劇場公開日 2009年3月20日

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「重いテーマを飽きさせずに見させる力のある良作」ワルキューレ CAMAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5重いテーマを飽きさせずに見させる力のある良作

2009年3月21日
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

個人的に第二次大戦の軍史に興味があるので、初日に見に行きました。
ヒトラー暗殺計画はいくつかありますが、その中でもおそらく最大規模の事件を扱った、重ーいテーマの作品です。それをトム・クルーズがやるというのだから、これは見ないわけにはいかないと。

テーマがテーマだけに、全編通してかなりスリリングな内容。恐いです。軍史マニアとしては、「狼の巣」の雰囲気が詳細に出ていたのがよかったですね。史実に忠実に作ったというだけあって、淡々としながらも、リアリティを感じる展開で、この手の映画としては少しも飽きずに見られた(あまり淡々としちゃうと飽きますからね)という意味で、良作だと思います。

もちろんテーマがテーマですから万人にお勧めというわけではありません。正直ハラハラで疲れる映画だと思います。ヒトラーのナチ党のことをあまり知らない人にとっては、SSとかヒムラーとかゲッペルスなんかもちょっと意味がわからないかもしれませんし、その辺の若干のフォローはあってもよかったのかもしれません。そういう背景の知識がある人であれば、十分にそのスリルを楽しめると思います。

CAMA