「う〜ん……。」ダークナイト こっこさんの映画レビュー(感想・評価)
う〜ん……。
ハッキリ言って、"80後半〜'90前半のティム・バートン監督のシリーズの方に影響を受けてきた世代なので、クリストファー・ノーランのこのシリーズは『話の展開がいかにも暗い…』。
但し、CG合成や各種機械系アイテムの進化の面から言えば、此方のシリーズに圧倒的な分が有るのも事実で…、
と、手放しで喜べない複雑な感想だった。
1作目の「ビギンズ」はまだ〈初戦〉と云う感じでフレッシュさや楽しさも有ったが、今作に至ると最早『ジョーカーのやりたい放題』で、逆にバットマン側がスッテンテンに追い込まれると云う展開で「どうしてジョーカー側の作戦は、事前準備から何からことごとく上手く行くのに、バットマン側はやること為すこと後手後手に廻るの?!」と、観ていて正直ストレスだった。
但し、ジョーカー役のヒース・レジャーは、正に〈この役を全うするが為に、生命を召された〉様な迫真の演技で、これには「恐れ入りました」。
又、検事のハービー・デントが後半逆ギレして、警察も市民もシッチャカメッチャカに振り回される展開は、ただでさえ明るくないバットマンがドンドン暗く成って虐げられてしまい、最後の終幕は「こんな終わり方して観客は爽快なの?!」と、イヤ〜な気分で観終わった。
いくら「トータル3作で評価を…」と言っても、此処までバットマンが振り回される物語は正直観たくなかったなぁと云うのが正直な感想。
それからレイチェルの代役、もう少し○人な女優さん、選べなかったのかな?主人公のウェインが《デント検事に嫉妬する程の○しさ》が有って欲しかった(ルッキズムじゃ無くてねw)。
評価は厳しいですが、ド派手なアクションは健在だったので、出来自体は悪く無い。但しストーリーが陰鬱過ぎたのが残念。それから、ヒース・レジャーが死ななかったら、3作目もジョーカー出る予定だったのかな?
これほどの《ワル》が、2作目だけの出演と云うのはちょっと惜しい気もした。。