劇場公開日 2008年10月4日

「愛の証明」容疑者Xの献身 pignonさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0愛の証明

2011年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

まずストーリーについて

テレビ版も楽しんで観ていたが、今作も面白くガリレオシリーズは面白いなぁと思った。

冒頭の内海が湯川に愛について尋ねることが全体の振りになっており、今回の事件がそれに対する証明となっている、というのがこの映画の構成である。

最後に内海が石神にとってあの親子の存在が生きる理由だった、というのが印象的である。
あの親子への恋心が生きる活力だったのであろう。(あの親子が石神にした挨拶などは大したことのないものだが)

常に論理的で私情を挟まない湯川は苦しむことになる。それは石神に対する愛である友情があるからである。天才として分かり合えた友情が。

論理的・科学的には説明がつかない愛の存在を一つの例として証明したのが今作であると思う。

非常に悲しい物語だ。確かに誰も幸せにならない。真実は時に残酷なものだ。

最初から死体を捨てればよかったという意見があるが、日本の警察をなめてはいけない。宿からの失踪届けから花岡の存在を突き止めかならず死体が引き揚げられたであろう。

映画について

なんといっても堤真一だろう。最後に泣くシーンは俳優ってスゴイなぁと感じさせられた。

pignon