ワルキューレのレビュー・感想・評価
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10分ってことより…
こういう実話の映画ってドキドキ感も無いし
まぁ、どういう風に見せてくれるのかを期待してましたが…
TVCMとかで10分のタイムリミットと謳ってたと思うのですが
そこはそんなでもないような…
ただ、シュタウフェンベルク大佐を主役にもってきたんだから
いかに彼がドイツを愛していたのか何かをもっと出すべきだったようにも
思っちゃいました。
しかし…あのプラスチック爆弾でも死ななかったヒトラーって本当に
悪運が強いお方なのね。
あの場に居た彼って本物だったのかな?なんてことを思ったり…
映画の中では、爆発後のヒトラーは声のみの出演です。
なので、影武者が何人も居たと言う点で
暗殺も何度も行われていたようですし
(私だったら…そんなに命狙われてたら
誰も信用出来ないから頭がおかしくなっちゃいそうで
いっそ死んだ方がマシって思ってるだろうけど)
声の主が本物のヒトラーであったという確証は無いようにも思えます。
実際は…どうだったのでしょうか?
既に何人ものヒトラーがいて
最初のお方は(想像の域ですが)既に殺されてたりして((+_+))
何でだろう…トム君が主演だとどうしても期待してしまって
本当にこの映画の良さが分からなかった気がします。
他の人が主役を演じてたらもっと違った意味で良い映画になったのかも?
トムの騎行。
えぇ!?あのトムちんがドイツ人将校役ですか~?と
誰もが思うほどドイツ人には見えない男前スターのトム。
(でもドイツ系の血も入ってるんだそうで^^;)
しかしながら物語が始まると、軍服姿が超!似合う。
本当にこの人は「制服俳優」なのだなぁ~と改めて実感。
なぜT・クレッチマンをはねのけて(爆)トムちんがこの役を
得たのかと思ったけど(私はクレッチマン氏でも良いぞ♪)
実在した大佐ご本人もかなりの男前!…というわけで、
「オトコ」を描くなら僕にお任せください。と言わんばかりの
B・シンガーが、オトコだらけの世界観を見事に纏めあげ…。
でもこの人の演出って、どうも前半がイマイチというか^^;
私的に盛り上がりに欠けるので、いつも眠くなる…のだが、
今回は目を見開いて、頑張って!観た。中盤からグイグイと
引き込まれ、後はラストまでドキドキハラハラで物語は進む。
ヒトラー暗殺計画。というのはそれまでに沢山あったようだ。
私は殆ど知らなかった。この作戦は最後の作戦となったのね。
結局ヒトラーがその後どうなったかを私たちは知っているので、
この計画のどこがまずかったのか。なぜ失敗に終わったのか。
をお浚いのように観ていくことができるのだが…。
私にはやはりあの3時間が気になる。
もしあそこで…もっと早くこの作戦が遂行されていたなら。。
クーデターなんて(言い方悪いけど)早いもん勝ち!だと思う。
実態が見えないうちに逸早く先手を打ってしまえばいいのだ。
だからスピードと決断力が必要になるのだが、この大佐の
実行力を持ってしても、上の将軍たちがねぇ…(保身に喘ぐ)
厳しい決断だったのだろうが…あ~もう!!って感じだった。
トムちん以外にもキャストが豪華すぎて^^;恐ろしいくらい。
彼らを使う計画の方が遥かに難しかったろうに…なんて思う。
B・ナイ、T・ウィルキンソン、T・スタンプ、K・ブラナー…
(目玉が吹っ飛ぶくらいのギャラなんだろうな…すいません^^;)
何を言いたいのか不明
史実に基づいたサスペンスということで、「ミュンヘン」のようなスリリングな展開を期待しましたが、妙に説教くさくて、エンターテイメント性に乏しく、トム・クルーズの演技も平坦で、途中、不覚にも寝てしまいました。
ユダヤ人であるブライアン・シンガーは何を言いたいのか、最後まで考えていました。トム・クルーズを含めた登場人物に何度も何度も「ナチ以外によいドイツ人がいることを証明するんだ」と言わせますが、どういう意味なんでしょう?戦後60年以上たった今、ドイツ人みんながナチだったなんて考える人もいないだろうと思うのですが・・・。
