消されたヘッドライン
劇場公開日:2009年5月22日
解説
2003年にイギリスBBCで放送され、英国アカデミー賞などを受賞したミニシリーズ「ステート・オブ・プレイ/陰謀の構図」を、舞台をアメリカに置き換え映画化。監督は「ラストキング・オブ・スコットランド」のケビン・マクドナルド、主演にラッセル・クロウ、ベン・アフレック。ワシントンD.C.である国会議員の愛人が死亡し、自殺と報じられるが、地元新聞の記者カルは事件の裏側に迫る重大な証拠を発見。さらなる取材を試みるが……。
2009年製作/127分/アメリカ
原題:State of Play
配給:東宝東和
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
2022年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
国会議員ベン・アフレックの愛人が自殺と思われた直前、携帯に「愛してる。じゃあね」と明るい動画が送信されていた。「自殺する前にこんな動画送るか?いっそYouTubeに載せたいよ」と友人記者ラッセル・クロウに愚痴る。議員だから出来ないんだろうけど、今は一般人でもそんな発想する時代だよな、と再認識。
誰が彼女の死を喜ぶのか?自殺か?他殺か?--- そんなテーマで話は進んでいく。
(思わず笑ってしまったシーン)
弟子レイチェル・マクアダムスが病院で取材をしようとしたら、いきなり窓ガラスから相手が撃たれてパニック。泣き出してしまう。
駆け付けたR.クロウはハグしながら...
「もう終わったことだ。大丈夫だよ」
「全然大丈夫じゃないわ」
日常会話でも「大丈夫ですか?」とよく言うけど「大丈夫じゃない」とは言われないのでね。
基本オフィス内でのゴタゴタ話を中心に進んでいくので、ベン・アフレックの出番は少なめかな。
--全体的に話が複雑でわかりにくいのが本音--
ジャンキー女辺りから私は疲れてきた。目撃したピザ配達の青年は病院で殺されちゃう、その殺した謎の男は断片的に登場するから関連性が掴みにくいし、Bアフレックの奥さん(Rライト・ペン) とRクロウは不倫してるけど要らない設定と思ったし、事件と関係ないけど編集長ヘレン・ミレンは終始イライラ「早く原稿を書き上げなさい!会社が潰れてもいいの?」この手の発言シーンが多いし、そしてジェイソン・ベイトマンの金持ち気取りの情けないチョイ役・・・いっそ上記のような軽く笑えるシーンがあったら、知能が低い私でも疲れず観れたかな。
社会派サンペンスという内容で豪華な出演者だと、それぞれ存在感ある役ではないかと、つい意識が拡がってしまうため理解しにくくなる。チョイ役だったジェイソン・ベイトマンなんか別に無名の人でも良かった。「まだ絡んでくるじゃないか」と気にしながら観ちゃったもん。
(お気に入りのセリフ)
「いまどき新聞なんて読まない。どんな記事だって2.3日騒がれたら包み紙。だが世の中にいくら情報が溢れても、人は嘘と真実を見分けてるんだ」
→ そうだ、その通りだ!ガセネタや釣った見出しなんかに時間を取られないぞ! 翻弄されないぞ~!
2021年2月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ラッセル・クロウ、ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムス、ヘレン・ミレン、凄いキャストだ!の割には全体的にイマイチに感じるのは何故なんだろう?
