ハート・ロッカーのレビュー・感想・評価
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本当にアカデミー賞?
アバターを抑えてのアカデミー賞というので 見てみたら「え」というのが感想である リアルな戦争を描いて「U・S・A、U・S・A」したいだけの作品 アメリカの愛国心を煽るタイプの映画、日本人が見ても全然おもしろくない 戦争の悲しさを描いているのかもしれないが… しかも実際はそれほどリアルでもないらしい なにかドラマチックなことが起きるわけでもない 褒めるところがない はっきり言ってどこが評価されたのか甚だ疑問 アバターのほうが1000000倍素晴らしい
あ、この主人公嫌いだわ。。
とにかく最初から最後まで主人公に感情移入できず、もはやコイツ嫌いだわ〜。と言ってしまった。 確かにリアルなのかもしれない。 けど、映画として見た時に退屈なんですよね。戦争のリアルを求めるなら完全ドキュントでいいかと。 でも…戦争の怖さだったり悲しさだったりを考えさせられた作品は沢山あるわけで…ん〜。 私には戦争ってテーマより主人公の身勝手さだったり面倒臭い奴というのがアピールされすぎてて好きになれません。 この作品に出会って気づいたんですが、多少なりとも主人公の考え方とか行動に理解できるモノがないとつまらないんだなと思いました。
ポータブルDVDによる車内鑑賞レビュー
今作は、冒頭に掲げた言葉、 「戦争は麻薬である」 を
セミマクロな “ヴィジュアル・インパクト” や
おぞましい “ストーリー・インパクト” を駆使して
多重的に訴えてきました。
そして、苛立ちを覚えた
「 “無駄な時間” を 時間を掛けて描く 」 ことや
ヌルイ と感じてしまった展開 こそが
【 ( 「戦争は麻薬である」 ことを訴求する ) 今作自体が、
観る者のモラルを壊していく 劇薬 】
であったことを、
深く、 にぶく、 訴えてきたのです。
このように、戦争の異常さを 「体感的」 に鑑賞者の精神に植込むという側面においては、
比類のない映像作品だった。
と、評価を致します。
映画史における 戦争モノ をステロタイプに言ってしまうと
■ 第二次世界大戦は、
“華やかな勝利” に沸き立って
「史上最大の作戦」 「ナバロンの要塞」 「バルジ大作戦」 などの、戦争スペクタクル というジャンルを創出。 愛国心を煽って、高揚感をもたらしました。
( しかし、 1953年 の段階で 第2次世界大戦の戦勝国でありながら、
軍隊内のモラル崩壊を訴求してきた 「地上より永遠に」 という先駆的な
作品があったことを追記しておきます。 )
■ ベトナム戦争は
“泥沼の末の撤退” の汚辱を受けて
「ディアハンター」 や 「地獄の黙示録」 「プラトーン」 等のビッグネームによって
阿鼻叫喚の中での “精神崩壊” が盛んに訴求されました。
■ この流れを汲んで今作が捉えた、イラク戦争映画というものは
“戦争後の、自爆をも視野に入れたテロ攻撃”
を受けての
“自我の変質” や “性格の急変”
という
「 人格変容 」
が訴求された。
と受け取ったのです。
ここには、第2次世界大戦における輝かしき “勝利の興奮” の 華々しさ や、
ベトナム戦争における エキセントリックな “精神崩壊” という毒々しさもありません。
直接的な戦いが比較的短期間に終結。 しかし、その後の
“自爆をも視野に入れたテロ攻撃”
に晒された結果の、
“自我の変質” や “性格の急変”
という
地味な、
「 人格変容 」
に見舞われただけ
だったのです。
しかし、今作において一番興味深く感じたのは、 この
「 人格変容 」 は
“映画の中の人間” のみならず、それを見ている
“映画の外の人間” をも、
蝕んでいったことだったのです。
今作はしょっぱなから、「地獄の黙示録」 における “ワルキューレのヘリコプター攻撃” のシーンが展開されていきました。
所謂、
“ヴィジュアル的訴求点” として、
予告編で多用されるシーンなのですが、
今作はその “ヴィジュアル的訴求点” を
開始早々に
使い果たしてしまったのです。
通常であれば、このようなマーケティング的に重要なアイキャッチは、
練りに練って、中盤以降に登場させてくるものなのですが 、
開始早々に
気前良く放出してしまったところに、
まず、 ボクは興味を持ったのです。
“ヴィジュアル的訴求点” を使い果たしてしまい、今後、この場面を越えるモノ を提供することができるのだろうか? それとも、 この場面を越えるモノ を用意することが出来ずに、
寂しいクライマックスを迎えてしまうのか?
