アイアンマンのレビュー・感想・評価
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ここから全てが始まった、MCUの完璧な序章
単なるマッチョな超人ではなく、自ら開発したパワードスーツで戦うというスタイルは、日本人には非常に馴染み深く、すんなりと受け入れられる。
傲慢で自己中心的な天才、トニー・スタークという男のキャラクターを表現するために、全編に渡ってユーモアが散りばめられているのが非常に見やすい。
特に、テロリストの拠点で有り合わせの材料から作り上げる「マーク1」の、あの無骨でダサいデザインが最高に格好良い。
そして、帰還後に試行錯誤を繰り返す飛行実験のシーンと、そのオチは純粋に笑ってしまった。
敵が弱いという意見もあるかもしれないが、これはヒーロー誕生の物語であり、壮大なシリーズの第一作目だ。
ここで強すぎる敵を相手に苦悩するよりも、自ら作り上げたスーツの性能を存分に発揮し、困難を乗り越える姿を見せる方が、ヒーローとしての爽快感とカタルシスをしっかりと感じられる。
キャラクター、メカニック、ユーモア、そしてヒーロー映画の新たな可能性。ラストで正体を自ら明かす「私がアイアンマンだ」というセリフも素晴らしく、エンドクレジット後でアベンジャーズへと繋げる流れも完璧。これから始まる伝説の序章として、これ以上ないほどの完成度を誇る一作です。
ヒーロー映画の金字塔、ただし完璧ではない
『アイアンマン』は、マーベル・シネマティック・ユニバースの幕開けを告げた記念碑的作品であり、今見てもその完成度の高さには感嘆します。トニー・スタークというキャラクターの再起の物語が、リアリティとスタイリッシュさを兼ね備えた演出で描かれ、特にロバート・ダウニー・Jr.のカリスマ性が全編を牽引しています。
アイアンマンスーツの試作シーンや、最終戦の迫力ある戦闘、また軍需産業からの脱却というテーマ性も秀逸で、単なる娯楽映画にとどまらない深みを感じました。
とはいえ、若干テンポが緩慢に感じる中盤や、ラスボスの描写にやや説得力を欠く点が、個人的には少し惜しかったです。
総じて、ヒーロー映画の新しいスタンダードを築いた名作であり、何度見ても楽しめるクオリティです。完璧ではないけれど、だからこそ人間味があり、心に残る作品だと感じました。評価は4.5とします。
もしかしたら、ハリウッドはもうこのような無邪気なスーパーヒーローものを観客に受け入れさせてきた魔法の神通力を失ってしまったのかもしれません
アイアンマン
2008年公開
これは面白い!
男の子の心を鷲掴みにする映画です
VFX も素晴らしく、チープさは皆無
名作です!
それなのに超久方ぶりに観ると心から楽しめなくなっている自分に驚きました
何だろう?
ストーリーも映像にも何も文句ない
相変わらず、とてつもなく面白い!
素晴らしい!
なのにつまらない
何故なんだろう?
イーロンマスクなんて男が現れたからだ
今日は2025年4月
本作公開から17年も時は流れました
その年月の長さ故に?
