「テンポが好きになれないけど。。。」シャーロック・ホームズ しんぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
テンポが好きになれないけど。。。
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いわくありげに描かれるモノトーンの近代ロンドンの街並み。何かが起こるって雰囲気を暗示しているような見せ方はとてもよくて、作品の世界観にうまく惹き込まれるかなーと思って観始めたんだけれど。。。
どうも、自分には合わなかったみたいで、作品のテンポが。
どこかうまく入り込めないで最後までいっちゃったっていう感じが残ったかなー。
天才的な推理能力を持ちつつも、発想が突飛で武闘派で、相手を思いやってのコミュニケーション能力には欠けるっていうホームズ像はすごく新鮮。大人としての品のある行動はとれないんだけれど推理をしている時のスマートさとのギャップが楽しい。
それを体現するロバート・ダウニー・Jrが、このホームズに憎めない愛嬌を与えているのが嬉しくなってくるところではあるかなと思ってみたり。
ワトソン役のジュード・ロウとの相性もよかった。ホームズに振り回されている貧乏くじをひいた相方ってことでバランスがよかったと思う。ジュード・ロウは俳優としてはこういう良家の子息って雰囲気のある役はお手の物って感じがするし。
そこをいくと、レイチェル・マクアダムスはこの役には合っていないような気がするかな。ホームズを手玉にとるアイリーン役はチャーミングではあるんだけれど、可愛らしすぎる感じが強く残ったかも。もうちょっと駆け引きめいたやりとりをホームズとやらせるのであれば、チャーミングでありながらもミステリアスな雰囲気が出せる女優さんの方が似合っていそうな感じがする。
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