「ファイトシーンがどこまで実話に忠実なのか知りたいところ」ザ・ファイター あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
ファイトシーンがどこまで実話に忠実なのか知りたいところ
2011年アメリカ映画。115分。2011年12本目の作品。クリスチャン・ベールがオスカー助演男優賞を取った作品。
内容は:
1,かつてはその才能を有望されながらさっぱりなボクサーは、今日も試合に負ける。
2,そんな彼に一人のプロモーターがやってきて、トレーナーでありドラッグ中毒の兄やマネージャーの母と縁を切ってボクシングするなら面倒みてやるとオファーしてくる。
3,恋人のアドバイスもあり、彼は家族と縁を切ってボクシングすると連戦連勝しだし、ついに世界戦にまで上り詰める。
教養がなければオツムもない人々が生活苦を乗り超えようと、試行錯誤をしながらがんばっていくお話。みんな一生懸命でぎりぎりだから、身内ですらも利用する。当然のように、そんな家族は仲たがいするが、それでも最終的にまた結束する。
ほんとバカだなと思うけど、こんな素直なバカさが観ていてちょっと憧れる。最後のお父さんがお母さんに言った言葉なんて、すごくバカな発言だけど、裏を返せば本当に素直で正直。そんな人々が繰り広げる群像劇。
アメリカのボクシング映画というのは、アメリカの草の根世界を描くのにピッタリなジャンルなのだと思う。
「ロッキー」ほどドラマチックじゃないし、エキサイティングでもないけど、実話がベースになっていることから当然、説得力はこちらの方が上。
こういうアメリカの下町映画は好きです。
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