ダークナイトのレビュー・感想・評価
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ノーラン監督にしか描けないバットマン映画
このバットマン映画はとても良かった。
ほとんど、CGを使っていなく、本物の迫力を味わえたり、物語の構成もとても興味を持った。まさに傑作だと何回も思った。
ジョーカーがゴッサムシティを恐怖に陥れる時は、なぜかワクワクしている自分がいた。これから何が起きるんだろうという好奇心や、いよいや本物の映画が見れるなーという、もう一人の自分がいた。
印象に残ったのは、ジョーカーが病院を爆発させるシーンだ。ジョーカーが爆破装置を押すと、病院の廊下が次々と爆発し、しまいには、病院全体が崩れ去っていった。このシーンは失敗は許されない一回限りしか出来なかった撮影だった。なので、ジョーカー役のヒース・レジャーさんもかなり緊張していたんだと思う。
実際に何かを爆発させるのが、ノーラン監督。実際にすることによって、更に映画の世界へ入れる。最近の映画はCGを多用しているが、ノーラン監督はCGを嫌い、本物を求めている。僕はそんなノーラン監督に憧れた。
ダークナイトはノーラン監督の最高傑作だ。もし、この映画が他の監督だったら、そんなにヒットしていなかったし、リアルな映画じゃなかったかもしれない。ノーラン監督だからこそ、作り上げることが出来たのだ。
まるで冬の曇天のように暗い
DCコミックス映画なのに明るさは乏しくて作品のトーンはずっと暗くて重い
期待していた爽快感は全く無かった
大型トレーラーによるとんでもないカーチェイスや
病院施設の爆破シーンは圧巻で、視聴しながら「うわっ」「えっ」と思わず声が出てしまい、その迫力と臨場感にはとても満足できた
さすがのハイクオリティなんだけど
ヒーローシリーズ作品に用意されているはずの(個人的な思い込み)、
窮地からの乾坤一擲!!
進退窮まってからの捲土重来!!
と感じられるような最高のカタルシスシーンが皆無だった、とても異質な作品
品質が良いので決して不満ではない、でも期待と大きく違えるとこんな気持ちになる
ダークナイトの「ナイト」は、
Nightじゃなくて、Knightの方なのね、
エンドロール前にタイトルロゴがアップされてから気が付いて、
「気づくの遅っそ!!」と後悔
勘違いしてた自分が悪いんだけど、本作タイトルのカタカナ表記はやめて欲しいわ
Dark Knightと認識した上で頭から観るべき内容だった
ヒース・レジャーのジョーカーがかっこいい!
テレビでは二度観ていたけれど、IMAX版のリバイバル上映で映画館で観賞できて良かった。
バットマンシリーズは一度も観たことがないのでバットマン自体には思い入れはないけれど、良い意味で単純でわかりやすく面白かった。
ヒース・レジャーのジョーカーがかっこいい!
ナースコスプレのジョーカーの病院爆破シーンは最高!
派手でかっこいいシーンが多い分、ジョーカーに心酔している精神を病んだ男、妻が入院している警察官、人質が銃をテープで巻き付けられ構えさせられているシーンがやけに辛くなり印象に残った。
【沈黙の守護者】
ダークナイトを観ると、やはり、バットマンとジョーカーは、対だと思う。
昨年のジョーカーを振り返って、もしかしたら、あれが物足りなかったのかと問われるとしたら、それはない。
あれは、サイドストーリーとして、かなりの完成度だ。
僕は、ダークナイトの主人公は、実は人々なのだと思う。
勧善懲悪の象徴、バットマン。
完全無欠の悪、ジョーカー。
表の正義の顔から、恋人を失ったことによって、人の裏に潜む悪に落ちるハービー・デント。
そして、バットマンはダークナイト、沈黙の守護者に転じる。
僕達の正義は実は危うく、何か予想もできない出来事に出会って、ハービー・デントのように悪に転じないとは言えないではないか。
これは、スターウォーズでジェダイでさえ、ダークサイドに落ちてしまうことがあるのだというテーマとも一致している。
9.11の後、アメリカが遂行したイラク戦争には、実は大量破壊兵器はなかく、大義はなかった。
あったのは、復讐心と、米英の政府の嘘と甘い見通しだった。
思い込みの正義や、解釈は時に暴力になる。
「LGBTQは生産性が低い」とする某議員の発言も同様だ。
生産性は自由資本主義の目安だと思うが、人間性や民主主義の価値基準ではない。
しかも、この表現で傷つく人の数は数えきれない。
二者択一の中にあったハービー・デントとレイチェル。
自身が生き残った為に、悪に転じることになるハービー・デント。
もし、レイチェルが生き残る方だったら、彼女は悪に転じただろうか。
これと対比するように、
別々の船に爆弾と起爆装置と共に乗せられた一般人と犯罪者。
しかし、他者を見捨て、自分達だけが助かる道を、どちらも選択はしなかった。
ジョーカーは、暴力に実力行使で対抗しようとするバットマンには勝ったが、非暴力の人々には負けたのだ。
真の勝者は人々で、真の敗者はジョーカーなのだ。
人は自ら自らの心も救えるのだ。
悪や復讐の連鎖を断ち切ることは可能なのだ。
バットマンは勧善懲悪の負の側面をハービー・デントに見たのだ。
そして、ダークナイト、沈黙の守護者になった。
沈黙の守護者とは何だろうか。
きっと、自制心を備えた正義や、調和を希求する秩序、他者を慮る優しさ、道徳心、自ら判断しようとする勇気、そういうものの塊のようなものではないのか。
そうしたものがあれば、きっと、勧善懲悪のヒーローなんか必要ないのだ。
そんな示唆があったように感じるのだ。
バットマンビギンズ に続き ダークナイト 見終わり。 ビギンズと比...
