第9地区のレビュー・感想・評価
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何よりも・・・
劇場鑑賞を逃したので、見たくて見たくて、やっと見れた映画。
んー。
でも、期待値が高かった分、そんなでもないと感じてしまった。
エビと人が普通にいる景色はすごかったし、作りだされた世界観もすごい。そして、ドキュメンタリー調なのが作品の皮肉に満ちた空気を作りだしてて、おかしい。
グロイのがダメな私には、人が殺されると、そのたびに血とか首がぶしゃぶしゃ飛ぶので、それでちょっと興ざめした部分があった。
これだけすごい話なんだけど、とりあえず、ナイジェリア人の描き方が半端なくひどくて、それが一番心に残ってしまった・・・脚本書いた人はナイジェリアの人が嫌いなのかなと思った。
斬新!! 私ならアカデミー賞作品賞、絶対こっちに一票
斬新!!!!
とにかくその一言につきます。
本作もアカデミー賞作品賞にもノミネートされていましたが、
私なら『ハートロッカー』よりも絶対こっちに一票です。
正直に言うと、観る前は
「『スターシップ・トゥルーパーズ』みたいな確信犯B級映画だろう」
くらいにしか
思っていなかったのですが、いやいやこれが。
B級テイストはしっかりかもしつつ、
それを小難しくならないためのスパイス(ユーモア)として活かし、
実はエイリアンに託して、人間の心に潜む差別意識や、
そんな“違い”を超えた信頼やつながりを描いています。
しかも、これまで「エイリアンとの交流」モノといえば、
エイリアンはかならず、ETに代表されるような
愛くるしいルックスでしたが、
今作のエイリアンはとにかくキモチ悪い
そしてそんなルックスを、人間たちは忌み嫌って「エビ」とバカにし、
南アフリカの隔離地区に居住させています。
しかし、そんな不気味なルックスの「エビ」たちが
なんともリアルに人間くさい
(って言い方も「人間」を基準にした差別??)のです。
好物の猫缶をこっそり盗んだり、飲んだくれてやさぐれてたり、、、
でもそんな中で、エビのウィルスに感染してしまった主人公を
はからずもかくまうことになったクリストファー・ジョンソン
(この名前も、白人化した(させられた)黒人に
ありがちな名前っぽくて皮肉ですね、、、)
というエイリアンが、そんなルックスでありつつも、
だんだんと知的にソフィスティケイトされて見えるから、不思議。
そう、ラストには完全に、このクリストファーと息子に
感情移入して涙してしまいます。
難しいテーマを、いかにも真面目くさって描くのではなく、
偽悪的なほど、エンターテインメントに徹して描くこの“慎み深さ”、
私はものすごーーく好きです。
偉大なるB級作品
CGや役者の演技はA級です。ですがテーマやストーリーがB級ですね。考えさせられる内容ではある(南アフリカが舞台なのでアパルトヘイトがテーマだと思うが)のですが悲しさやむなしさを本来は感じさせたかったのだと思いますがエイリアンの作り(設定)が全体のテーマを変えてしまっている気がします。面白くて観る価値あるんだけどなんかなぁ・・。という感じです。
人間=エイリアン
思ってた映画と全然違いました。深い映画です。見終わった後のあの気持ち、人間ってそうなのかもねーと悲しくなってしまいました。ドキュメント風と思ってたらそうでもないし、でもそのバランスが良かった。すぐ物語に入っていけて新作の中では久々の当たりでした。ただエイリアンのデザインは昆虫嫌いの自分には慣れるまで辛かったです。
何かモヤモヤと考えさせられる感じ
予告編を見て「これは見に行こう」と決めていた作品。
SFの世界ではなぜか、地球にやってくる宇宙人の多くは侵略目的なのですが、考えてみればそれ以外の理由だってたくさんあり得ます。
侵略してくる宇宙人に対する地球側の対応は、とりあえず戦うということになるわけですが、それ以外の理由の場合、どんなことになるのか?そんな感じの作品でした。SFでありながら、社会派ドキュメンタリーのようでもあり、独特な雰囲気でした。
