ファニーゲームU.S.A.のレビュー・感想・評価
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観ていて色々な意味で不快になれる作品
OPのメタルでもうすでに眉間にシワが寄るでしょう 不快にするように作られた作品なのでイライラできたらもう思惑通りにされてます 吹き替えで観ましたが三木さんの演技が良すぎてほんとイライラしかしない パニックホラーへのメタ要素もあるのでスカッともしない 思い出すだけでイライラする もう一度観よう
暴力を消費することへの告発
202304 455 ーーーーー 暴力の消費に、救いやカタルシスなど無いことへの徹底した姿勢。直接的な暴力シーンは一度も見せず、物語と観客との距離を敢えて作り出す演出がなされている。 一番見て欲しかったという米マーケットに売るために、ハリウッド俳優を起用して、オリジナルと全く同じカットでセルフリメイクを行ったハネケの、行動力と強い意志にも感服。多大な労力であったろうと推測する。(それでももちろんヒットはしなかったが)
監督自身によるセルフリメイク
ミヒャエル・ハネケ監督自身によるセルフリメイク作品。 ハリウッドリメイクなので資本が大きくなっているのでしょう、映像が綺麗で奥行きがあります。 キャストも主演のナオミワッツ、ティムロスと豪華。マイケルピットもいます。 しかしながら導入からラストのカットまで全て同じ。 OP・EDもネイキッドシティの同じ楽曲。 それはまるでリマスターで、正直何のためのリメイクか謎でした。 今回はオリジナルを観た人間にはあまり楽しめないのでは?といった感想になってしまいました。 それはそうと冒頭の音楽クイズのCD。 ここに邦版のディスクが混じっていたのには驚きましたw
顔選びのうまさ
主犯の少年の「僕、何か悪い事してます?」的なとぼけた表情が上手い。 殺人鬼に殺されるならまだ幸せともいえる。 この映画は若者の悪ふざけの延長で殺されるのだから。 冒頭の卵を落としてしまうシーンから徐々に悪意を覗かせる展開も上手いと思った。 この映画には、直接的な暴力シーンはほぼ登場しない。あくまで画面の外で、品良く、人が殺されていく。 犯人の少年の、真っ白なポロシャツに象徴されるように〝無垢な悪意〟というのが本作のテーマだと思った。
映画館とかで観ると余計怖そう
最初の車から流れる音楽からして、ヤバさギンギン。 そこから全ての所作が怖い。じわじわ迫りくる狂気。 すんごいテクニックを駆使して撮られてるのだろうけど、あそこで何があって、これくらいの間があって、と思い出したくもなくなるので、頭も整理できない。 マイケルピットの純粋な青年感がまた狂気なのよな〜
ファニーゲーム∪SA
恐らくこの作品は、キューブリック監督の時計じかけのオレンジを意識した作品なので、世界的に話題になった作品だと思う、内容は、普通のミステリースリラー色々な論争があるみたいだが、ナチュラルボーンキラーの時も犯罪者を英雄視し過ぎだとかありましたが、反対目線で観ると、イライラ感や、嫌悪感はないはず、犯罪者はそうゆうもんだし、内容も普通の犯罪映画、この手は個人的には、余り好きじゃあありませんが、時計じかけのオレンジの時と同じ感覚を味わった。
ファニーでもゲームでもない。
二人の若者が金持ち家族を徐々に侵食していくわけではない。ゆるく監禁してゆるく喋りゆるく殺すだけ。展開がゆっくりかつ退屈。特別エグいことをしてくるわけでもない。若者のゆるい悪ふざけに付き合う映画。
生涯BEST5から、外せない作品の一つ!
