をデザインした。当時の常識からの逸脱。若い頃、お針子をしていた事も功を奏したのかな。凄いね。安住の地を去る決意もあったんだね。ラストシーンの白黒スーツ姿のオドレイトトゥは素敵だったな。
2022年12月11日
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鑑賞方法:VOD
「アメリ」から8年後、オドレイ・トトゥがシャネルにしか見えなかった。(シャネルを見たことはないけれどw。)
原作、脚本、演出みな良いと思った。
孤児院で育った身寄りのない女の子が、階級社会の中で傷つきながらも男性に依存することなく経済的に自立していった道程が鮮やかに描かれていた。
姉や他の女性達の描写が割と入っていたのも女性監督の視点が活かされた感じだった。
多様化を認めようという思想が広がる今でさえ、人目を気にして結局何が好きで何がやりたいのかわかってない私に比べて、凜としてて動じないココの生き様が好き。憧れる。映画としてストーリー的に面白い訳じゃないけど、自分に1番刺さるテーマだった。
2022年5月29日
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アンヌ・フォンテーヌ女流監督(ボヴァリー夫人とパン屋等)による2009年製作のフランス映画。
ココ・シャネルの成功するまでを、ほぼ事実に基づき、描いている様。シャネル前のフランス女性の着る高級衣装の苦しさ・実用性の無さが強調され、シャネルによる衣装の革新性が示され、成る程と勉強になる。
彼女の着る数々の衣装も、印象に残った。特に、黒い眼を生かすという舞踏会用のドレスは凄く美しかった。また、ポスターにも掲載の黒と白基調のスーツも流石に素敵で、この映画の衣装デザイナーのカトリーヌ・レテリエ氏に大いなる拍手。
成功願望が強いココ・シャネルが女の武器を平然と使うのは抵抗があったが、事実そのものだから致し方なしか。森英恵だって、実家が繊維会社の元陸軍少佐と結婚したのが活躍の発端。お相手のブノワ・ポールブールド演ずる仏貴族が寛大で良いヒトすぎて、同情までしてしまう。その彼に許可得てから、シャネルを外に連れ出す英貴族アレッサンドロ・ニボラ。富豪娘と婚約が決まっていて、ピアノを弾く姿が貴族らしいが、彼は言わばシャネルの同類ということか。彼が最初にシャネルの才能を認めて出金したスポンサーでもあった。
主演のオドレイ・トトゥは、ココ・シャネルと似た風貌である。また、喫煙しながらのデザインを始め、一生懸命にスタイル等を似せてもいる。ただ、この時代のシャネルを演じるには、若さ・しなやかさ・瑞々しい魅力が自分的には乏しいと思ってしまった。残念ながらその点で、十分にこの映画に魅入られなかった。ダ・ヴィンチ・コードのヒロイン役の彼女は、ピッタリはまり魅力的であっただけに残念であった。
製作はカロリーヌ・ベンジョー、キャロル・スコッタ、フィリップ・カルカソンヌ、 シモン・アルナル。原作はエドモンド・シャルル・ルーの同名小説、脚本はアンヌ・フォンテーヌ、カミーユ・フォンテーヌ。衣装デザイナーはカトリーヌ・レテリエ。撮影はクリストフ・ボーカルヌ、美術はオリビエ・ラド、編集はリュック・バルニエ、音楽はアレクサンドル・デスプラ。
出演はオドレイ・トトゥ(エタニティ永遠の花たちへ等)、ブノワ・ポールブールド(仏貴族、チャップリンからの贈りもの等)、エマニュエル・ドゥボス(劇女優)、マリー・ジラン(姉)、アレッサンドロ・ニボラ(英国貴族、アイズ等)。