最近のイスラエルの傍若無人なガザ地区攻撃は記憶に新しく、世界で反ユダヤ感情が高まるなか、「ユダヤ人の中にだってよいユダヤ人がいる」ということを言いたいのでしょうか?もし、そうならきちんとユダヤ人としてイスラエルを批判してもらいたいものです。わが国の誇り、村上春樹先生がイスラエルで勇気を振り絞ってコメントしてくれたように。トム・クルーズはどうみても「壁」側の人間で「卵」側の人間には見えませんでした。
前売り券買ってまで見たのに。1300円返せといいたい映画です。前売り券でも海外の倍の値段・・・。本当に日本の映画は高い・・・。
踏み込めない偶像、ハリウッド目線
最後のテロップ、”ヒトラーに抵抗した多くのドイツ人が存在したのだ”に対する「ほとんど英国人俳優やん!」というツッコミはさておき…
トム・クルーズ演ずるシュタウフェンベルグ大佐を中心に話が進むのだが、人物像があまりにも正義かつ有能な人物として描かれ過ぎている。製作の経緯からも彼への敬意を必要以上に画面に出す必要があったことは分かるが、スターであるトムが首謀者のように振る舞いたかったこともあるだろう。このナルシズムのせいで物語のリアリティは失われた。(しわよせで無能扱いとなったゲルデラー元市長やオルブリヒト大将が可哀想。)
シンガーらしくない家族の描写も話の腰を折っている。作戦中に妻を気にしているところは特に嘘臭い。やはり親族への気配りか、或いはトムのナルシズムか(後者だろう)。
結局、この主人公にリアリティが無いために、表層的なハリウッド娯楽ものに留まる作品となった。ヘフテン中尉の最期(史実通り)の撮り方に「やっぱシンガーだな」と思ってしまったのは意地悪だろうか。偏見だろうか。
個人的にはドイツ人俳優で見たかった題材だ。
もう少し、長くても良かったのでは?
史実に基づいた映画と言うことで、早速観て来ました。
上映時間2時間。このテーマを扱うにしては、少し、短い放映時間だと思いました。あまり、長い上映時間にしても飽きるだけ。せめて、2時間30分ぐらいにだったら、将校たちの心理描写が深く表現することができたと思います。
テンポよく流れる為、観終わると結構「あっさり」していたと感じた。
各将校たちの心理的描写をもう少し表現してほしかった。
これだけのことを「起こす」のだから、
各将校たちの葛藤や迷い、欲などが渦巻くはずである。
その辺が、あっさりしており「物足りない」感じがする。
もっと、ガッツりした作品だと思ったが、
少し、浅い感じがしました。
重い。でも良い作品を見た、という充実感があった。
重い歴史的な事件に、真正面から取り組んだ映画。
「歴史的な事実をできるだけ正しく伝える」ことを決意したブライアン・シンガー監督は、映画の中に解釈を加える事を極力回避。『ここで観客を泣かせたい』というような、監督テクニックを控えている。
演技的な誇張や派手なカメラワークは影を潜め、淡々と時間に沿って事件が進む。「もっと、人物の感情的な面や、この行動を決意する背景を詳しく描いて欲しかった。物足りない気がする」と思う人も多くいるのでは。でも、そこに興味が出たら、本の2,3冊も読んで内容を深めたらいい。シュタウフェンベルクの、人間としてのすごさを肌に感じて、私も彼についてもっと詳しく知りたいと思った。
映画は、7月20日プロットに至る経緯を示したあとは、一気に事件の核心を描いていく。暗殺だけを目的とするのではなく、その後の政府をどう導くかが視野に入れられた決起だ。そしてこの行動の結果がやがてひずみ、足並みが乱れ、瓦解していく過程が、丁寧に描写されていく。このあたりに一番映画のパワーを感じた。「ほぼ事実なのだ」という信頼の中でサスペンスフルな映画に夢中になった。
歴史ドキュメンタリーに近いが、ドキュメンタリーではない。事件が急展開していく中に、主だったメンバーの決断、迷い、恐怖、家族への思い といった一つ一つが正確に映し出され、ストーリーは観客の心を掴んで離さない。「残された記録」ではなく、目の前に繰り広げられる人間性のドラマだ。
敬礼をしない事をとがめられた大佐は、靴のかかとを鳴らすと、手首のない腕を突き出し、空気を切るような、高く通る声で「ハイル・ヒトラー!」と叫ぶ。逆に、ヒトラーへの憎悪が伝わるこの場面は背中がぞくっとした。
最後に臨む場面で、大佐が上官に「目を上げてください。私達は忘れられはしません。」と言葉をかける。これは自分に言い聞かせる言葉でもあっただろうと思いつつ劇場を出た。
重いテーマを飽きさせずに見させる力のある良作
