LOOK

脚本とアイデアは最高。
しかし、ドラマ版の方がよかったかな？

久々に、おもしろい視点の映画でした。
監視カメラが溢れている現在、いろんな所で撮られているんだなーと実感させられる。本当にありそうな話をうまく繋いで見せてくれるので、最後まで飽きることなく楽しめました。
監視カメラは、リアルに映し出しているけど、助けてはくれない…
高校教師と少女誘拐は、いろんな意味で恐ろしい話だなと。
とは言え、一番のお気に入りは、コンビニ店員のコゲコゲロック最高でした。

これは面白いです。防犯カメラ、在ることはしっていても其を意識していることって意外とない。でも、この作品を通してみると、普段生活しているだけですが十分自分もフィルムのなかの主人公になりうると感じます。
そして、企みや変な癖に気を付けようと思いました。

映画「LOOK」(アダム・リフキン監督)から。
アメリカでは、9.11事件以来、監視カメラが増えたらしい。
平均的アメリカ人が録画されている回数、１日200回。
全米300万台の監視カメラが捉えたシーンの連続だった。
女子高生の猛烈な誘惑を断り続けた高校教師が、
一度だけ心が迷い、学校の駐車場の車の中で、誘いを受けた。
先生に誘われ犯された、という彼女の証言は、
監視カメラの画像で、嘘だと立証できたけれど、
逆に、そのカメラの画像で、未成年に対する性行為という犯罪が
確定してしまうこととなった。
それを知った妻が、夫に向かって吐き捨てた台詞が、
「あんたは、撮られていたのよ」であった。
「あなたも、見られていたのよ」ではなく「撮られていたのよ」。
「 誘惑されても、大人ならとどまるべき」「楽しんだ代償」と、
出産間近な妻に軽蔑された高校教師の夫に弁解の余地はないのか。
確かに、カメラに写った画像に嘘はないけれど、
その前後の状況は、録画されていない。
もしかしたら、映画を観ている私も「撮られている」かも・・と思い、
館内を見渡してしまった。(笑)
もしかしたら、ホラーや殺人事件より、怖いことかもしれない。
全て、監視されているなんて・・・安全安心を追求し過ぎた結果だろう。