そんなところを注目していきたい、
と思ったのです。
しかし、今作の “ヴィジュアル的訴求点” そのものは、大変素晴らしい出来となっていました。
町に仕掛けられた爆弾が爆発して生じる 強い衝撃 を
セミマクロ的な視角において
スローモーションで表現してきたのです。
【 地面の小さな砂利が強力な振動によって、10cmほどジャンプをし、
道端に打ち捨てられた自動車の残骸に付着していた錆が、
振動によって空気中に拡散していった 】
のです。
文章に書くと、本当にこれが “ヴィジュアル訴求点” なの?
と思われるかもしれませんが、この一連のカットこそが、予告編に多用され、
そして、ボクに大きな映画的興奮をもたらしたシークエンスに違いなかったのです。
決定的瞬間をスローモーションで訴求する演出と言えば、往年の巨匠、サム・ペキンパー監督を思い出す方もいるでしょう。 彼の表現と比べながら、今作の特徴点を説明してみたいと思います。
往年の名監督、サム・ペキンパーによる作品は、暴力や破壊の瞬間をまっ正面からスローモーションで捉え、 今までの状態から 崩れて変容・変質していく様に、
ある種の ダイナミズム や 美しさ
を感じとれる作風でした。
一方の今作は、同様に ダイナミズム や 美しさ を感じとれるカットはありますが、
ペキンパー流スローモーション術とは、
だいぶ、趣きを異にしていたのです。
サム・ペキンパーの興味の対象は 力 を加えられたことによって変容していく、
“力の作用点”
である。
と理解しているのですが、
今作における キャサリン・ビグロー監督の目線はそれとは違っていたのです。
彼女の興味点は、
“力の攻撃目標”
ではなく、
近くに居たというだけで、その力を被り、変容・変質してしまう
“傍観者への影響”
だったのです。
( この時点で気軽に “傍観者への影響” という言葉を使ったのですが、
後ほど、この言葉の本当の意味を知ることになるのです。 )
“傍観者への影響”
それが
【 地面の砂利が “力の影響” によって10cmも飛び上がり、
自動車の残骸の錆が “力の影響” によって空中に浮遊するさま 】
であったのです。
そして、往年の巨匠との表現比較において、
被写体との撮影距離 や
被写体のスケール感 が
全く違うことも、特筆するべきことだと感じたのです。
今作は、
セミマクロ的な、
視線を狭く限定した画角の中で、
人を殺傷してしまうほどの大きな
爆発の威力
を語ってきたのです。
砂利の一粒、ましてや錆の粒子に目を向けると、極小なマクロ域において、とてつもなく大きな威力を語ってくるところに、サム・ペキンパーの時代とは違う、
現代の表現が
ここにある。
と感じたのです。
きっと 肉食系サム・ペキンパー監督がこの場面の演出をするとしたのなら、爆発の威力で飛ばされる軍曹をアングルを違えて、何度もスローモーションで映し出してきたことでしょう。
制限文字数では語り切れず。完成版はこちら
↓
http(ダブルコロン)//ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-104.html
なんか想像した通り?
アバターと争ってアカデミー賞を6部門取ったんだっけ?元夫婦対決とか云われて?…位の知識で観てみたんですが、アカデミー賞の選考基準っていつも「?」だわ(苦笑) アメリカの近代軍事物って基本的に同じになってない? 戦い、悩み、友の死、帰国、浮く存在、戦いに戻る…的なパターン なんかストーリーには新しさを自分は感じられませんでしたが、役者のリアル感や使用する装備とかは楽しめました。 まぁ…アメリカらしいアメリカ映画ではないだろうか?