いやこの数年だけのことが自分の心の中の何かを変えて本作を痛快娯楽作品として楽しめないようにしてしまったからのようです
冒頭のアフガンから、米軍は逃げるように撤退したのを見たのは2年前の2023年8月のこと
そして、
ウクライナ戦争はその前の2022年から始まっていました
いまはもうその戦争も3年も過ぎさり新大統領が停戦交渉に乗り出しているところです
それも侵略されている側のウクライナに難癖をつけるのを見てしまったからでしょう
イーロン・マスクなんて男、本作冒頭のトニーそのまんまの人間が現れて、どんなことをしたか、何を話すのかを見聞きしてしまったからでしょう
それに新大統領がウクライナに、戦争を止める為にもう古兵器を売らないと通告したのは、本作のトニーそのように改心した訳では全然ないのを知っているからです
本作はただの娯楽作品です
そんなことは何の関係もありません
それは分かって入るのに、もう楽しめなくなっている自分に気づくのです
もしかしたら、ハリウッドはもうこのような無邪気なスーパーヒーローものを観客に受け入れさせてきた魔法の神通力を失ってしまったのかもしれません
残念なことですが、これも時の流れなのでしょう
大きく時代が変わったとつくづく思いました
西部劇の正義の保安官も、超音速戦闘機を見事に操るパイロットも、国際秘密情報局のスーパー工作員もみんな色褪せてしまったのです
アメリカに対する信頼感や好感が一気に吹き消されたかのように感じてしまうのです
憧れていた自由の国アメリカは映画の中のことだけだったのです
2025年の春
アメリカという物語のエンドロールを今観ている気がするのです
そしてその最後に新大統領とロシアの大統領と中国の主席が三人揃って現れて新しい世界への勧誘をしているのです
アベンジャーズにようこそ!と
あんなに楽しかった本作なのにそんな事で頭がグルグルと巡ってしまうのです
自分だけの考え過ぎかも知れません
でも世界中の人々がそのような幻滅を感じているのだろうと思わされてしまった作品でした
蛇足
モチーフの似ているロケッティアは1991年の公開です
だからそちらの方が17年も早いです
そちらも少年の心を虜にします
お薦めです
【”高慢な巨大軍事会社CEO且つ天災発明家の慚愧と改心。そして、私がアイアンマンだ!”今作を劇場で観た人はそりゃあシリーズのファンになるよな、と思う大ヒットエンターテインメントシリーズ第一作である。】
■巨大軍事企業経営者且つ天才発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、自分が開発したミサイルのプレゼンで行ったアフガニスタンでテロリスト集団”テン・リングス)に拉致される。
彼らから兵器開発を強いられるが、インセン博士(ショーン・トーブ)の協力の元、手作業で密かにパワードスーツを作り上げて脱出する。
彼は、アフガニスタンでテロリスト集団が使っていた武器に”スターク”のロゴがあるのを見て、それまでの考えを変える。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・トニー・スタークが、囚われた洞窟の中で、パワードスーツを作り上げる過程がとても面白い。今作はこういう所をキチンと描いているから面白いのだと思う。
・インセン博士の献身により、”アーク・リアター”を胸部に収め、アメリカに生還するシーンからの、記者会見で”軍事産業から撤退する!”と発言した後に、直ぐにパワードスーツを試行錯誤をしながら改良する過程も、とても面白い。
・トニー・スタークと、秘書のペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)との、くっつきそうで、くっつかない見せ方も宜しいね。
・トニーの右腕のオバディア・ステイン(ジェフ・ブリッジス)の、裏切りなども分かってはいるのだが、良いのだなあ。そして、ステインがトニーから奪った”アーク・リアター”により、自信もパワードスーツを身に纏い、トニーと戦うシーンも面白いのである。
<高慢ちきなトニー・スタークを演じるロバート・ダウニー・Jrの、人間味ある演技もこのシリーズの魅力であるが、シリーズ第一作からそれはバンバンに発揮されているのである。
そして、エンドロール後に現れた人。今ではMCUでは当たり前だが、今観るとここから始まったのねって感じである。>
