劇場公開日 2008年5月31日

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僕の彼女はサイボーグ : インタビュー

2008年5月26日更新

猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」のクァク・ジェヨン監督の新たな“彼女”の物語「僕の彼女はサイボーグ」。本作でサイボーグの“彼女”に扮した綾瀬はるかに話を聞いた。(取材・文:編集部)

綾瀬はるか インタビュー
「でんぐり返しとか練習してたんですけど、結局やらずに終わりました(笑)」

綾瀬はるか扮するサイボーグの彼女。ルックスはパーフェクトだけど…?
綾瀬はるか扮するサイボーグの彼女。ルックスはパーフェクトだけど…?

綾瀬が演じる中心となるのが、サイボーグの彼女。見かけは可憐な女の子だが、人間離れした力の持ち主で、大の男を吹き飛ばしたり、高速で駆け抜けたり……。また、当初は感情の起伏が少ないというのも特徴的なところ。演じるにあたって、監督から手の動かし方や目線の動きなどの指導があったそうだが、綾瀬自身も「動きは特に意識しました」と話す。

「サイボーグを演じるのが難しい……ということはないですけど、例えば、普段歩いているときに自分の歩き方や瞬きなどを意識しないですよね。そういう意識の問題の違いはありました」

初主演作でサイボーグという難役を こなした綾瀬はるか
初主演作でサイボーグという難役を こなした綾瀬はるか

また、「ターミネーター3」(女性型ターミネーター“T-X”が登場する)も見て撮影に臨んだというが、アクションシーンに関してはあまり苦はなかったそうで、「アクションはわりと楽しかったです。撮影に入る前に、でんぐり返しとか自宅で練習はしていたんですけど、結局そういうこと(でんぐり返し)はひとつもせずに終わってしまいました」と笑う綾瀬だが、本編にはもっとハードなアクションがてんこ盛りだ。

一方、苦労したのはダンスホールのシーンで見せるロボットダンス。いかにもサイボーグらしい動きが面白いのだが……。

「あれはすごい練習して……苦ばかりでした(笑)。ダンス自体も初めてなので、なかなか難しくて。関節をひとつずつ動かすようにと言われて、結構練習しましたね」

本作の特徴的な点は、監督が韓国人で他のスタッフ、キャストはほぼ日本人で構成された“日本映画”ということ。監督との意思疎通に苦労は?

「通訳さんを間に挟むので、何気ない会話もすんなり出来なかったりするところで、もどかしさはありました。あと、日本語って難しいから、小さなニュアンスが伝わりづらく、聞きたいことと違うことが返ってくることもありました。でも、ジェスチャーを使ったり、監督自身がお手本を見せてくれることで、それ以上にわかることはたくさんありました」

ところで、今年も「鹿男あをによし」「ROOKIES」など連続TVドラマに立て続けに出演し、出演CMも多数放送される売れっ子の綾瀬だが、意外にも主演映画は今回が初めて。「あまり普段と変わらない。衣装合わせや、監督と顔合わせをしていくうちに、大丈夫になりました」と、特別なプレッシャーはなかったと話す彼女は、今年はもう1本の主演作「ICHI」(10月25日公開/曽利文彦監督)のほか、「ザ・マジックアワー」(6月7日公開/三谷幸喜監督)、「ハッピーフライト」(11月15日公開/矢口史靖監督)と一挙に4本も出演映画が公開される。

演義は集中力が大切!
演義は集中力が大切!

「演じることにおいては、(映画もドラマも)あまり変わりはない」と本人は冷静に捉えているが、映画特有の苦労は?

「映画はカメラ1台で、丁寧に撮るためにセッティングにも時間がかかりますし、どうしても大事なシーンの撮影も途切れ途切れになることがあります。そうすると、待っている間にテンションを持続させるのが大変かなと思ういます。例えば『ICHI』は大変なシーンが多く、TVドラマだったら、そういうシーンはカメラをもう1台増やして一度に違う角度から撮ってもらい、何度もやらなくて済んだり、待たなくてよかったりします。それが映画の場合、カメラ1台で同じシーンを同じテンションで何度も撮ったりするので、泣くシーンとかは、とても集中力がいるなと思います」

サイボーグに扮するラブロマンスの本作、盲目の剣士を演じる時代劇「ICHI」など、多彩なジャンルで挑戦を続ける綾瀬はるか。今年は更なる飛躍の年になりそうだ。

>>クァク・ジェヨン監督インタビュー

インタビュー2 ~大作主演に挑んだ綾瀬はるか&ヒットメーカーの監督に直撃!(2)
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