DVD化された時に初めて観て、かなり衝撃を受けた作品。 ハッキリ言って、ものすごく胸糞悪くなる作品でしょうが、監督の狙いは 正にそれで、大成功と言えるでしょう。 監督の言いたかった(伝えたかった)ことが、手に取るように分かり、勧善懲悪の作品ばかりの世の中に、いい意味で 一石を投じたといっても良いのではないでしょうか。 でも、これが真理なんですよ。 敢えて理不尽な映像を観せることで、そのものの本質を理解してもらいたかった・・・ということだと思います。 観た者を、失意のどん底に突き飛ばす作品ですが、その意味が理解できれば、最高の作品だと思います。 この作品は、映画好きには外せない作品になってると思います。 私も、人には 「必ず観てね!」と、薦めます。 綺麗事ばかり言っている人には、理解できないかも知れませんが。
100点でありながら同時に0点
「ファニーゲーム」を観ずに、リメイクを鑑賞。ただ内容としては全く同じのよう。 どれほど監督が意識したかは別とし、この映画はテーマとしては満点をあげていいほどの素晴らしい内容、しかしそれを表現した以上不快感しか残らないため、観て楽しいという観点で言えばゼロをあげてもいい出来です。これを公開当時PGで出したという日本の映倫はどうかしている(苦笑) 理由もわからずひとりひとり殺されていく、そんなパニックを想像していたのですが、全然違いました。ただただ理不尽な暴力にさらされていく一家。これは、現実なのです。悪いヤツをぶっ殺してスカッとするアクション映画に慣れている人々。そしてその中で偶然爆発に巻き込まれた名もないエキストラたちには興味も示さず、主人公が「敵」を倒して無事に終わればハッピーエンド。その「敵」にも命や家族、正義があるにも関わらず。これは、そういった麻痺した観客に現実を思い出させる傑作です。実際の暴力にはそんな明確な理由がない場合も多い。こんな残忍な事件も現実でも実際に起こっている。 そしてラスト、犯人たちが語る「虚構の世界だってそれを観ることができるのだから現実だ。」という趣旨の会話。この映画は、虚構などではない、そう言っているようにしか見えないです。そして、Funny Gamesなんです、ゲームではないんです。
予想以上の衝撃作!
人にすすめられて観た。 正直、作品名からして「軽そうな映画」と思っていたのだが、 その予想はいい意味で裏切られることとなった。 最近観た「怖い」映画の中でダントツと言っていいほどの衝撃的作品だった。 とにかく先が読めない! 終始ハラハラさせられ、一時も画面から目を離せない。 とにかくすさまじいほどの緊張感。 まるで日常の1シーンを垣間見ているような淡々とした演出が 「日常のリアル感」を上手いこと表現していて、 さらに恐怖感を増すことにつながっていたと思う。 また、そんな淡々とした演出の中、 監督の「絶対にハッピーエンドにさせないぞ!」という「お遊び」もあって、 これでもかというくらい見る者の心を弄ぶ。 ピーターの「卵を借りる」シーン。 とにかくめちゃめちゃイラッとするが、 なんともいえない「不気味」な感じがたまらなかった。 「これから何か起きる。」という胸騒ぎ。 その後も巧みな演出、カメラワークにより 観客はぐいぐいと恐怖の世界に引き込まれる。 そして観終わった後はなんともいえない「嫌な気分」に陥る。 この作品の映像、演出センスは相当なものだと感じた。 下手な幽霊映画よりも、 こういうリアルな日常の中の異常を描いた作品のほうが ゾッとする恐怖を与えてくれる。
何だこれ!?
かなり特殊な作品でした。 犯人に何をされるかわからない恐怖感と犯人のクレイジーさを見て感じるイライラ感...それしか感じない作品であまり楽しめる作品ではないのでB-にしました。 ただ映画好きには最高です。犯人の去ったあとノーカットで続くシーンなんかはあまりにリアルで画面の中に引き込まれました。 ここまで見終わって不思議な気持ちになる映画はないですね。
やられた・・・ハネケ監督に・・・
アメリカ人の金持ちが休暇を優雅に過ごすと、こんな目に合うんだぞ!と言わんばかりのハネケ監督のアメリカ上級社会への皮肉がよく伝わってきた。 途中、自分自身がゲームに参加しているかのうような錯覚に陥ったのは、私だけではないでしょう。 とにかく、今回もハネケ監督のマジックにかかってしまいました・・・・
解放された・・・
とりあえずはじめの音楽(あれは音楽って言うのか・・・)で普通に飛び上がりました☆そこから不穏な空気が漂いだし早くおうちに帰りたい衝動に駆られるハメに。早く終わらないかって時計ばかり見てた気がする。一人で見てたら絶対帰ってたよ。何とか最後まで持ちこたえたはいいもののこんな映画に金払っちゃったよ気分になってしまった・・・が、後からじわじわとこの新しいジャンルとメッセージ性に衝撃が来ました。ありだなと思います。一見の価値ありですが心して見るべきです。
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