バットマンビギンズ に続き ダークナイト 見終わり。
ビギンズと比べられないくらいスケールアップして、ストーリも演出も重なり合って、
テーマもあってかなり重厚。
それでも最後まで全く飽きずに見られた。
まるでジェットコースターに乗った気分。
この感じ、いろんな秀作映画にも感じるものと同じ。
また同じクリストファー・ノーラン監督のインターステラにも感じたやつ。
バッドマン要素も面白いんだけど、
何度も命の選択を迫られ、命とは 罪とは 善とは 悪とは 真実とは
考えさせられる名作です。
混沌 正義 悪 ダークナイト
これからいろいろ考えたいと思う。
善と悪は表裏一体
果たして悪とはなんだ?
言うまでもなく名作。
脚本、演出、俳優どれをとっても満点。
ジョーカーが序盤から怖すぎる。
久しぶりに震え上がるほど怖いヴィラン。
笑いながら昆虫の羽をむしる子どもみたいに狂気を楽しんでる。
ヒースレジャーの怪演が素晴らしい。
本当にギレンホールと雪山でイチャイチャしてた人ですか?(※ブロークバックマウンテン)って疑うくらい人相が違う。
物語の中盤になるとトゥーフェイスも登場。
序盤で丁寧にキャラクターを描いているからこそ、正義が闇落ちする瞬間が光る。
アーロンエッカートのコイントスは自分の命すら天運に委ねる絶望が描かれていて良かった。
魅力的なヴィランに挟まれてバットマンがくすんでしまうのでは?と危惧していたけど、絶望しても人を信じようとする心がウェインには残っている。
それが、バットマンになるかヴィランになるかの違いだ!と感涙してしまう。
レイチェルも本当、早い者勝ちだったよ。
手紙を渡さないアルフレッド。
アルフレッドはバットマンシリーズの良心担当だよね。一番ブレない。
自分の世界を取り巻く人間が善良なら、人を信じていられる。
一番信じて欲しい相手が自分の正体を知っていてくれる。
些細なことかも知れないけど、一番難しい人間関係を続けていく力。
人を信じようとする力が世界を変えうるかも知れないと希望を持てるラストだった。
円盤は持っていないけど、定期的に見返したくなる良作。
もちろん、胸を張って人にオススメできる。
劇場で観てから、何度も見返すくらい素敵な作品です。
バットマンから暗黒の騎士へ
「ジョーカー」を観たときにヒース・レジャーのジョーカー、ダークナイトというワードをよく見たし聞いた。アメコミをあまり観ていない為、バットマンもろくに知らず、今回ティム・バートンの2作とノーラン監督のビギンズとダークナイト、、、
ジャック・ニコルソンのコメディタッチのジョーカーも良かったけど、評価の高いヒース・レジャーのジョーカー、納得でした‼️完全なる悪のジョーカー、化粧の落ちかけた顔がさらに不気味さを増す。ストーリーも重厚で迫力があり、この映画に興味が持てなかった事が、、あぁなんとも不覚、そして「ジョーカー」のおかげでこの映画を観ることが出来て良かった。
バットマンのコスチュームもバージョンアップ、マシンもクルマからのバッドポッドへの進化、実際に何人位の人で創ってるのか、なんてどうでもいいことが気になったり、バッドポッドは昼間目立つから、とランボルギーニに出かけたウェイン、いやいやランボルギーニもかなり目立つし😬
ゴッサムシティの未来を考え、自ら警察に追われることを選択したウェイン、やはりヒーローに違いない‼️ラスト、ライジングへ!
