劇場公開日 2008年4月26日

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紀元前1万年 : インタビュー

2008年4月25日更新

インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」などで、現代世界が直面するかつてない危機を描いてきたローランド・エメリッヒ監督が、今度は誰も見たことがない1万2000年前の世界を最新のVFXで甦らせ、ひとりの青年の冒険と成長を描いた「紀元前1万年」。本作公開直前に来日したエメリッヒ監督と、本作の主演に大抜擢された新進俳優スティーブン・ストレイトにインタビューを行った。(取材・文:編集部)

ローランド・エメリッヒ監督インタビュー 「Googleで“紀元前1万年”と検索したら、かなりの資料が出てきたんだ」

――本作の企画はいつ頃からあったのでしょうか?

「一番最初のアイデアは15年前くらいかな。マンモス狩りのドキュメンタリーを見たときにアイデアは生まれたけど、当時としては映画にするには技術的に困難だった。具体的に動き出してからは、2年半くらいだね。私にしてはわりと長い時間をかけたほうだと思う」

――では、一番こだわったのはやはりマンモスの部分でしょうか?

紀元前1万年に、 すでにピラミッドを建設する文明が存在した?
紀元前1万年に、 すでにピラミッドを建設する文明が存在した?

「脚本を書いたハラルド(・クローサー)と私で、どんな物語にするか話し合っていたとき、マンモスや動物だけの映画にはしたくないということがあった。それで、他に加える要素がないかと探していたんだが、Googleで“紀元前1万年”と検索してみたら、『失われた文明』というタイトルで、スフィンクスの謎について書かれたページなど、かなりの資料が出てきたんだ。エジプトのギザのピラミッドがいつ建設されたかという話の流れで、そのレイアウトとなるものが、今から1万2000年前に作られたのではないかといった話もあり、そうした資料を調べながら、マンモス・ハンターの話と組み合わせてみようかと思ったんだ」

――これまで現在の世界の危機や過去世界を描いてきましたが、次回作の「2012」は2012年の世界に訪れる黙示録的な作品と聞きました。次は未来に興味が?

「今回の映画で、ハラルドと1年くらいロンドンに滞在していたとき、何故かかなり多くの人々が2012年に世界は結末を迎えるのではないかと信じていることに気付いた。それで興味をもって脚本を書くことになったんだ。ディザスター・ムービーだけど、哲学的な問いを投げかける要素も入っているよ」

――「ミクロの決死圏」(66)のリメイクも手掛けるという話もありますが?

「『2012』をやるので、それはやらないことになったよ。途中で『2012』のほうに興味が移ってしまってね(笑)。私としては、どちらかといえばリメイクよりオリジナルを作りたいと思っているので、結果的には良かったと思ってるよ」

ローランド・エメリッヒ監督
ローランド・エメリッヒ監督

――監督の作品は、とてつもなく巨大な力に人間が立ち向かっていくというテーマがいくつか共通していると思いますが、そうしたテーマに惹かれる理由は?

「特別な力をもった人間ではなく、ごく普通の人間が、何か大きなものに挑戦してくことに魅力を感じるんだ。あまり自分の映画を全体的に分析するということはしたくないが、そういうところからきているんじゃないかな。我々の置かれている世界というものは、とても大きな力を持っていて、それに立ち向かわなければいけないということは、おそらく誰もが日常に感じることではないかと思うよ」

――『紀元前1万年』は大掛かりなVFXや世界中を回るロケなど、大変なことが多かったと思いますが、もっとも苦労したのは?

「95%が屋外の撮影だったから、天候が一番だね。また、撮影場所が2大陸にまたがっているので、機材からクルー、キャスト全部を移動しなければいけない大変さもあった。ロケ地の中には、ホテルがないようなところもたくさんあって、そういう場所ではテントで生活しなければならなかった。そういう意味で、今まで私が関わった映画の中ではもっともハードな環境だったと思うよ」

>>スティーブン・ストレイト インタビュー

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