メトロポリス
劇場公開日:2001年5月26日
解説
人類とロボットが共存する巨大都市メトロポリス──その繁栄は、高度に発達した科学文明を享受する地上都市と、取り残され貧困にあえぐ地下都市から成り立っていた。やがて、この都市に生きる人間とロボット、そして地上都市と地下世界との間に一触即発の対立が始まる。その激しい混乱の中、生まれた人造人間ティマ。ロボットと人類の、そしてメトロポリスそのものの運命が自分に託されていることを、彼女はまだ知らない……。
2001年製作/105分/日本
配給:東宝
スタッフ・キャスト
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面白そうにみえた。でもうーん(._.)
絵はいいのになあ。もったいない
ほんとはもっと長いのにカットされてこのクオリティなんでしょ?どれだけいらない部分があったのか(笑)
手塚治虫ごちそうさまでした。
2021年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
冒頭から作画の緻密さ、エネルギッシュさで圧倒されて「何が起こるのだろう?」と期待させるが、その後の展開がご都合主義と登場人物の非合理的かつ非論理的な行動で頭を抱えるしか無い作品。
まずは主人公のケンイチの声がひどい。抑揚がなく、訴え掛けるものがない。脇を固めるベテラン声優が素晴らしい演技をしているだけに、ケンイチのひどさが際立ってしまう。ジャズ歌手らしいが、誰が選んだのか…
加えて、ヒロインのティマの性格付けがまるで空っぽで感情移入ができない。ティマを付け狙うロックは、なぜかあらゆる所にいてあらゆることが可能な万能人間なのに、これまたなぜか失敗する残念な男。レッド公だけは力強い演技と一貫した行動原理があり、印象に残る。
何より残念なのは、素晴らしい作画を使うのが、素晴らしくある必要が無い場面ばかりだということ。力を入れるシーンを間違えている。「技術すごいだろー」ぐらいの感覚でしか作ってないのだろう。
絵は素晴らしくきれいなのだが、不思議なくらい、訴えてくるものがない。これも脚本のひどさのなせるわざなのだろう。
2021年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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絢爛に輝く摩天楼の下に労働ロボットと貧民の蠢く地下街が広がる階級社会「メトロポリス」で、
己の正体を知らぬまま来訪者ケンイチとともに彷徨う高性能ロボット、ティマの運命を追う物語。
ジャジーな音楽が絢爛さと空虚さを併せ持つメトロポリスの空気を確かに表現しており、
全体のスローテンポも空疎な雰囲気を強く意識させるなど一面では効果的に働いている。
ヒロインティマを「美しく」描写するのはやや演出過剰なところが否めないが、
彼女を取り巻く人間たちの醜悪・愚昧(これを滑稽味として表現できるのは手塚デザインの妙であろう)との対比と捉えればそれも一つのギミックとして好意的に捉えることも出来る。
また、最終盤の「崩壊した」ティマの異形ぶり、それをカメラ視点の妙で状況ごとに印象を変えて見せる技など、映像としては唸らせるものが随所にある。
ただ、それを考慮してもあまりにも脚本の間延び、薄さが擁護しがたく、
演出のスローテンポも相まって映画全体の印象が非常に弛緩したものになっている。
間延びした展開が邪魔してクライマックスに「何を今更チンタラやっているのだ」との感想が沸き起こってしまうのは、この脚本が悲劇である以上は致命的であろう。
自分とは何かの答えを出せないまま、その翻弄されつくした生涯を終えたティマ。
その最期の画が印象的だっただけに、それを納得して受け止められないことが非常に哀しい。
2020年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
革命・クーデターと反革命。秩序と野望が交錯する中で、ロボットだけが粗末にも人間によって惨殺される。ロボットの性質、ロボット三原則を踏まえていることがよくわかる。
手塚作品には必ず登場するヒゲオヤジやランプ。一番うれしかったのは『鉄腕アトム』にも登場するペロだ。ロックという存在も『火の鳥』に出てくるし、政界や軍部のキャラクターの相関がわかりやすい。人間描写がこのアニメだけでは薄っぺらで乏しいのだが、手塚漫画を知っているほど性格が理解できて、ストーリーさえどうでもよくなってくる(実際、手塚初期作品のためか、つまらないストーリーだと思います)。
はっきり言って、ストーリーからは何も得るものはなく、ただ単に故手塚治虫氏へトリビュート(特にキャラクターに対して)しただけのアニメなのであろう。しかも、背景画や音楽などは手塚作品らしくなく、FFのゲームのような感覚にも陥ってしまった。
音楽は全編通してジャジーでいい雰囲気なのだが、レイ・チャールズだけはいただけなかった。絵に関しては、中国の下請け会社にまかせてあるらしく、どことなく中国アニメっぽかったな(よく知らんけど・・・)。
以下、主なキャラクターの登場作品(公式サイトより)
ケンイチ 『鉄腕アトム』アトムの級友
ティマ 『火星博士』
ロック 『少年探偵ロック・ホーム』『来るべき未来』『バンパイヤ』『火の鳥』
レッド公 『メトロポリス』『鉄腕アトム』
ヒゲオヤジ(伴俊作) ほとんどの手塚作品
ランプ ほとんどの手塚作品
アトラス 『鉄腕アトム』アトラスの巻
ペロ 『鉄腕アトム』ホットドッグ兵団
ヒョウタンツギ・・・隠しキャラ(ドアのノブ)