圧巻のヒース・レジャー
『ジョーカー』の秀逸ぶりに影響され、そのルーツを探るべくバットマン旧四部作から鑑賞を開始し、新三部作で期待の本作の鑑賞となった。
結果、前評判を裏切らない素晴らしい出来だったと思う。中でもヒース・レジャーの演技は秀逸で、ホアキンにも勝るとも劣らないジョーカー感を醸し出していると感じた。だからこそ、今ヒース・レジャーがこの世にいない事が非常に残念でならない。
また、ゴッサムの世界観もよく映像に反映されていて、CGなどの更なる撮影技術の向上の恩恵を十分に受けている。
今見るべき
昔公開初日に見た時よりも面白かったし、画面が時々上下に大きくなるのも昔無かった(シネスコサイズ)し、映像も音もキレイ。ブルーレイも持ってるのに見に行ったことは間違いなかった。「地獄の黙示録」もそうだったがIMAX版は必見である。下手な新作より価値あり。
【”絶対的悪”が、”正義・規則”の柵に悩まされる”善”を凌駕していく・・。 ”幾つかの死の二者択一” エンターテインメント作品でありながら、形而上学的レベルにまで昇華した超弩級三部作の最高傑作。】
■近年の映画で、”絶対的悪”としての強烈なインパクトで人気を誇るキャラクターといえば・・・
1.「羊たちの沈黙」の”レクター博士”
2.「スター・ウォーズ」の”ダース・ベイダー”
・番外編 「シャイニング」のジャック・ニコルソン・・じゃなかった、ジャック・トランス
そして、今作の”ジョーカー”(故、ヒース・レジャー)であると、私は思う。
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■ダークナイトとホワイトナイトとジョーカーの関係性
・今作の主役は”暗黒の騎士、ダークナイト”でも、”光の騎士、ホワイトナイト:ハービー・デント”でもなく、”ジョーカー”であることは、明白である。
そして、彼の存在が”ダーク&ホワイトナイト”の苦悩や存在意義を見事に浮かび上がらせている。
・ジョーカーが、幾つかの場面で”究極の選択”をバットマンや市民に突きつける場面。そして、ジョーカーの狡猾な企みにより、恋人レイチェルを失った後、狂気の側に落ち、トゥー・フェイスとしてコイン・トスを繰り返しながら、報復を重ねていく光の騎士、ホワイトナイト:ハービー・デントの姿。
”人間の良心なんて重力と同じ。バランスが崩れれば、落ちるだけ・・”というジョーカーのセリフが響く・・。
■ジョーカーを演じた、故ヒースレジャーの魅力
・ジョーカーの常軌を逸した言動、行動、そしてあの風貌。だが、冷静で狡猾な頭脳。”絶対的悪”として、申し分のないキャラクターである。
そのキャラクターを演じた故ヒースレジャーの、金切り声から、凄みを帯びた低音までの声域の極端な使い分け方。そして、操り人形のようなギクシャクした動きと、落ち着きのない身振り手振りが、底知れぬ恐ろしさを見事に表現している。
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■クリストファーノーラン監督がCGを極力使わないことは有名。今作でも、
1.ダークナイトを庇うために、自らがバットマンだと記者会見で言い放ち、護送されるハービー・デントが乗せられた護送車を執拗に追う、ジョーカーが運転するタンク・ローリーが前転するシーン。
ーこの前に、ジョーカーの動きを阻止するために、ダークナイトがバットモービルを運転し、クラッシュしたバットモービルからバットポッドというオートバイタイプの乗り物に乗って再びジョーカーを追走するシーンも楽しい。-
2.ジョーカーがゴッサムシティ病院を爆破するシーン。起動ボタンを押し、途中で爆破が止まり”アレ?”という表情で起動装置をカチカチいじるジョーカーの姿。そして、建物が全崩落する風景を後にヒョコヒョコ歩き去るジョーカーの姿。
・クリストファー・ノーランに言わせると、”CGより安い”のだそうだ・・。本当か!。
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<追い詰められたゴッサムシティの人々が乗り込んだフェリーと囚人達が乗り込まされたフェリーに送り届けられた相手の船の爆破装置。究極の選択を迫られた乗客たちの選択。
序盤からラストまでの152分を一瞬の緩みもなく、常に高いテンションを保ち、二転三転するストーリーテリングとカメラワークで一気呵成に見せ切るクリストファーノーラン監督の手腕には、脱帽するのみである。>
<2008年8月 劇場にて鑑賞>
<2012年8月 他媒体にて再鑑賞>
<2020年7月 劇場にて4DX/2D版鑑賞>
最高傑作
公開当時も観たしBlu-rayも買ったけどI'MAXで再上映してたのでまた観てきました!
アベンジャーズが出るまでアメコミ史上最高傑作と言われてましたが、今でもアメコミ史上最高傑作の1つなのは間違いない作品。
余りにも切なく余りにもカッコいいラストには痺れました。
大好きな映画です(^o^)
何回も見たが!
今回imax上映に惹かれて見てしまった。
映像が約26分間・全6シークエンスにおよぶIMAXフィルムカメラ撮影パートと言うことで気になって鑑賞したがどこがどう変化したのかがわからなかったけど。
まず、劇場でみたのがだいぶ昔ってのもあるからわからないわー
上映から10年以上たってたのね、、、月日のたつのは早い。
内容は言わずもがな、正義とは何か、悪とは何か、テーマがしっかりと描かれ、純粋悪ジョーカーのヒースレジャーの演技に興奮し亡くなったことを悲しんだね。惜しい人をなくした。
ノーラン映画は上長になりがちだがこの映画もしかり、詰め込みすぎててさらに音がでかいのと緊張感がすごいのでとにかく疲れました。
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