「男魂!」レッドクリフ Part I jjsandさんの映画レビュー(感想・評価)
男魂!
三つの国の志
語り継がれていく武士伝説
魏
蜀 呉
三角関係
トライアングルゾーンは
シンプルなのに深遠
昔も今も
何かが起こるプレリュード
「三国志」
中国の伝説?
史実は知らない
予習もしていかなかった。
まったく知らない方が
「何か」「誰か」の色に染まらず
先入観もなく
ただ、ジョン・ウーが描いた
ストーリーに入れると思ったから。
はじめは次々と出てくる登場人物の
名前を読むことだけでも大変!
漢字のわが国、日本人なのに
あらためて、近年、漢字の羅列に縁遠くなった気がして
自分自身が軽いショック状態。
繰り返し登場する人物名に慣れると
俄然面白くなりストーリーにグングン引き込まれていく。
映画宣伝に「製作費○○億円」とメディアは取りあげるけど、
製作費をかければ確かに見た目は絢爛豪華。
華やかさが映画の水準とみなす感性の人は満足するだろう。
お金が幾らかかっていようと、いまいと
人の心を動かし感動することって「その人となり」が
身近に感じられた時なんだと思う。
ジョン・ウー監督は「三国志」を映画化するまでに
18年構想していたと話していた。
そして、史実を忠実に再現するのみではなく
その時代に生きた曹操、周楡、孫権、劉備、孔明の
年齢に近い俳優陣をキャスティングして
個々の人物描写に力を入れたともいっていた。
だからジョン・ウーは既存の「三国志」を映画化したのではなく
「レッドクリフ」を完成させたのである。
「三国志」をWebで検索すると
登場人物の誰が好きだとか賛否両論。
私は「レッドクリフ」に登場する
全ての男たちが魅力的で輝かしく思えました。
誰かのために命をささげ、
目に見えない未来に光を見出し
一致団結して隣の人と手を取り合っての
生活や戦なんて現在では
考えられないでしょうし。。
赤壁の戦いがあったのは1800年前。
その時代に生きていたなら。。
私はどんな位置づけにいたのでしょう?
女ではなく男に生まれて馬にまたがり
大地を駆け巡り、剣を振り翳し
人間臭さにドップリ浸かって
人生の終焉を迎えるのも悪くないかな。。と
エンドロールが終わり
「レッドクリフⅡ」の予告を見終わった後
妄想・・にふけりながら家路に向かいました。
「三国志」は
三つの国=人の志なんです。