宇宙人側に同情したくなるような、いわれのない差別や、あまりスッキリしないエンディングなど、描写される内容、ストーリー展開的にも痛快ではなく、何かモヤモヤと考えさせられる感じでした。
そういえば、ウルトラセブンの「宇宙囚人303」というエピソードは、護送中の宇宙囚人が脱走してたまたま地球に来てしまうという話でした。
仮面ライダークウガは、もし日常世界に怪人が現れたらどうなるかを、割とリアルに描いていると聞いたことがあります。
『第9地区』のアイデアの断片は、以前から日本の作品にも登場しているようです。
弱者として描かれるエイリアン
エイリアンを隔離する舞台が、アパルトヘイトの歴史を持つ南アフリカというのが、この作品をユニークなものにしている。
しかし、エイリアンの名前がクリストファーなんて! 普通、エイリアン映画はそれに対抗する人間を応援するが、この映画は逆で、私は最後まで善良なクリストファーの味方だったし、最初は癪に障ったおしゃべりな主人公にも感染してエイリアン化するに従って気持ちが寄り添っていった。エイリアンが弱者として描かれてるからだな、きっと。
自分の惑星(?)に帰ったクリストファーだけど、彼なら必ず地上に残された主人公を救いにやってくる。続編「第10地区」の可能性を十分感じさせる終わり方だった。
人は誰しもが誰かのよそ者
去年の夏、アメリカではひとつのショッキングな広告ヴィジュアルが話題となった。
「NO HUMANS ALLOWED」
直訳すると、「人間以外、お断り」。
これは、我々人類がそう遠くない過去に見たサインに良く似ている。
このシンプルな宣伝が人々の注意を惹きつけ、「第9地区」は大ヒットを収めたのだ。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督がプロデュースを務め、南アフリカ出身の新鋭ニール・ブロムカンプがメガホンをとった本作は、今までになかった角度とロケーションでエイリアンと人類の抗争を描写している。仲間にも敵にもなりうる、そもそもエイリアンとは”地球外生命体”のみを指し示す言葉ではなく、自分とは違う異質な者、よそ者のことなのだ。そして人は誰しもが誰かのよそ者だし、何かをキッカケに突然仲間からよそ者にされることだってある。
激戦アクションも見所なのだが、やっぱり全編に散りばめられている用意周到な”皮肉”がいちばんの見所。愚かな人間(強者)に対する愚かな弱者(エイリアン)の構図は目新しいけど、結局のところ人間は敵がエイリアンであろうと同族の人間であろうと、牙をむかれれば牙をむくし、孤独がやってくれば人間であろうとエイリアンであろうと寄り添おうとする。ある意味、種族なんてものを越えたテーマが、アフリカの乾いた大地に乱雑に転がっているのである。
アフリカからこんなエキサイティングな映画が届くと、これからの映画の未来にワクワクしてくる。
社会派SFストーリー
とりあえずグロいというか痛々しいというか…。
私は大丈夫でしたが一緒に観に行った子が大丈夫か心配でした。
宇宙人が地球に住むという新しい発想でしたね。
個人的にはそうなった経緯が知りたかったり。
そして明らかに醜いのは宇宙人ではなく人間ですね。
宇宙人の容姿には愕然ですが、終盤では愛嬌がわいてきます。←
続編はないと思いますし、絶対作らないで欲しいです。
メカアクションに燃え
突っ込みどころは多々あれど、近年まれにみる刺激的なSF。こういう映画ってなかったなぁ……と素直に感心。個人的には『アバター』よりもずっと良かった。
映画そのものとしての面白さはみなさんが語っているとおりなので言わずもがな。ロボットアニメ好きとしては、終盤に出るエイリアンのロボットに燃え。
あのメカアクションがたまらなくよいのだけど、どうやら監督は日本のロボットアニメ、たとえば「マクロス」などが好きらしい。なるほど、確かにあのロボのフォルムや動きはマクロスのリガードやデストロイド・モンスターを彷彿とさせる。
エイリアンの醜さより人の方が怖いでしょ
なるほどアカデミーノミネートな作品!
ここ最近のSF映画の中で斬新かつ傑作だと思いました♪
この無名の監督&役者でありながら、デビュー作と
思えない完成度!これをバックアップしたピーター・
ジャクソンもさすがです!!
