イーグル・アイ : インタビュー
「M:i:III」「近距離恋愛」のミシェル・モナハンが本作で演じるのは、1人息子を守るため、主人公ジェリーとともに謎の女“アリア”からの指令を遂行するシングルマザーのレイチェル。アクションも果敢にチャレンジしたという彼女が撮影秘話を語る。(取材・文:小西未来)
ミシェル・モナハン インタビュー
「撮影はものすごく大変だったけど、おかげでシェイプアップに成功したわ」
――「イーグル・アイ」に惹かれた理由はなんですか?
「まずは、製作スタッフよね。プロデューサーのアレックス・カーツマンとボブ(ロベルト)・オーチは、『M:i:III』の脚本家でもあって、2人と一緒ならきっと楽しい経験になるなって思った。でも、なにより気に入ったのは、この映画のテーマなの。手に汗握るノンストップのアクション映画ではあるけれど、知的な要素を兼ね備えている。テクノロジーの脅威っていうテーマはとてもタイムリーで、脚本を読んで怖くなったくらい。テクノロジーが手に負えなくなるほど発達する、っていうシナリオはすごく現実味があると思うし、観客がこの映画を見てどんな反応をするのか、とっても興味がある」
――なるほど。
「それに、シングルマザー役に挑戦できるのも嬉しかった。世の中にはたくさんのシングルマザーがいて、私の友達のなかにも1人で仕事と子育てに追われている人がたくさんいる。彼女たちのことをスクリーンに投影できるチャンスを与えられて、とても嬉しかった」
――アクションシーンだらけですが、撮影は大変でしたか?
「ものすごく大変だった。もっとも、悪いのは準備を怠った私なんだけど。『イーグル・アイ』は3日間に及ぶ逃亡劇についての映画なのに、私はランニングの準備をまったくしなかった。逃亡劇だから、当然走るシーンばかりになるのに、現場に来るまでそのことに気づかなかったの。だから最初の1週間なんて、まさに地獄だった。7センチのヒールを履いて、猛ダッシュをさせられて、しかも、テイクが40回を超えるときもあった。でも、共演のシャイアは涼しい顔をしていて、ほんとうに情けなかった。でも、6カ月が経過して、クランクアップのころには、かなり体が絞れてランニングも楽にこなせるようになった。映画のおかげで、シェイプアップに成功したわ」
――普段、ワークアウトはしないんですか?
「うん。ジムには行かないし、ワークアウトも嫌いなの。ニューヨークに住んでいるから、毎日、結構な距離を歩くけどね。ただ、かなり活動的で、スカイダイビングとか大好き。妊娠中の今はさすがに控えているけど(笑)」
――あなたは「M:i:III」でヒロインに抜擢されたおかげでブレイクしましたが、J・J・エイブラムス監督に選ばれたのは何が決め手だったと思いますか?
「それは、J・Jの奥さんのおかげじゃないかな?」
――どういう意味ですか?
「J・Jって新人のキャスティングが上手で、とくに女優を見る目が凄いじゃない? で、私自身どうしてだろうと思っていたんだけど、奥さんのケイトに出会ったら、すぐに分かったの。J・Jの描く女性キャラクターって、みんな美人で、頭が良くて、タフだけど、奥さんのケイトがまさにその通りなの。つまり、奥さんに影響を受けて女性のキャスティングをしているの。J・Jの選ぶ女優さんって、たいてい髪がダークだし」
――そういえば、ジェニファー・ガーナーもエバンジェリン・リリーもそうですね。
「私もダークヘアーで良かったと思うわ(笑)」