容疑者Xの献身のレビュー・感想・評価
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アリバイ
天才物理学者の探偵vs天才数学者の犯人という高次元の頭脳戦が面白かった。なんかデスノートみたい。Lも夜神月を最初に疑った理由として「逆にアリバイがありすぎる」「逆に目立った行動をしてなさすぎ」みたいな感じだったので、湯川の推理と重なる所があったと思う。天才探偵相手だとアリバイありすぎるのも考えようだね。今後僕が事件に巻き込まれたらアリバイあっても言うのやめとこうかな。もはやアリバイある方が怪しいみたいになってるもん。「アリバイあります」=「私が犯人です」ってレベルまで行っちゃった感あるよね(ない)
殉愛
ほんとはイケメンなのに、ブサイクに見せる堤真一。なりきりぶりがすごい。全身全霊で愛する人を守り、そのために手を汚した。献身。泣ける。主役の福山雅治が主役に見えない、堤真一劇場であった。
フジテレビの放送を視聴。
東野圭吾ということで
観てみることにした。
冒頭に犯行の始終が描かれ、犯人が分かっているという、刑事コロンボのパターンか?と思ったが、単純にそういうことでもなく、良かった。石神の心境には共感を覚えることがあり、引き込まれた。最後の堤真一演じる号泣のシーンには、非常に感動した。
ガリレオ史上最高傑作
何度も見たけどひさしぶりに地上波でやっていたのでレビューを。何度見てもやっぱりいい。最高に孤高で可哀想な数学者。こんな悲しい話があるか。そのまま隠し通せたとしても、親子は幸せにはならないだろう。そこら辺の想像力ははたらかない。湯川先生とのギャップもまた然り。しかしながら、DNA鑑定とかで身元がわからないものかね?とも疑問に。
純愛が故の結末…
2024
50本目
TVにて。
何度か観たが、やはり辛い。
最後は涙が出てしまう。
当時、TV版のカジュアルな感じとは違う雰囲気に違和感を覚えた記憶がある。
しかし考えられたトリックと人間の愚かさや優しさを表現していてガリレオ映画は好きで全て観た。
石上は花岡に生かされていた。。
なんとも心苦しくなる。
誰も救われない
東野圭吾の直木賞受賞作。
読みましたが「白夜行」と並ぶ悲劇のシリアス系作品。
湯川ガリレオ(福山雅治)の大学時代の友人、
石神(堤真一)が殺人事件に関わってると知り、
殺人事件に関わって行く。
湯川は石神を助ける事が真の目的だったのだろうか?
真実を暴く事で誰も幸せにならない。
石神も石神が命を懸けて守ろうとした隣室に住み元夫を
殺めてしまう花岡靖子(松雪泰子)も、
誰一人幸せにならないのだ。
容疑者X(石神)は自分犠牲的な愛を成就する事を邪魔され、
花岡靖子はどんなに苦しくても、石神の犠牲に応えるため
沈黙を守るべきだった。
ある意味で警察で罪を告白するよりももっと辛く苦しい事だと思う。
であるので湯川は石神の親友なんかではない。
石神を助けるつもり?
嫌、違う。
湯川は常に「事件に隠されたトリックを暴く」
難問を解く科学者の性(サガ)
それを優先しているだけ。
湯川ガリレオが余計な推理で真相を暴いたりしなければ、
石神は少なくとも心の平安を得られた筈だ。
映画は緊張感が最後まで持続して見応えありました。
冒頭の船の爆破シーン。
アレはなんの関係もなかったですね。
湯川が実験したトリックも石神事件とはなんの関係もなかった。
ただ石神がホームレスを替え玉死体にしたことだけは、
許し難い。
石神の精神の欠陥を感じさせた。
それだけ石神は病んだ男だったのかも知れない。
「石神は、花岡靖子に生かされてたんですね」
なんの価値も無い自分の余生を使って、尊いものの幸せの礎の一部になれるなら。何者にもなれなかった自分が愛する人を守る自分になれたなら。少しは生まれてきた事に誇りを持てる。そんな気持ちが痛い程わかる。
でも石神の敷いた幸せのレールはあまりにも冷徹な人間向けすぎた。誰も幸せになれないエンド。
美しいストーリーの映画だった。
純愛
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弁当屋経営の松雪泰子が別れた旦那につきまとわれ、殺してしまう。
隣人の堤真一がそれを知り、自分が助けると話す。この男、天才だった。
学生時代の親友である大学教授の福山雅治が探偵役として謎を解いていく。
結果から書くと堤のやったことは、
ホームレスを殺して顔をつぶし、警察に死体を発見させる。
(これが松雪の元夫と警察が思うように細工し、本当の死体はバレないところに隠す)
そしてこの死体の死亡推定時刻に松雪にアリバイを作らせる。
自分は松雪にストーカー行為をする。そして異常なストーカーの犯行を演じて自首する・・・
見事成功して堤は逮捕されるが、福山はこれを見抜いていた。
結局松雪が我慢できなくなり犯行を自供した。
すべては不器用な天才・堤の純愛による無償の奉仕だったのでした。。。。
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いつも思うが堤真一の幅広い演技には恐れ入る。本当にうまい。どんな役でもハマっている。
単なるオタクの異常な純愛を描いた話だが、松雪にも自分が何をやるかを告げず、ストーカーのフリをした時など、演技とは知らない松雪自身が恐怖を感じるほど。
「人生に失望していた自分に希望を与えてくれて感謝している」
これは堤が松雪に送った言葉だが、これこそが単なる隣人で弁当屋の常連に過ぎない松雪に寄せる思いだった。
罪のない人を殺したのは悪いが、彼のやったことがいい事か悪い事かはこの際関係ない。
人生に失望していた彼は彼の中での最高の選択をしたと言えるのではないだろうか。
この天才にこんな形でしか活躍の場を与えなかった現代社会への皮肉は痛烈である。
倒叙ものミステリー?
この作品もそのジャンルに入るのかな。それにしては、完全犯罪を遂行したと思う犯人をじわじわ追い詰めていく湯川教授や警察の突っ込みが物足りない。後半出てくる登山シーンは唐突ではないか。
社会派ミステリーであれば、ここの登場人物の掘り下げ方が物足りない。何か中途半端だ。だから、最後の石神達の号泣がとてもオーバーで感情移入出来なかった。
映画は原作を越えたのか読んでみよう。
徹底して見返りを求めない不器用な愛を描いた作品
真相はアリバイ作りではなかったとしても、アリバイを成立させるために常に親子目線で事を進めていたことを考えると、本当に人の心が分からないのか、ただただ人間関係に対して不器用なだけだったと思わざるを得ず、とても切なく悲しい作品でした。(ただし、ストーカー行為に下心が本当に全く無かったのかは分からず)
各俳優さんの演技も素晴らしく、食い入るように拝見しました。
事件の真相だけ見ると、関係のないホームレスを無惨にも殺害し、証拠隠滅方法を見てもサイコパスだろ。という意見も分かるが、この作品をその視点で見るのは自分的にはちょっと違うかなという感じ。
唯一、最後の方の雪山シーンはあそこまで尺いるかな?ちょっとダラけましたが、気になったのはそこくらいです。
献身
何回も観ているが(最初は映画館)ラストの堤真一の慟哭のシーンは圧巻である。松雪泰子の告白も真に迫る迫力で、このシーンを観ただけで値打ちがある作品と言えると思う。
ただ、この二人が幸せになるストーリーも観たい、と思ってしまう。
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