軍事に絡む巨悪を暴くにしては、切り取った所のスケールが小さい過ぎやしませんかね?個人的には『え?ソコですか⁈』と思ったです。でも、原作やリメイク元があるので、それを言っちゃダメか…
ちなみに、この邦題もどこから出てきたのかなぁ…確かに新聞屋さんに絡んでるんだけど、ライターは映画観てないね。
2020年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
2003年のBBCのテレビドラマ・シリーズ「ステート・オブ・プレイ陰謀の構図(全6話)」(日本でも2008年10月にNHK-BS2にて放送)のアメリカ版リメイク映画。
今どき、こんな正義感の強いジャーナリストは嘘っぽいと思ったのだろうか、ラッセル・クロウはまるで70年代のヒッピーもどきの風体で時代に取り残された青臭さを醸し出そうとしているのだろうか、どうにもむさ苦しさが先に立つ。それに引き換えベン・アフレックは見た目も若手政治家、大学時代の親友と言うにはやや違和感(実際にベンはラッセルより8才も若い)。大学時代にロビン・ライト・ペン(ベンの奥さん役)との三角関係もあったようだ。その辺はハードなサスペンス感を和らげるための主婦層向けのよくあるサイド・ストーリー、味付けと看過した・・。
結びつくはずのない事故と事件がやがて国家を揺るがす疑獄事件の様相を呈してくる展開はまさに上質のサスペンスなのだが・・。どういう訳か友情と真実の狭間に揺れる葛藤の物語に一転、如何にもテレビ・ドラマっぽいお湿りなのだがリメイクにあたっては、ヘッドラインは消さずに国家を食い物にする巨大軍事企業に対峙する硬派な路線で押してほしかった。
まあベテラン揃いのサスペンスなので久しぶりにワクワクしました。新聞社ものならメリル・ストリープのはまり役なのだろうがヘレン・ミレンさんもメディアの商業化一色の現実、時代に翻弄されるボス役を好演していました。気骨あるジャーナリストは映画の中だけにとならない時代を願うばかりです。
追記
当初、カル・マカフリーの役はブラッド・ピットだったが降板、脚本家組合のストライキもありスケジュールは混乱したようだ。ラッセル・クロウの長髪は同時期の「ロビン・フッド」の役作りで切れなかったようです。
2020年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
昨日から上映開始された映画。
主演はラッセル・クロウ。
主人公の新聞記者と友人である政治家の関係を横軸に、その政治家と愛人関係にあった人物の死と、全く関係の無いと思われた殺人事件の真相を追っていくうちに、次第に明かされていく意外な事実…という縦軸が絡み合った、ミステリー映画。
原題は「State of Play」。
実は大元は数年前にイギリスBBCで製作されたテレビドラマ。映画観終わって、家でHP調べてて知った。日本でも今年正月に数回に分けて放映されている。
ただ、この作品を見てしまうと映画とほぼ同じだったりするので、まだ映画観てなくて、これから観ようと思ってる人はネタばれ注意。
さて、映画を観た正直な感想だが、ちょっと残念だった。
というのも、割とガチなジャーナリズム魂を見せつけてくれるような映画を予想(期待)していたのだ。以前観た、ウォーターゲート事件を扱った映画「大統領の陰謀」のような。
「大統領の陰謀」はすごく面白かった。日本のジャーナリストには無い、真実を追究する男たちのドラマ、そしてそれが国益に繋がっているという、アメリカのジャーナリストの高い志を感じさせるような。なので、予告編を観たとき、同じコンセプトの映画なのかなーと思ったのだけど。。
どんでん返しがありストーリーは食いつきが良い。それは良いのだが、結局民間軍事企業の問題は??最後、急速に問題の本質が社会的な事から個人的な事にシュリンクしてしまい、ちょっとどっちらけな感じになってしまってる。少なくとも予告編の「そのスクープがアメリカを葬り去る」というコピーは吹き過ぎ。そんな大げさな話じゃない。
なんか、どんでん返しを生むためにストーリーを捻じ曲げた感じすらしてしまう。これが真相なら別に犯人が殺人まで犯す必要無かったんではないの??
ラッセル・クロウの演技は素晴らしかった。ヒロインの女優さん、レイチェル・マクアダムスも好きなタイプ。この映画で初めて観た。だからこそ余計に惜しい。もっと鑑賞後「?」が浮かばないような、辻褄の合うストーリーにして欲しかった。
まぁ、ミステリー好きならそれなりに楽しめるとは思う。
レイトショーで観たので、少なくとも、1,200円の価値はあったかな。。