「どうする?」「自分で判断しろ」「撃つか?」「自分で決めろ」
映画「ハート・ロッカー」(キャスリン・ビグロー監督)から。
イラク戦争のバクダットでの爆弾処理班、
戦争が終結した地の地雷処理とは違い、
現在、戦争中の中、テロの可能性も高く、映画と知りつつも、
2時間以上、銃口を突きつけられていた緊張感があり、
鑑賞途中で、気分が悪くなり吐きそうだった。
「戦争は麻薬である」の言葉に頷き、
「イラクに来たってことは死ぬってことだ」で納得した。
「死ぬなら、気持ちよく死にたい」・・そう呟く主人公、
本当にそんな気持ちになれるのだろうか、と我に返る。
メモする言葉は少なかったが、緊迫した会話に、
これは映画なのか?という疑問が浮かぶほどだった。
戦場でも指示を出す立場の人はいるが、
その指示を待っていては殺されることを、みんなが知っている。
「どうする?」「自分で判断しろ」
「撃つか?」「自分で決めろ」
厳しい言葉が飛び交うが、それこそ戦場の会話である。
しかし、我々の職場だって戦場といえなくはない。
この緊張感、私にとって初体験であったが、
戦争の映画、やっぱり観るのはやめようっと。
心優しき爆弾処理班のお話
DVDしかレンタルが無かったので画質には目を瞑りましたが、とても内容はよかったです アカデミー賞作品で戦争物で人気作だったので何気なく借りてみようと思い、途中で寝てもいいやと見始めたところ、すぐに食い入るように世界観に飲み込まれました。 すごくリアリティのある撮り方とストーリーで、緊迫感や臨場感が伝わり、まさにこうやって現地で前線で命を張って活躍している人がいることを考えさせられ、人生に残る作品になりました。 同じ人間でも、同じ人種でもここまでできるのかというような恐怖感も伝わり、人間の天敵は人間ということを改めて感じさせます。 自分には到底踏み込めない世界ですが、世界やほんとに心から助けを願っている人を救っているのはこういう人たちだと思います。
子供のころの思い出は
すべて忘れてしまって 好きだったものも少ししか残っていない。 現代では、好きなことが残っている人のほうが珍しいのではないのでしょうか? 本当に好きなら、職にまでしてしまう。 爆弾の欠片を、思い出として宝箱に放り込んでおくなんて、よっぽど好きじゃないとやらないです。 まさに天職を見つけたんですね。 「どうしてこうなんだ」という問いに 「好きだからだ」と答えられるなんて、なんて純粋なんでしょう。 ただ好きだったものが特殊だっただけです。
リアリティはある。だが…
とにかくリアル。 実際に戦場に立っているかのような、臨場感はすごい。 ジェレミー・レナーの少し狂った感じもいい。 だけど単調。 エンターテイメントを忘れてる。映画はやはり楽しくなければいけない。
結局はアメリカご都合主義の映画
昨年のアカデミー賞で『アバター』と熾烈な賞争いを繰り広げ、見事、作品賞と他6部門を獲得。監督はその『アバター』や『タイタニック』のジェームズ・キャメロンの元妻であるキャスリン・ビグロー。彼女は本作で女性初の監督賞を受賞した。 2004年夏のイラクのバグダッド。これまで870以上の爆発物を処理してきたジェームズ(ジェレミー・レナー)がチームの新リーダーとして赴任してくる。彼は死を恐れぬ態度で周囲を戸惑わせ、まるでギャンブルのように爆発物の解体を次々と処理していく。いわゆる「戦争中毒」の男の精神像を丹念に描写している。 2003年のアメリカによるイラク侵攻以降、関連の作品が次々と作られた。だが、どれも興行収入は著しくない。どうやら、アメリカ人がこういった作品を敬遠しているようだ。本作がアカデミー賞を獲得した背景には、イラク戦争の賛否をはっきりと明言せず、ただ単に、いまだ治安の回復しかいこの地で黙々と戦争処理に当たる兵士たちの描写を黙々と描いているからだろう。 だが、それが何だって言うんだ。イラク侵攻の理由とした大量破壊兵器も結局は見つからず、依然、誤爆によりイラク市民の犠牲も後をたたない。こういった背景をばっさり切り捨てる描写に、はっきり言って違和感が残った。結局はアメリカのご都合主義の映画になってしまったようだ。
