イングロリアス・バスターズ : 特集
「バスターズ」人物&キーワード辞典 その2
【カードゲームで書かれた名前】
●ポーラ・ネグリ
ポーランドからドイツ、ハリウッドへ渡り、サイレント時代に妖婦役で人気を博した映画女優。
●ベートーべン
クラシック音楽史上で最も偉大な作曲家。
●マタ・ハリ
第1次世界大戦時にフランスで2重スパイとして活躍した、美貌のオランダ人ダンサー/高級娼婦。
●エドガー・ウォーレス
「キング・コング」やミステリー小説を書いたイギリスの大衆作家。
●ビネトウ
ドイツの人気作家、カール・マイが「ヴィネトウの冒険」で書いた、若きアパッチの酋長。白人カウボーイのオールド・シャッターハンドと義兄弟の契りを結ぶ。
●チンギス・ハーン
モンゴル帝国の初代皇帝。
●キング・コング
小説から33年に映画化されて以来、世界的に知られる超巨大ゴリラ。
●マルコ・ポーロ
べネチアの商人にして冒険家。1270年代にアジアを旅し、旅行記「東方見聞録」を著した。
●ブルドッグ・ドラモンド(怪傑ドラモンド)
イギリスの作家、サッパーが書いた冒険小説シリーズの主人公で、007の原型と言われる退役軍人の快男児。ロナルド・コールマンらの主演で何作も映画化されている。
●ブリギッテ・ヘルム
「メトロポリス」のアンドロイド役を演じたドイツ人女優。
●G・W・パブスト
「バスターズ」人物&キーワード辞典 その1参照。
●ダニエル・ダリュー
赤いドレスを装ったショシャナを見て、マルセルが喩えに出すフランスの美人女優。主な作品に「うたかたの恋」(35)、「赤と黒」(54)など。
●エミール・ヤニングス
「国家の誇り」のプレミアに出席するドイツ人俳優。ハリウッドに進出し、「肉体の道」(27)と「最後の命令」(28)で第1回アカデミー賞を受賞。その後、帰国して「嘆きの天使」(30)などに出演。ナチス政権下では熱烈な信奉者としてプロパガンダに協力。ゲッベルスから勲章を授与され、特別な庇護を受けた。
●ファイト・ハーラン
「国家の誇り」のプレミアに出席するドイツ人監督。40年にナチに依頼され、ユダヤ人の金貸しを悪として描いたプロパガンダ映画「ユダヤ人ジュース」を監督した。
●ボルマン
「国家の誇り」のプレミアで矢印つきの名前が出る。ヒトラーの個人秘書を務め、ナチ党内で強い影響力を持ったマルティン・ボルマンのこと。上官に媚び、部下に冷徹な性格からヒトラー以外の党員からは嫌われていた。
●ゲーリング
「国家の誇り」のプレミアで矢印つきの名前が出る。ナチスの国家元帥、ヘルマン・ゲーリングのこと。上流階級出身で貴族趣味を持ち、ヒトラーから後継者として指名されていた。ボルマンとはライバル関係。
【おまけ:ネーミングの由来】
●アルド・レイン中尉(ブラッド・ピット)
戦争映画やアクションで活躍した俳優、アルド・レイと、「ローリング・サンダー」(77)の主人公チャールズ・レインから。
●ショシャナ・ドレフュス(メラニー・ロラン)
女優ジュリー・ドレフュスから。
●ショシャナ・ミミュー(偽名)
「戦争プロフェッショナル」(68)などの女優、イベット・ミミューから。
●ドニー・ドノビッツ(イーライ・ロス)
「トゥルー・ロマンス」に登場するリー・ドノビッツと同性。父親かも?
●ヒューゴ・スティグリッツ(ティル・シュバイガー)
「ゴゲリアン・墓場のえじき」(85)などB級映画で活躍するメキシコの同名俳優、ヒューゴ・スティグリッツから。
●ビルヘルム・ビッキ(ギデオン・ブルクハルト)
G・W・パブストの本名、ゲオルグ・ビルヘルムと、俳優で「史上最大の作戦」(62)などを監督したベルンハルト・ビッキから。
●ヒコックス(ミヒャエル・ファスベンダー)
「ズールー戦争/野望の大陸」(79)などの監督、ダグラス・ヒコックスから。
●オマー・ウルマー(オマー・ドゥーム)
演じたオマー・ドゥームと、「黒猫」(34)や「惑星Xから来た男」(51)などを撮ったB級映画監督エドガー・G・ウルマーから。
●エド・フェネシュ(マイク・マイヤーズ)
「青い経験」シリーズなどに主演したイタリア映画のセクシー女優、エドウィシュ・フェネシュから。
●ギャスパー
●アントニオ・マルゲリティ(アルドの偽名)
「地獄の謝肉祭」(80)などを撮ったアンソニー・M・ドーソン監督の本名。
●エンゾ・ジロラーミ(ドニーの偽名)
「地獄のバスターズ」の監督、エンゾ・カステラーリの本名。