■追記:トニー・レオン主演の「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の続編は出ないなあ。MCU、流石商売上手である。
MCUはここから始まった!「私がアイアンマンだ」
この作品も映画館で観た時には、それほど魅力を感じなかったのですが、何度も見ていくうちに面白くなってきた一本です。
この作品があったからこそ、このあと10年以上にわたるMCUが続いていくのだから、ホンっと感慨深いものがあります。
女たらしで全然ヒーローらしくないスタークが、テロ組織に拉致されて生命の危機に迫る経験をしたことから考えを改め、軍事産業から手を引こうとする。
ところが、自社の製品がテロ組織にも使われていることを知り、脱出時に使用したパワードスーツを改良し、人々を助ける決意をする。
パワードスーツの開発に苦労する様等のユーモアあふれるシーンもあって、ホンっと楽しませてもらいました。
空飛ぶヒーローならたくさんいるし、金持ちだったらバットマンもそうだし、チャラチャラしてジョークをとばす所なんか007を彷彿させる。
デザインにしてもロボコップみたいだし、パワードスーツを設定にした話だったら「D」(CGは滅茶苦茶チャチで比べ物にはなりませんが)の方がよっぽど面白い。
とにかく新鮮味が感じられないって、初見時は思ったのですが、今ではすっかりアイアンマンの比重が大きいですね。
アイアンマンあってのアベンジャーズ、そしてMCUです。
【ネタバレ】
エンドロール後のオマケ映像でフューリーが出てきます。眼帯の理由も分かっていると、なんか見方が違って見えます。
トニーとペッパーは魅力的
MCU公開順に見直してみたが、最高。
公開順に見直してみようと思いたち、まず1作目。
初めて見た公開時と同様、冒頭のクルマの中の兵士との会話で、スタークが好きになった。
やはり映画は、主人公に共感・感情移入できることが必要。
あらためて見直して思うのが、展開が「駆け足」だということ。
一瞬の無駄もなく、ラストまで駆け抜けるテンポ、スピード感はGOOD。
それにしてもラストの「私がアイアンマンだ」は何度見ても胸が熱くなる。日本の劇場は静かだが、米国ならどうだっただろうか?歓声が上がったのではないだろうか?
当時は心の中でガッツポーズをしたが、「エンドゲーム」を見た後では、泣いてしまうのは私だけで無いはず。
当時、本作を見て「エンドゲーム」のラストを誰が想像できただろうか?
この最高のセリフが「アドリブ」だなんて、誰が信じるだろうか?
全てはここから始まった
もう皆さん知ってるとは思いますが、
マーベルはアイアンマンをつくるまで、
経営難でした。
アメコミの人気も下火、
スパイダーマンの映画の版権をソニーに売ったくらいですからね。
(個人的には、昔のスパイダーマン好きじゃないです)
でも、このままではいけないと、
再起をかけて挑んだ作品が、「アイアンマン」でした。
アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jrも、
役者としてこの映画にかけてたとききました。
まさにハマリ役、アイアンマンは彼にしかできない。
最初のトニーの嫌なヤツったらw
金持ちで自己中で横柄で女好き。
ただ、技術者としては最高!
そんなトニーがはじめに拉致され、武器を作れと脅され
代わりに逃げるためコソコソつくったのが
初期のアイアンマン。
あり合わせのもので作ったから、逃げるだけでもうボロボロに。
無事帰ってからは、もうスイッチが入ったように改良に改良をかさね、みんなが知るアイアンマンをつくる。
いまでも、マーベルのそこが好きーっておもうんですが、
こういうヒーローものって、だいたいみんなおんなじ。
子ども向けの勧善懲悪、最後はヒーローが勝って終わり。
かつ、ヒーロー側も正義に溢れいいやつ、みたいなのがお決まりだったのに、
そこを、外してくるんですよね。
トニーも、主人公とは思えないくらいワガママだし自己中、なのに、正義の心はちゃんとあって、悪と戦う姿、かっこいーーっ!!
見ててどんどん応援したくなる。
最後の「私がアイアンマンだ」って、言っちゃうとこもトニーらしくて最高っ!
名シーンですね。
いままでのコテコテのカチカチのヒーロー作品に、
新しい風と、新しいヒーローを作り出してくれたマーベルに感謝!
MCUシリーズの始まりの作品。
VFXも圧巻!
これまでの時代では、映像化出来なかっただろうなぁ。
特に男性はアイアンマンめちゃ好きだと思う!
