パラノイドパーク

劇場公開日:

  • 予告編を見る
パラノイドパーク

解説

オレゴン州ポートランド。スケボーに夢中の16歳の少年アレックスは、不良スケーターが集まるパラノイドパークへ行くようになる。だが、そこで、思わぬ偶然から誤って1人の男性を死なせてしまう。アレックスはその後も何事もなかったかのように日常を過ごすが……。「マイ・プライベート・アイダホ」「エレファント」の鬼才ガス・バン・サント監督が1人の少年の罪の意識と葛藤を描いた人間ドラマ。07年カンヌ国際映画祭では、60周年記念特別賞を受賞した。

2007年製作/85分/アメリカ・フランス合作
原題または英題:Paranoid Park
配給:東京テアトル、ピックス
劇場公開日:2008年4月12日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第60回 カンヌ国際映画祭(2007年)

受賞

コンペティション部門
60回記念賞 ガス・バン・サント

出品

コンペティション部門
出品作品 ガス・バン・サント
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1

(C)2007mk2

映画レビュー

5.0はまる人とはまらない人を選り好みする、わがままな映画

2023年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

過失で殺人を犯してしまった少年の罪と罰を描く。 強烈な完成度。独特のカメラワーク、アングル、色彩、音、光、編集、メタファー等、映画ならではの様々な仕掛けが緻密に85分間に凝縮され、演者の演技力やストーリー展開を超越して、少年期特有の虚無的危うさと殺人という罪の呵責の両側面が実に見事に表現されている。 「美しい少年の罪と罰」が、「手紙」という形で形象化が試みられ、結末へと至っていく物語は、個人的に興奮フラグ。はまる人とはまらない人を選り好みする、わがままな映画だと思う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
えすけん

3.0若者よ、苦悩しろ

2018年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 全く解決しない、もやもや感の残る映画。セックスするシーンなんて要らないし、もっと苦悩するアレックスを見たかったよ。まぁ、最近はそんな若者が増えてるってことか?  ストーリーはいきなり時系列バラバラになっており、結局、平然と刑事の尋問を受けてるアレックスが印象に残るだけ。そして、列車に轢かれ真っ二つにされた警備員がまだ生きていたという姿。ホラーじゃあるまいし・・・

コメントする (0件)
共感した! 1件)
kossy

4.0感性はそれぞれ

2015年9月17日
iPhoneアプリから投稿

何かしら後悔する想いを知る人間なら、 この映画の理解も少し可能かもしれません 罪を犯そうとして犯すわけでは無く。 犯した罪は消せるわけも 許されることも無く。 貧困層 中流階級 の交わるスケボーパーク ドストエフスキーの「罪と罰」の内容を今風に端的にまとめた感は否めませんが。 僕は割と好きです。 まともな人間なら、 罪を犯し 罰を法律から受ける前に、 このように感じるのでしょう。 その罪を共感することは不可能なわけで、 共感出来ない罪を持つということは 一生口にできない重荷を背負うこと 能天気に振る舞う友人達と 簡単に笑い合うことも出来無くなる。 後悔と罪の意識に押し潰されないために、吐き出す場所を探すが、そんな安易なものはなく、ただ紙に書いては捨てる告白

コメントする (0件)
共感した! 0件)
しょうご

5.0美しいほどに、ガスらしい映画

2009年2月13日

悲しい

難しい

ガス・ヴァン・サントにしか撮れない、違和感のない日常的風景。クリストファー・ドイルの複雑でリズムあるカメラワーク。そして、どこからともなく流れるイーサン・ローズの音楽。どの場面を切り取っても、美しい一枚の絵画のよう。 ある『出来事』に対する自分の罪と葛藤し、逃げ場のない主人公。自分の心を閉ざし、悲しみをまとう主人公に対して、ガスの作品は最後にいつも暖かい光をそそいでくれる。それが、ほんの少しの光であっても。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
Mr.POTATO