ファニーゲームU.S.A.のレビュー・感想・評価
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観ていて色々な意味で不快になれる作品
暴力を消費することへの告発
監督自身によるセルフリメイク
顔選びのうまさ
映画館とかで観ると余計怖そう
ファニーゲーム∪SA
生涯BEST5から、外せない作品の一つ!
DVD化された時に初めて観て、かなり衝撃を受けた作品。
ハッキリ言って、ものすごく胸糞悪くなる作品でしょうが、監督の狙いは 正にそれで、大成功と言えるでしょう。
監督の言いたかった(伝えたかった)ことが、手に取るように分かり、勧善懲悪の作品ばかりの世の中に、いい意味で 一石を投じたといっても良いのではないでしょうか。
でも、これが真理なんですよ。
敢えて理不尽な映像を観せることで、そのものの本質を理解してもらいたかった・・・ということだと思います。
観た者を、失意のどん底に突き飛ばす作品ですが、その意味が理解できれば、最高の作品だと思います。
この作品は、映画好きには外せない作品になってると思います。
私も、人には 「必ず観てね!」と、薦めます。
綺麗事ばかり言っている人には、理解できないかも知れませんが。
100点でありながら同時に0点
「ファニーゲーム」を観ずに、リメイクを鑑賞。ただ内容としては全く同じのよう。
どれほど監督が意識したかは別とし、この映画はテーマとしては満点をあげていいほどの素晴らしい内容、しかしそれを表現した以上不快感しか残らないため、観て楽しいという観点で言えばゼロをあげてもいい出来です。これを公開当時PGで出したという日本の映倫はどうかしている(苦笑)
理由もわからずひとりひとり殺されていく、そんなパニックを想像していたのですが、全然違いました。ただただ理不尽な暴力にさらされていく一家。これは、現実なのです。悪いヤツをぶっ殺してスカッとするアクション映画に慣れている人々。そしてその中で偶然爆発に巻き込まれた名もないエキストラたちには興味も示さず、主人公が「敵」を倒して無事に終わればハッピーエンド。その「敵」にも命や家族、正義があるにも関わらず。これは、そういった麻痺した観客に現実を思い出させる傑作です。実際の暴力にはそんな明確な理由がない場合も多い。こんな残忍な事件も現実でも実際に起こっている。
そしてラスト、犯人たちが語る「虚構の世界だってそれを観ることができるのだから現実だ。」という趣旨の会話。この映画は、虚構などではない、そう言っているようにしか見えないです。そして、Funny Gamesなんです、ゲームではないんです。
予想以上の衝撃作!
人にすすめられて観た。
正直、作品名からして「軽そうな映画」と思っていたのだが、
その予想はいい意味で裏切られることとなった。
最近観た「怖い」映画の中でダントツと言っていいほどの衝撃的作品だった。
とにかく先が読めない!
終始ハラハラさせられ、一時も画面から目を離せない。
とにかくすさまじいほどの緊張感。
まるで日常の1シーンを垣間見ているような淡々とした演出が
「日常のリアル感」を上手いこと表現していて、
さらに恐怖感を増すことにつながっていたと思う。
また、そんな淡々とした演出の中、
監督の「絶対にハッピーエンドにさせないぞ!」という「お遊び」もあって、
これでもかというくらい見る者の心を弄ぶ。
ピーターの「卵を借りる」シーン。
とにかくめちゃめちゃイラッとするが、
なんともいえない「不気味」な感じがたまらなかった。
「これから何か起きる。」という胸騒ぎ。
その後も巧みな演出、カメラワークにより
観客はぐいぐいと恐怖の世界に引き込まれる。
そして観終わった後はなんともいえない「嫌な気分」に陥る。
この作品の映像、演出センスは相当なものだと感じた。
下手な幽霊映画よりも、
こういうリアルな日常の中の異常を描いた作品のほうが
ゾッとする恐怖を与えてくれる。
何だこれ!?
やられた・・・ハネケ監督に・・・
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