アイアンマン初期のフォルムがダサかったのが意外
今更ながらマーベルに手を出してみる。調べたところ公開順に見た方が良いらしいので今作から鑑賞。
アイアンマン初期のフォルムがダサかったのが意外だった。最初から赤と黄色のカッコいいスーツだった訳じゃないのね。
女好きのトニーがペッパーと仲を深めていくのが良かった。
完璧、とまではいかないけど何回観ても面白い名作
前提として
・多分6回目。
・原作と思しきものは未読。
・ジョン・ファブロー監督の他作品だと、MCU系列作品と『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』を視聴済。
何回観ても面白い。
そもそもが異色のヒーロー像だと思う。特にスパイダーマンを見慣れている自分にはそう見えた。
能力は自分の知能と発明品頼り。女好きで酒飲み。自分の過ちに気づいてヒーローへと転身した人物。正体を自ら(←ここ大事!)世間に公表する。
良くも悪くも印象に残りやすいと思う。シリーズの第一作目として"トニー・スターク"の物語を選んだのは、大胆ながらも納得の決断だと思う。特に2024年現在となっては。
そんで言わずもがな、ロバート・ダウニー・Jr.さんの演技が素晴らしい。
日本人には"トニー・スターク"のイメージが無い。それでも一発で遊び好きの金持ちであることが伝わる。
さらには女好きで酒も呷り、天才だが自信過剰。それでいて子供っぽい。欠点だらけの人物を非常に建設的で好意的に演じている。
本来であればマイナスなイメージの方が強い。しかし、拉致され、命を救われ、改心する展開から始まることによって、マイナスからプラスに少しづつ変化していくように計算されている。ファンが多いのは、演技力と脚本の賜物だろう。
そういえばアドリブ多いのかな……? だとしたら非常に巧い。
ペッパーとの関係性も"大人の恋愛"って感じがして良い。親友のローディとの絡みも小気味良い。悪役は悪役として分かりやすい……などなど、人間関係のバランスも丁度良い。
脚本はもちろん素晴らしいが、画も全体的に美しくて見やすい構図。静止画で観ても楽しめる。
音楽もロック主体で、金属の質感と爆発を感じる。スパイっぽさも多少ある?
後の作品で起こりがちな、"MCU要素"によって作品が間延びしたりカットされたりすることも無い。特にSHIELD関係。これぐらいでちょうど良い。
もちろん"アイアンマン"スーツのかっこよさも忘れちゃいけない。赤と金のカラーリング。トライ&エラーの様子と少しづつ実装されていくアップグレード。
魔術や異星のテクノロジーとは違い、絶妙にあり得そうな工学とか科学の塊なのもグッド。妄想が捗る捗る。第一作目にしてプロトタイプとスタンダードを持ってきたのは妙技。次作からどんな進化が観られるのか、超絶楽しみになっていく。
地味に、"アイアン・モンガー"のデザインもめちゃくちゃ練られてて好き。オバディアの性格と技術力がよく出ている。
小気味良さを優先して違和感の残るカットがあったり、ギャグが似通っていたり、インセンの影響力が薄かったり、と気になるところはあるが"歴史に残る名作"と呼んでも過言じゃないだろう。
MCUの記念すべき一作である前に、何回観ても飽きない異色なヒーローオリジン。そんな作品。
余談だけど"不器用アーム"が好き。色々言ってるけど手放さない辺り、トニーも案外気に入ってるんだろうな。
HAS A HEART 〜 何をすべきか
高性能兵器開発で財を成したスターク・インダストリーズ社CEO、トニー・スタークをロバート・ダウニー・Jr が熱演。
マサチューセッツ大学を主席で卒業したお洒落でプレイボーイのトニーは、無国籍ゲリラに拉致された事をきっかけに、自ら製造したパワードスーツに身を包み、正しいと信じる道を突き進む。
トニーを支える有能な秘書ペッパー・ボッツをグウィネス・バルトローが、アメリカ空軍の友人ローディ中佐をテレンス・ハワードが演じる。
グウィネス・パルトローは恋する表情が巧い。相手役だと本気で恋に落ちてしまいそう。
スターク・インダストリーズ社副社長、オバディアをジェフ・ブリッジスが演じる。
かなり前に観た映画「 恋のゆくえ / ファビュラス・ベイカー・ボーイズ 」と同じ役者さんだとは驚き 👀‼︎
ー 戦略国土調停補強配備局
ー 何をすべきか それが正しい道だと信じてる
テレ東を録画にて鑑賞 (吹替版)
始めの展開は面白い
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