ウォーリーのレビュー・感想・評価
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無声映画のような感慨深さ。
最新のデジタル技術で無声映画のような前半の展開は時間を感じさせない巧妙なプロットでさすが
ピクサーと唸る場面があり、ウォーリーの優しさが台詞無しで伝わってくるのが観ていて心和む。
ただ、地球を脱出するあたりからどうなるのかという展開よりも時計が気になってしまった感が否めませんでした。
それでも過去の映画のオマージュが個人的に好きな映画であり、
現代社会への風刺もピリリと効いていて
最後まで飽きることなく楽しめました。
やっぱり完成度は半端無く素晴らしい!
字幕版でも吹き替え版でも台詞自体が少ないので
どっちでもいいかと思います。
(私は吹き替え版で観ました。)
船長の声を演じているのはずっと三浦友和と思ってましたが
草刈正雄だったんですね…(でもMrインクデジブルと声が似てた!)
それにしても
ウォーリーは一体どれだけの土を宇宙船に持ち込んだのか…
すごい量なんじゃないかと…
ふと、現実に戻りました。(観終わった後にですけどね。)
個人的には笑わせてもらった上に泣ける
「モンスターズ・インク」がダントツです。
それ故に次回作の「Up」が楽しみです!
心が洗われます。
今までのピクサーの作るCGを駆使したアニメ映画には、なんだか
「またか」「夢と冒険のファンタジーね。」
ってところがあったのですが、
今回は逸脱しています。
ストーリーはシンプルなのにロボットであるウォーリーが、
より、「人間らしい」愛のある行動で観るもの、そして恋をした
ロボット「イブ」のこころを突き動かしていく。
登場する人間が映画のなかでは、デジタルに頼りロボットのように なってしまっているという皮肉。
展開が面白いし、フィクションながら現実にも風刺として
しっかりと問題提起しているところなんて、素晴らしいと思います。
すべての人が観るべき作品です。
比類なきピクサー
最初のうちはただ、違う世界のお話のような、でも徐々に近未来の我々の世界で実際に起こりそうな環境の話に繋がっていく。
太りすぎて何もかも機械任せの人間達。なかなかどうしてユニークな危機感の暗示。環境破壊の原因が原爆やら戦争やらではなくて、あくまでも人間の「だらしなさ」だったというあたりも面白い。
言葉が多少汚くはなるが、「自分のケツは自分で拭く」そうでもしなきゃなにも先には進めないという感じで。
主人公のロボットも、人間より人間らしい、いうなれば古き良き人類を模倣していた素敵な存在だった気がします。
子供にもわかり易く、大人にもダイレクトに問題定義してくれて、なにより希望を持たしてくれる良質な作品。
俺が親であれば子供と必ず見に行きたいと思う作品達をピクサーは提供してくれていると思いました。
ピクサー最高傑作(今のところ)
(今のところ)ってのは更に飛躍するかもしれない期待を込めて。ピクサーは虫と車の話を除いて、全ての作品が傑作のコテゴリーに入れて良いと思うが、本作は更に一歩超えている。
感嘆する箇所はたくさんある。
・ロボットたちの擬人化を極力抑え、メカニカルな動きを重視している。だからサイレントにもなる。でも、そこから魅力的なキャラクターが浮き出てくる。うまい。EVEも目だけの表現であそこまでキャラが出来るのだから凄い。
・アナログなWALL-Eと未来的高性能なEVEの動きの対比の面白さ。アナログ故に消火器で飛ぶWALL-Eと青の弧を描き飛ぶEVEの交流の絵的美しさ。見とれてしまう。
・人間がデブばかりというのは凄い皮肉だけど、重い皮肉にせず、まさかの『2001年』立ちにつなげる。ほんと独創的で暖かい脚本だ。
・必要最小限シンプルなデザインの母船内の機械たち。
・トーマス・ニューマンの美しい音楽。ピーター・ガブリエルの唄に合わせて語られる「その後」の画のタッチがいい。
・眼(スコープ?)に写るハロー・ドーリー…これだけで胸を打つツボだが、これが導く奇跡…もうあかん、涙腺が。。。ラブストーリーとしても一級。
・(追加)米国のアニメでは必ず居る道化(おしゃべり)がゴキブリ!で、話せない!で、置き去りに!ブラッド・バード作品では既に「道化なし」でも物語を構成できているが、スタントンもやってくれた。(ピクサーの傑作『ニモ』や『モンスターズInc』でも切り離せてなかった)
小さな恋のパントマイム。
鑑賞前から「傑作」の呼び声が高く楽しみにしていた作品だった。
実際に鑑賞してみて…とても可愛い作品だったな、と思う。
今作が描いた未来の地球と人間たちの描写にはさほど驚きはなく、
中盤以降~後半にかけてのSFシーンにも特異性は見当たらない。
でも、突出しているのが前半~中盤までの描き方で、ウォーリー
というゴミ処理ロボットの仕草とその表情は、何よりも素晴らしい。
人間が去った地球で、人間が捨てたゴミを、700年余りにわたって
処理し続けているそのロボットは、普通なら抱く事のない感受性を
人間が置いていった一本のビデオテープから学びとってしまった。
日々の単純作業から喜びを発見し、収集癖まで身につけてしまった
彼をとても哀愁なくしては観られず、切なさがこみあげてしまった。
彼がひとり突っ込み&ボケ(いわゆるひとり芝居)に興じている
場面などは、往年のチャップリンを思わせる名演技で嬉し涙が出た。
あのパントマイムの世界を、まさか今日のアニメで観られるなんて
…のっぽさんもビックリ!だろうな。
突如地球に舞い降りた最新鋭探査ロボット・イヴに恋をしてからも、
彼の古くさいギャグ(ゴメンね)めいた動作に変わりはなく、
カッコ良く口説けない男の本音(監督のか?^^;)が微笑ましかった。
しかし…。何であんなにイヴは凶暴なんだ!?