リアルな戦争の「今」
戦争というものの「今」を写し出している。
よくある戦争映画ではなく、爆発物処理班という特殊な兵士に焦点を当て戦争が人に及ぼすものを描いた作品。
命を賭けて爆発物処理というスリルを味わいそしてそれにハマって行く様に人の本当の恐ろしさを感じた。
兵士が楽しそうに戦争ゲームをしているシーン、処理班の敵は民間人であること、リアルなイラクとアメリカの今を知ることが出来た。
ただ、全体を通して内容が難解で冒頭のシーンで出る「戦争は麻薬だ。」と言うメッセージが無ければ映画のテーマが伝わらないと思う。
戦場の恐ろしさ
キャスリン・ビグローが、女性として初のアカデミー監督賞に輝いた作品として、記録に残る映画だろう。 映画の技術は素晴らしい。 ビグローの力強い演出、臨場感溢れる撮影、緊張感たっぷりの編集、迫力ある音響…リアルな戦場の雰囲気が伝わって来る。 しかし、あまりにリアリティを追求した為か、人を寄せ付けないというか、感情移入しにくいというか、そんな印象を受けた。 同じアカデミー作品賞なら、「スラムドッグ$ミリオネア」や「英国王のスピーチ」の方が、温もりあって好き。 戦場の恐ろしさだけでも伝わったと思う。
地味~
戦争というテーマを地味~に扱った作品。 戦場での兵士たちの心の葛藤を丁寧に描写してある。 爆発物処理班という、戦場の中でも後方支援といった部隊を扱っているからこんなカンジになったのか、思ったよりアクションや戦闘シーンはありません。 特別、興奮するとか、面白い!っといった場面はありませんが 淡々と静かにそれぞれのエピソードが描かれているだけに 逆に自分も戦争というものをじっくり考えさせられた。
第9地区より・・・
第9地区より・・・
リアリティを感じない。
多分、日本人だから。
爆弾処理はハラハラするから、
それを続ければ・・・そりゃそれっぽくなる。
そして、最近名作と言われる作品は
必ず舌足らずな部分を残す。
ただでさえ他人事なのに、これじゃ成り立たない。
ただ、
映画の中での人間達が生きていることを
淡々と描いているから
世界に入っていける。
いい意味で、ドキュメンタリーに感じる。
だから、これが現実なんだと突き付けられる。
けど、実際がどうなのかを知らない。
だから迷ったまま終わってしまう。
これが自衛隊の話なら・・・
・・・それはそれで密着取材のように感じてしまうのかな?
もっと、大嘘っぽく描いてくれれば映画として楽しめるのかな。
退屈。。。
それほど盛り上がる場面がある訳でもなく、淡々と戦争を描いている。
戦争の虚しさとその終わりのなさを表しているのだと思うが、特に前半部分が退屈。
中東で撮影されただけあって、映像の雰囲気はそれっぽいし、キャストが地味なのもむしろリアルさに貢献している。
ヒーロー物っぽくなってしまうステレオタイプのハリウッド戦争物へのアンチテーゼなのかもしれないが、やはりつまらない。。。
アカデミー賞らしい
アカデミー賞を取る作品ほど難しい そう思わせられた。 しかしこれはドキュメンタリーなのか… よくわからない。 確実にこれはつまらないと思う人と面白いと思う人でばっさり分かれるだろう。 だか確実に言えるのはアカデミー賞を取っている。 見る価値はあるということ。
戦地取材時を連想した。
女性監督のオスカー受賞を取り上げる前に、低予算で仕上げた品質高さに 感動する。自分でも戦場取材経験ありリアルさを感じて見た、時として 映画はジャーナリズムになる。改めてその重要さを伝えた作品でありCG 等使用しないという撮影手法も鑑賞者は心しておくべき作品では?と 思わせる。
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