「気軽に見ないほうがいい」ハート・ロッカー 美帆ω)★さんの映画レビュー(感想・評価)
気軽に見ないほうがいい
見ていて少し酔った…
それにグロい
(何回食べた物が出そうになったことか…)
それに.1回見ただけじゃ私みたいなお子様にはわからなかったです
(他の人のレビューを読んで最初の言葉がキーワードだったと気づく)
…それでやっと話が繋がったって感じ
あと.ストーリーの最初のほうでサンボーン軍曹が主人公なのだと勘違いしていた私はジェイムスが主になっていく話についていけなかった←
特に印象に残ったのは
出てくる人達の呼吸.イラクの人達の目線の冷たさ.米軍の優しさ.生きていた少年に対するジェイムスの反応.命の儚さ…
命の儚さは最初の班長の死.砂漠での死.軍医の死.人間爆弾…
いろんな所にずっしり感じられた
とにかく.伝えきれないくらい色々あった
疑問なのは
なぜ題名が「棺桶」なのか…
確かに最初に死んだ人は「白い箱」に入れられていた
それが「棺桶」なのは馬鹿な私でもわかる
だけどどうして?
それ以来「白い箱」は出てこない…
でもそのいかにもさっぱりしているように見せておきながらの内容の深さと濃さに気持ち悪いぐらいのギャップを感じるのは私だけ…?
あと.見終わった後は体にずっしり疲れを感じます
影響されやすい人は要注意
あと.決して軽いノリで見ないで…
後悔する…
…けどアカデミー賞納得!
…みたいな(笑)
ハンディーカメラの映像が多く、前のほうの席で見ると酔いますよね。いつもは狭く感じる16:9の画角もこの作品ではちょうど良かったような気がします。
疑問とされている「棺桶」ですが、私には戦場そのものがそれなのではないかと感じました。一旦「棺桶」に足をつっこんだ者はもう抜けられないというところが恐ろしいところです。
映画の前半ではすでに棺桶に足をつっこんでいるようにも見えるサンボーン軍曹は悩み深い心境を吐露して職業としてこなしていこうとしていることがわかりますし、サンボーンは棺桶の入口に立った時点で心が拒絶しています。それに対してジェームズは当初向こう見ずな無法者のように見えますが、実際には現場でもっとも冷静であり、優れた仕事人であることがわかります。
ただし、ジェームズはすでに平和な家庭に居場所はなく、再び自らの居場所である戦場に戻っていくのです。これが職業軍人に起きている社会的問題ともなっており、「棺桶」と呼ばれる所以なのでしょう。ビグロー監督はこれを語るためにリアルな戦場を描こうとしたのではないでしょうか。