個人的に第二次大戦の軍史に興味があるので、初日に見に行きました。
ヒトラー暗殺計画はいくつかありますが、その中でもおそらく最大規模の事件を扱った、重ーいテーマの作品です。それをトム・クルーズがやるというのだから、これは見ないわけにはいかないと。
テーマがテーマだけに、全編通してかなりスリリングな内容。恐いです。軍史マニアとしては、「狼の巣」の雰囲気が詳細に出ていたのがよかったですね。史実に忠実に作ったというだけあって、淡々としながらも、リアリティを感じる展開で、この手の映画としては少しも飽きずに見られた(あまり淡々としちゃうと飽きますからね)という意味で、良作だと思います。
もちろんテーマがテーマですから万人にお勧めというわけではありません。正直ハラハラで疲れる映画だと思います。ヒトラーのナチ党のことをあまり知らない人にとっては、SSとかヒムラーとかゲッペルスなんかもちょっと意味がわからないかもしれませんし、その辺の若干のフォローはあってもよかったのかもしれません。そういう背景の知識がある人であれば、十分にそのスリルを楽しめると思います。
結末は判っているが、やっぱりドキドキ。
第二次大戦時、ヒトラーを暗殺しようとした計画は、少なくとも43回計画されたと言われています。これは、その一つで、最後に企てられた暗殺計画を元にした映画。タイトルの“ワルキューレ”とは、本暗殺計画の名称ではなく、クーデターへの対処計画として元々存在していて、今回の暗殺計画の際に利用しようとした作戦の名称です。クーデター対処計画を、逆にクーデターに利用してしまうというのは、中々、イケていますね。
この暗殺計画は失敗しており、計画の成否に関してのサスペンスはありません。話がかなり脚色されていること想像に難くないですが、それでも、どうやって計画されて行き、実行されたのかと言うことには、人を惹きつけるドキドキ感はあります。
史実に即した映画なので、ストーリーについて述べる事は特にしません。脚色的観点では、ドイツでの話を英語で演じるのに違和感を感じそうだったのですが、映画の最初の字幕がドイツ語で始まりいつの間にか英語に変わっていたり、シュタウフェンベルク大佐を演じるトム・クルーズの最初のセリフも、ドイツ語で始まりいつの間にか英語に変わっている等の演出の効果か、最初に危惧したほどの違和感はありませんでした。
全て実在の人物なので、見た目も、なるべく似た人物を配しています。また、撮影の多くもベルリンで行ったようで、往時の雰囲気を感じる事が出来ます。ベック上級大将のテレンス・スタンプなどは、結構似ていると思います。
予告編で、トム・クルーズが暗闇の中に現れ「これは始まりだ」とトレスコウ少将?に言っていたシーンは、本編では無かった気がするんですが?
失敗は成功のもと
実在したヒトラー暗殺計画「ワルキューレ作戦」を描く。
ベテラン揃いの脇を締める俳優陣が豪華。
存在感のオンパレード。
ヒーロー色を出さずに抑えた演技で奮闘するトム・クルーズは,
見た目の華やかさはあるものの,
部下を引っ張るリーダー性にはやや欠ける。
それは,人物描写が中途半端だからか・・・。
各人物の背景と葛藤の心理描写が薄いし,
詰めの甘い作戦の準備段階がまどろっこしく,
劇中に,あまり集中できなかった。
それなりに見応えはあっても,
奥が深いようで浅い後味で残念。
英語抜きの100%ドイツ作品にしてほしかったなぁ。
やっぱ、トク・クルーズはカッコ良いぃ~!
第二次世界大戦末期にドイツの英雄、
シュタウフェンベルク大佐が謀った
ヒトラー暗殺計画の物語です。
ただ単に暗殺するだけでなく、
暗殺後の入念な政府転覆のクーデターまで作り、
あわや暗殺成功かという所まで事は進んだというのに、
肝心のプラスチック爆弾の威力がショボくって
軽い怪我を負わせた程度に終ってしまいました。
だとしても、
この時代に
ヒトラーをもう一歩まで追い詰めたドイツ人がいたことは、
驚きでした。
多くの人の協力があって、
進んでいった計画の折り折りに判断や決断が下されるなか、
決断を先送りしたり、
判断しようとしない政治家や軍人の大将達の姿をみて、
いつの時代にも、
保身に走る輩の多いことに憤りを覚えながら観ていました。
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