友人と後日語り合ったとき、「つまり女はコワいってことだよ」と
アッサリと反された。おぉぉ…。ではこれも監督の…なのか??
でもなぁ。。船を爆破しなくてもいいのに(故意ではないが)
クレーンの先にくっ付いちゃった時は可愛かったのにxなぁー。
彼ら二人+ゴキ一匹。だけの世界があまりに良かったので、
後半で人間が出てきた時には…あぁ~(そうだろうと思いつつ)
ややガッカリした。いや、ガッカリして良かったのだろうが、
宇宙に出てからの展開にそれほど驚きはなく(リアル性は抜群)
我らの未来の縮図を観ているようだった。そして…反乱。。^^;
宇宙船の中でのアイドル、モー。特に可愛い(爆)
「どうして汚すのよ~!も~!」って言われているみたいで
だからモーなのか?なんて思ったりしていた。
脇を飾る芸人(あ、ロボットだ)たちも個性豊かで相変わらず。
ここからの展開は従来のピクサー作品と変わらずに楽しめる。
ただやはり…
前半の素晴らしさからすると、後半の展開はありきたりで
どこかで見たようなシーンばかりが続く。ここでもう少し、
脚本が、あともう一捻り?できたなら良かったのにな、と思う。
日本の偉大なる名匠が描いた今夏のアニメ作品を思い出した。
あれも前半だけは…見事だったなぁ^^;
(ハロー・ドーリー!懐かしい…。そしてVHSか…懐かしい?)
生き残りたいんじゃない、生きたいんだ
映画「WALL・E ウォーリー」(アンドリュー・スタントン監督)から。
人間たちは、ゴミだらけになり、とうとう地球を見捨てて宇宙へ。
何もかもロボットがやってくれ、歩くことすらしない。
物語の設定は、29世紀だったけれど、その兆候は今でも・・と怖くなった。
快適な暮らしは人間を退化させることを、この映画で私は感じていた。
そして、なんの生き甲斐もなく、ただ生かされていることに気付いていた
宇宙船の船長が、自己主張しながら呟く。
「生き残りたいんじゃない、生きたいんだ」
この台詞に、私のアンテナは反応してしまった。
主人公はゴミ処理ロボット「ウォーリー」とピカピカのロボット「イヴ」だけど、
私には、人間性を取り戻そうとする「人間」たちのような気がしてならなかった。
「手をつなぐ」といった、いちばん基本的な愛情表現すら忘れ、
ロボットの「ウォーリー」と「イヴ」に、その大切さ、温かさを教わるのは、
人間として情けないかもしれないが、逆に、同じ人間に教わるよりはいいのかも。
キスやセックスより、手を握る、手を繋ぐことの方が大切に思える。
帰りには、誰かと手を繋ぎたくなってしまう作品である。(笑)
PS.
「ウォーリー」の太陽エネルギー充電完了の音は、MACを起動する音と同じ。
アメリカ人にとっては、おなじみの音なのだろうか。
MAC派の私にとっても、なぜか嬉しい音となった。
一言では言い表せないw
人間の未来を表しているように思う。
ロボットだけれど、人間と同じように感情を持ち、手をつなぎたいという想い、ある日、突然地球にやってきたEVAと仲良くなる様子、EVAを助けようとする必死さ、こういう心動かされるようなことが、ロボットという限られた仕草しかできないようなもので表しているこの映像や技術などもすごいと思う!
ちなみに、WALL Eはもちろんかわいいんだけど、他にも出てくるロボットなどもすごくかわいんです!
かわいいんだ!!これが
豪州旅行で機内にて2回眠いのを我慢してみました。しかし眠気も吹っ飛ぶかわいらしさです。そして笑える!そんでちょっとホロリと涙する。
さすがピクサー、期待通りでした。(だいたい外れるケースが多いけどこれは
そんにことありません)
いやもうたまんないっす。一緒に見た友人と「今度こそデカイ画面で見よう」と誓ったくらいです。
宇宙に旅立って700年後の人類がどうなっちゃってるかも見所です。
ある場面で機内にいるのを忘れ、友人と爆笑してしまった箇所がありました。
見ていたほかのお客さんも笑ってました。いやはやこういう話しとは・・
ともかくWALL-Eのかわいらしさにハグしてあげたい。
それと後半にMO(モ)という掃除専門ロボが出てくるのですが、コイツがまた
えらくかわいいのでお気に入りです。も~~っ
あ、彼のお友達の昆虫は「ゴキブリ」ちゃんですので・・寿命長いですね。
最近のディズニーはゴキブリ続きかも。
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