劇場公開日 2009年5月16日

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60歳のラブレター : 特集

2009年5月1日更新

長年連れ添った夫婦が、互いに感謝の気持ちを1枚のハガキに綴る応募企画「60歳のラブレター」(住友信託銀行主催)が映画化。離婚や病気など、それぞれに問題を抱えた3組の熟年男女が、あらためて人と人との絆を見つめなおすヒューマンドラマとして注目を集めている。そんな本作について、ユーザーからの多くの共感の声を紹介する。(文・構成:編集部)

熟年から若い世代まで幅広く寄せられた、「60歳のラブレター」への共感

描かれる熟年男女と同世代はもちろん、若い世代にも響く物語
描かれる熟年男女と同世代はもちろん、若い世代にも響く物語

「熟年離婚」という言葉が一般的になって久しく、いまや定年退職後、子育て後の夫婦のあり方、第2の人生を見つめる動きは大きく広まっている。本作は、そんな現代の夫婦像をとらえ、いわば“実話”を基にした映画だからこそ、他人事でもなく、絵空事でもない、胸に迫る物語として感動と共感を呼んでいる。

それぞれのかたちで登場するラブレターが重要なキーに
それぞれのかたちで登場するラブレターが重要なキーに

eiga.comでは、本作の独占試写会を4月8日に実施。今回は、その会場アンケートにお応えいただいた観客の声のうち、ほんの一部を抜粋してみたが、熟年既婚者はもちろん、独身の20~30代とった若い世代からも、「夫婦のあり方を見つけるきっかけになる」「自分の身に置き換えて考えさせられた」「感動して涙が止まらなかった」という共感の声が多数寄せられている。

★三者三様で自分と照らし合わせたり反省したり……。少し自分の生き方を変えるかも。(60代/女性/既婚/パート)

★仕事一筋で定年を迎え、妻や家庭を省みず。妻への感謝のラブレターも書けなかった自分を反省しました。(60代/男性/既婚/パート)

★本当に良い映画でした。久しぶりに涙しました。私の人生をあらためて考え直し、励まされました。(50代/女性/既婚/主婦)

★離婚を目前にした私もじっと見入ってしまいました。夫婦の絆をもう一度見直そうと思った。今日は妻が仕事で来られなかったが、公開されたらぜひ見せてあげたい作品でした。(50代/男性/既婚/会社員)

じんわりと心に響く物語が評判に
じんわりと心に響く物語が評判に

★自分の60歳はどうだろう。自分と主人は互いをちゃんと見てるだろうか……。いろいろ考えさせられた。(40代/女性/既婚/会社員)

★前半は笑って、終わり間際からは泣きっぱなしでした。夫を大切にしようと思いました。(30代/女性/既婚/主婦)

★涙がとまらなかった。こんなに泣いた映画は久しぶりです。母の日のプレゼントに、ぜひチケットをあげるつもりです。(30代/女性/未婚/求職中)

★失ってから(離婚してから)相手の大切さに気付くこともあるんだと思いました。彼氏を大切にしたいと思いました。(20代/女性/未婚/大学生)

★結婚とはいかに難しいものであるか。が、それでもやっぱり、ずっと寄り添ってくれる誰かがいてくれることの素晴らしさを、この映画は教えてくれました。(20代/男性/未婚/会社員)


■語りつくせない“ありがとう”が詰まった、3組の男女の物語

描かれる男女のかたちは三者三様だが…
描かれる男女のかたちは三者三様だが…

物語は、3組の熟年カップルを中心に進行する。

大手建設会社の役員、橘孝平(中村雅俊)は、上司の娘だったちひろ(原田美枝子)と結婚して30年。家庭を省みない孝平に、何も言えないちひろの仲は冷え切り、孝平の定年退職を機に離婚することに。そんな2人を見て育った娘のマキ(星野真理)は結婚に対して不信感を抱いており、同棲中の恋人とは結婚をしないまま出産を控えている。

魚屋を営む正彦(イッセー尾形)と光江(綾戸智恵)は、毎日憎まれ口をたたき合っているが、正彦が糖尿病になってからは、担当医に従って光江は食事に気を遣い、毎晩のウォーキングにも付き添う仲。そんな時、今度は光江に病気が見つかり……。

医師の静夫(井上順)は5年前に愛妻を亡くし、中学生の娘・理花(金澤美穂)と2人暮らし。近頃は、海外医療小説の監修依頼をしてきた翻訳家・麗子(戸田恵子)に惹かれており、奔放な性格で結婚とは無縁だった麗子も、静夫の実直さに好感を抱くが、そんな2人を見る理花の目は厳しい。

それぞれのパートナーと向き合う彼らの行く末は…?
それぞれのパートナーと向き合う彼らの行く末は…?

彼らはやがて、それぞれが交わす手紙により、新しい一歩を踏み出すこととなる……。

歳を重ねてこそ感じる迷いや焦り、喜びや幸せ、そして大切な人との絆を丹念に演じているのは、中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵という個性的かつ実力派のアンサンブルキャスト。そんな彼らをまとめあげたのは、弱冠33歳の新鋭・深川栄洋(「狼少女」「真木栗ノ穴」)。脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」で日本中の感動をさらった36歳の若手・古沢良太が手がけている。

社会的立場や職業も異なる3組のカップルだが、彼らやその子どもたちの姿に、観客は自分自身や家族との共通点を見出すことができるはず。団塊世代をはじめとする中高年はもちろんのこと、これからパートナーと人生を歩みだそうとする若い世代にとっても、結婚や夫婦・家庭のあり方、男女が連れ添うことについて、あらためて見つめるきっかけとなるはずだ。

>>中村雅俊インタビュー(次のページへ)

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