好みとしては「アバター」より全然好きです♪
「アバター」がどうよこの美しいCG!って感じに
対して、こちらは地味目だけどドラマに自然に
溶け込んだこちらの見せ方の方が好きってのもある。
冒頭のフェイクドキュメンタリー風な演出に
「クローバーフィールド」的なおバカムービーを想像
してましたが、見事にいい方向に裏切られました。
とにかく、設定やCGがありえない作り物だとわかっていても
引き込まれるドラマのリアリティには大興奮!
南アフリカ/ヨハネスブルグという背景の設定が、
アパルトヘイトやスラム、武器商人の存在等、
そんなモチーフも話にリアリティを持たせており、
戦争の根本には人類のエゴと金儲け主義な
ブラックな皮肉も満載。
何と言ってもいいのが、この主人公ヴィカス
(シャールト・コプリー)とても主役タイプとは
言えない小人物ぶりなトコ。
特別正義感が強い訳でも、頼れそうな訳でもなく、
自分勝手な一面もあるごくごくありふれた普通な人が、
突如不幸な運命に見舞われ翻弄され、
その決してヒーローと呼べない振る舞いの妙なリアルさ、
そんな彼だからこそ決断するラスト奮闘ぶりに大感動でした。
そして、“エビ”と呼ばれるエイリアン側のもう一人の主役
クリス&その息子との友情!
まさかのハートフルな活躍と展開になろうとは!(笑)
醜いエビ姿も最後には愛しくなっちゃうくらい♪
描写がグロいことはグロいけどそこを批判する前に
現実に人がしている行い(特に日に何十人も死んでる
南アの現状とか)考えるとそっちの方がキツいよね。
宇宙人とのコンタクト
この作品は実に考えさせる映画です。
スティーブン・スピルバーグの未知との遭遇では、最終的に宇宙人と友好関係を結びました。
それに比べ第9地区は結局コンタクトをとれずに母船は大量の宇宙人を残したまま
帰って行きました。
宇宙人とコンタクトが取れない作品には宇宙戦争やインディペンデンスディがあります。
もしも現代社会で、宇宙人と遭遇してしまったらあなたや政府はどうするでしょうか。
意外な展開が予想外
週刊文春のコラムでおすぎが早くも今年一番の映画と絶賛していた映画がこれ。
予想外の展開で驚かされる。第9地区の責任者を任された主人公がウィルスに犯され、エイリアンになってゆく設定が面白い。
※注;お食事前の鑑賞は,オススメ出来ない,スプラッターSFムービー?!
特に,甲殻類系は,ヤメといた方が,無難かと…
カフカの「変身」(だっけ?)あたりを想い浮かべてしまう人もいるんじゃないか?と思える,やるせない感覚もあり,
後半,そこそこ,ひと暴れする人型(?)乗用ロボットが,
まるで,「アバター」に出てくる"ソレ"や,日本製アニメにも,たくさん似たのが出てきそうなタイプで,現実でも,既に,その手の兵器が,開発・製造済みなんじゃないか?と疑いたくなってしまった〜
偏見かもしれんが,カメラにまで,(いくら,作りモンとは,分かっていても…)人肉スッ飛ばされると,陰謀説論者じゃないけど,被差別者に向けた,ある種のガス抜き効果を狙ったんじゃねぇ?
と思えてしまった.
でも,
…どうしょうもない状況に,なってしまっても,ロマンチックな感情(?)を失わない(そう,するしかない?)主人公に,救われたカンジ
エビを見る度クリストファーが。
これ元々何の映画だろう、と思っていたのだった。
エイリアンが出てくるからSF?でも金がかかってない?
え、なんでそんな作品がアカデミー賞にノミネート?と、
?だらけの作品。いや、これは、観てみませんと!ね!
間違いなく、エビに温かい眼差しを向けたくなります。
新人監督N・ブロンカンプ。いい味出してますねぇ。
独創的な物語、展開が早く、畳みかけるような語り口、
下らないかと思えば実に真面目な話でお笑いでもない、
SFを筆頭に、多ジャンルに属せそうなオリジナリティー
溢れる作品で、確かにデートムービーに向いてるか?
