劇場公開日 2009年11月20日

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イングロリアス・バスターズ : 特集

2009年11月21日更新

「バスターズ」人物&キーワード辞典 その2

「レザボア・ドッグス」を彷彿とさせるバー“ラ・ルイジアーナ”でのカードゲームのシーン。徐々に緊張が高まっていく
「レザボア・ドッグス」を彷彿とさせるバー“ラ・ルイジアーナ”でのカードゲームのシーン。徐々に緊張が高まっていく

【カードゲームで書かれた名前】

●ポーラ・ネグリ

ポーランドからドイツ、ハリウッドへ渡り、サイレント時代に妖婦役で人気を博した映画女優。

●ベートーべン

クラシック音楽史上で最も偉大な作曲家。

●マタ・ハリ

第1次世界大戦時にフランスで2重スパイとして活躍した、美貌のオランダ人ダンサー/高級娼婦。

マタ・ハリ風の2重スパイに 扮したダイアン・クルーガー
マタ・ハリ風の2重スパイに 扮したダイアン・クルーガー

●エドガー・ウォーレス

「キング・コング」やミステリー小説を書いたイギリスの大衆作家。

●ビネトウ

ドイツの人気作家、カール・マイが「ヴィネトウの冒険」で書いた、若きアパッチの酋長。白人カウボーイのオールド・シャッターハンドと義兄弟の契りを結ぶ。

●チンギス・ハーン

モンゴル帝国の初代皇帝。

●キング・コング

小説から33年に映画化されて以来、世界的に知られる超巨大ゴリラ。

●マルコ・ポーロ

べネチアの商人にして冒険家。1270年代にアジアを旅し、旅行記「東方見聞録」を著した。

●ブルドッグ・ドラモンド(怪傑ドラモンド)

イギリスの作家、サッパーが書いた冒険小説シリーズの主人公で、007の原型と言われる退役軍人の快男児。ロナルド・コールマンらの主演で何作も映画化されている。

●ブリギッテ・ヘルム

メトロポリス」のアンドロイド役を演じたドイツ人女優。

●G・W・パブスト

「バスターズ」人物&キーワード辞典 その1参照。

●ダニエル・ダリュー

赤いドレスを装ったショシャナを見て、マルセルが喩えに出すフランスの美人女優。主な作品に「うたかたの恋」(35)、「赤と黒」(54)など。

●エミール・ヤニングス

「国家の誇り」のプレミアに出席するドイツ人俳優。ハリウッドに進出し、「肉体の道」(27)と「最後の命令」(28)で第1回アカデミー賞を受賞。その後、帰国して「嘆きの天使」(30)などに出演。ナチス政権下では熱烈な信奉者としてプロパガンダに協力。ゲッベルスから勲章を授与され、特別な庇護を受けた。

●ファイト・ハーラン

ブラピの役名は俳優アルド・レイと 映画「ローリング・サンダー」から
ブラピの役名は俳優アルド・レイと 映画「ローリング・サンダー」から

「国家の誇り」のプレミアに出席するドイツ人監督。40年にナチに依頼され、ユダヤ人の金貸しを悪として描いたプロパガンダ映画「ユダヤ人ジュース」を監督した。

●ボルマン

「国家の誇り」のプレミアで矢印つきの名前が出る。ヒトラーの個人秘書を務め、ナチ党内で強い影響力を持ったマルティン・ボルマンのこと。上官に媚び、部下に冷徹な性格からヒトラー以外の党員からは嫌われていた。

●ゲーリング

「国家の誇り」のプレミアで矢印つきの名前が出る。ナチスの国家元帥、ヘルマン・ゲーリングのこと。上流階級出身で貴族趣味を持ち、ヒトラーから後継者として指名されていた。ボルマンとはライバル関係。

【おまけ:ネーミングの由来】

●アルド・レイン中尉(ブラッド・ピット)

戦争映画やアクションで活躍した俳優、アルド・レイと、「ローリング・サンダー」(77)の主人公チャールズ・レインから。

●ショシャナ・ドレフュス(メラニー・ロラン)

女優ジュリー・ドレフュスから。

●ショシャナ・ミミュー(偽名)

戦争プロフェッショナル」(68)などの女優、イベット・ミミューから。

●ドニー・ドノビッツ(イーライ・ロス)

トゥルー・ロマンス」に登場するリー・ドノビッツと同性。父親かも?

●ヒューゴ・スティグリッツ(ティル・シュバイガー)

「ゴゲリアン・墓場のえじき」(85)などB級映画で活躍するメキシコの同名俳優、ヒューゴ・スティグリッツから。

●ビルヘルム・ビッキ(ギデオン・ブルクハルト)

G・W・パブストの本名、ゲオルグ・ビルヘルムと、俳優で「史上最大の作戦」(62)などを監督したベルンハルト・ビッキから。

バスターズの名前にもそれぞれ個性的な由来がある
バスターズの名前にもそれぞれ個性的な由来がある

●ヒコックス(ミヒャエル・ファスベンダー)

「ズールー戦争/野望の大陸」(79)などの監督、ダグラス・ヒコックスから。

●オマー・ウルマー(オマー・ドゥーム)

演じたオマー・ドゥームと、「黒猫」(34)や「惑星Xから来た男」(51)などを撮ったB級映画監督エドガー・G・ウルマーから。

●エド・フェネシュ(マイク・マイヤーズ)

「青い経験」シリーズなどに主演したイタリア映画のセクシー女優、エドウィシュ・フェネシュから。

●ギャスパー

カルネ」(94)などの監督、ギャスパー・ノエから。

●アントニオ・マルゲリティ(アルドの偽名)

地獄の謝肉祭」(80)などを撮ったアンソニー・M・ドーソン監督の本名。

●エンゾ・ジロラーミ(ドニーの偽名)

地獄のバスターズ」の監督、エンゾ・カステラーリの本名。

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