といえば言葉に詰まるが^^;逆にコレ観て何も感じない
カップルなら別れた方がいいんじゃないの?(爆)
さて、私観はおいといて。
差別、難民、国連の実態、アパルトヘイトを思わせる
その演出は、監督の実体験によるものなんだろう。
移民対策として第9地区に住まわせたものの、やがて
そこがスラム化。情勢の悪さから第10地区への移動を
強制?するためのエビお宅訪問。。確かにこの主人公、
ヴィカスはヨネスケばりに^^;終始快活な動きを見せる。
でも…とあるエビ宅で謎の液体を顔面に浴びてしまい…
ドラマの真骨頂はここから本領発揮!
そのエビ(通称クリストファー・ジョンソン)親子の造詣と
表情の切なさという涙ツボにハマり、半エビ化していく
ヴィカスとの熱い(?)連携プレーがかくして幕を開ける。
彼らの地味な願いは唯一つ。宇宙船を直して彼らの星へ
帰り、仲間の救出とヴィカスの人間復帰治療が狙いだ。
この期に及んでまだ自己中なヴィカスではあるが^^;
そこがまた、小さい人間の実態を正確に描いて見せる。
彼もクリストファーも妻や家族が第一、なのである(涙!)
いや、もっといえば、
ヴィカスを実験材料にして切り刻もうとする政府の
そのやり口にも呆然とする。彼もう人間じゃないんだし!
とばかりに彼を執拗に追いかける残酷さ。(義父め!)
監督の友人で頼まれたからって(爆)よくぞこんな難しい
役をほぼ独壇場で演じることができたS・コプリーには
クリストファーと並んで^^;惜しみない拍手を贈りたい。
アカデミー、誰か個人賞をあげようと思わなかったの?
というわけで。。
ラストはもっとすごいのが出るぞー(爆)R・スーツ万歳!
長々と続いた戦闘シーンのあと、フワッと微風のように
今作は幕を閉じる。ここがお見事。泣けてしまった~!!
もちろん私はヴィカスとクリストファーの約束を信じている。
(3年後に続編ができたり!?しない方がいいけれど^^;)
最近観た中ではNo.1!
いや~、よかった!
かなりグロいしエグいし、気持ち悪い。
エイリアンはどこかで見たような造形で、暴力的でPG12でもどうかな?という感じだが、それを差し引いても本当によかった。
人間の愚かさが際立った、痛烈な風刺作品。
気持ち悪くて怖いけど、とても悲しく衝撃的で、平常心を取り戻すのにしばし時間がかかってしまった…。
続編が作れそうな終わり方だったけど、続編ないほうがいいな。
期待しすぎたのかも
どのサイトを見ても高評価だったので、期待大で見ました。
がっかりは無かったけど、思った程ではなかった気がします。。
あと、言語がよくわからなかったけど主人公の演技がすごく伝わってきました
一味違う宇宙人もの
製作は「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンだが、監督も俳優も無名。でも今年度のアカデミー賞の作品賞など4部門にノミネートされた。見て、納得。実に面白い。
南アフリカのヨハネスブルグの上空に、突然正体不明の宇宙船が現れる。宇宙船内に残されたエイリアンの難民キャンプ地「第9地区」が舞台。スラム化したためエイリアンを強制移住させることになり、現場責任者のヴィスカスが第9地区に向かう。立ち退きの通達をするうちに、ヴィスカスはある事件に巻き込まれていく。
ドキュメンタリー番組のような構成で、物語は進む。テンポが速く、意外な展開に驚くうちにラストへ。エイリアンの姿が面白い。あるエイリアンとヴィスカスの友情(?)にちょっぴり感動する。今までの宇宙人ものとは一味違うかも。見て損はなさそう、お薦めです!
SF映画として残る作品だと思う
正直アカデミー賞をとった作品だとしてもあまり期待していなかったが、このサイトで高評価だったのでみてみた。
しかし、観る前のイメージとよい意味で裏切られ、ストーリーが
とても独創的でよかった。
まあ、宇宙人が安っぽかったけれど。
アバターと同じ日にみたが、設定が似たところがあるのがちょっと面白かった。
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