サブウェイ123 激突のレビュー・感想・評価
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オッサン2人…激突!
デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタ豪華共演!そして監督はトニー・スコット!!何とも豪華な顔合わせだこと。NYの地下鉄を舞台に繰り広げられる、“オッサンの熱い攻防(^^;”。さあ、勝つのはどっちだ?
この映画は、リメイクだそうでオリジナルの「サブウェイ・パニック」は、1974年の映画(吾輩は未見です)。でも、そんな予備知識無しでも充分に楽しめる内容になっています(あ、お好きな方は是非オリジナルもご覧になってから…)。トニー・スコット監督作品ですから、非常にスピーディーに展開していくのですが、肝心な謎(『何故1000万ドルなのか?』『何故市長なのか?』etc,etc…)が、随分あっさりと明かされてしまい『え?え?それってどういうこと??』って感じで、付いていけないというか、よくわからないままに通り過ぎて行ってしまったシーンが、幾つかございました。でもそんなのは、あんまり気にならんほどに、もおとにかく主演2人の圧倒的な存在感に、ず~っとスクリーンに釘付けにされてしまいました。
まあトラボルタの悪いこと!顔、演技、イッちゃってる眼…。観る者に『この人には、良心のかけらもない…』と思わせる、もお最強の“ワル”でございます。対するデンゼル・ワシントンは、少々メタボ気味なお腹を抱えて、事件に巻き込まれる普通の男…でも正義の心に燃える…でも実は…って男(何なのだ?)を熱演しております。冷静に見えますが、熱いです。熱血です!
作中でNYじゅうを巻きこんだ、車による“現金輸送大作戦”が展開されます。映像的には、トニースコット節全開!って感じで、迫力満点のシーンに仕上がっているのですが、吾輩思わず言ってしまいました…『ヘリ使えよ!』コレ、今回の最大のツッコミポイントです(^^;。
資料によると、この映画の主要キャストの中で最も若いのは、市長役のジェームズ・ガンドルフィーニなんだそうです…え~?そんな風には見えないよ~!
さぶ…うぇいっ!
僕はこの作品を知らなかったから、思わず見入ってしまった。「ウィキ」るとリメイク作品であることが解った。
地下鉄が出て来る作品は「ダイ・ハード3」や「マネートレイン」などがあるが、派手なアクションというよりかはデンゼルワシントン扮する地下鉄職員と犯人のジョント・ラボルタ2人の心理的葛藤がメインであると思う。
ここのレビューで諸氏が「不完全燃焼」と言うように、連れも犯人の意図がよく掴めず同じように言っていたが、僕もそんな気がした。テロと株価の下落、金相場の高騰の関係が解る、作品の面白味がより解るのではないかと思う。
サンドイッチのファーストフード店「サブウェイ」とコラボ企画があるそうなので、そちらもどうぞ。
犯行の動機の方が意外。手の込んだシナリオをたっぷり堪能できました。
スタイリッシュな映像。そして、59分間をカウトダウンさせるタイムリミット・クライシスな展開に加え、犯行の動機や目的が謎となっているミステリアスなストーリーに加えて、面白い点が人質事件のネゴシエーシエーターに、ごく普通の地下鉄職員が指名されることです。
地下鉄という逃げ場のないところで、乗客を人質に取った犯人が、どうやって逃走するかと興味津々に見ていたのですが、それよりも犯行の動機の方が意外でした。犯人は、NY市から身代金1000万$をせしめることよりも、もっと高額な一攫千金をを狙っていたのです。ヒントは、犯人側のリーダーであるライダーが証券関係者であったことです。
ライダーが犯行に至った経緯も、単に金目的でなく、NY市に対する復讐の意図も込められており、手の込んだシナリオをたっぷり堪能できました。
ライダーに指名されたNY地下鉄運行指令員のガーバーは、どこにでもいそうなおっちゃんという風貌だったのが、後半でピストルを手にして、ライダーを追い詰めるときは、がらり変身。一流捜査官のような身構えで使命感に燃えて、ライダーを追いかけます。
またガーバーは、とても緻密な頭脳戦に巧みでした。ライダーの質問攻めで、賄賂に関わった過去を、捜査員たちの面前で白状させられますが、そんな事にも動転せず、雑談の中から巧みにライダーの経歴など重要な情報を聞き出していきます。ふたりの駆け引きも見応えありです。
車両も運転できる便利な交渉役としてガーバーを指名したのは、ライダーのとんだ油断だったわけです。
ガーバーは、これまでのデンゼル・ワシントンらしくないごく普通の地下鉄職員の役であるにも関わらず、凡人らしさと事件が起きてから非凡さを巧みに演じ分けて、さすがだなと思いました。
ライダーを演じるトラヴォルタも、なかなか魅力ある悪役に挑戦しています。ちょっとしたことで切れるたび、躊躇なく人質を殺してしまうクレージーな面を持ちながら、緻密な犯行計画も立てられるクレバーさやガーバーにうっかり身の上を、愚痴を言いながら語るという人間味を併せ持ったつかみ所のない役柄を演じきっていました。
そしてクライシスシーンも、豊富です。59分間のタイムリミットのなかでも、人質が殺される中で、乗客の緊張が高まっていきます。ライダーは本当に全員殺しかねないという展開が、否が応でもドキドキ感を募らせました。
猶予時間が短いため、身代金の輸送も必死です。身代金の輸送過程も、カーチェイスシーンなかなかの迫力。さらに残された地下鉄車両がノンストップで動き出すとき、乗車している人質は助かるのかも見所です。
こんなクライシスなドラマにもかかわらず、ガーバーを気遣う妻とのやりとりは感動的でした。身代金を運ぶ役割を強制させられたガーバーは、覚悟を決めてライダーの元に向かいますが、その直前に妻に電話したとき、妻から牛乳買ってきてと頼まれ、買ってくるよと万感の思いを込めて答えるところが印象的でした。
映像面でも、細かいカット割り、それとスローシャターで、わざと画面を流す写し方で、スピード感や切迫感をうまく表していました。
デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの競演する本作。ふたりとも新たなキャラで応じた本作は、ファン必見でしょう。
タイムリミット・クライシスとして、『24』がお好きな方にもお勧めします。
デンゼルとトラヴォルタの“激突”に酔いしれる。
☆
未見であるが“サブウェイ・パニック”を
トニー・スコット監督がリメイクしたという作品。
とにかく思うのはオリジナルにはなかったであろう現代的な要素の、
ネットなどのテクノロジーの使い方が中途半端で、有効に機能していない。
作中でも自嘲気味にヘリを使えよというセリフもあるが、
現金を輸送する意味は全くなく、
画が弱いので派手な映像を入れたかっただけのようである。
犯人ジョン・トラヴォルタの目的は一見すると
“落として”から“上げる”ことではあるが、ホントにそうだったのか。
手下と別れて、あんな重そうな現金を持ち歩く意味が分からん。
訳が分かりにいのか何度も出てくる
「死は神への借金である」と言うようなセリフが、
クライマックスへ繋がるわけであるものの、
いまいちピンとこなくて分かりにくく、真の目的はこういうこと?
と思ってしまう。
デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの“激突”と、
若いなぁ~という編集に酔いしれることが出来れば、
面白くないことはないので、ちょっと残念だったな。
☆
もう一歩
まさに現代風にリメイク
基本は確かに74年のオリジナル版と同じだが、出だしから既にまったく別の映画という感じである。
カメラワークがスピード感と緊張感を高めるためなのは分かるが、ちょっと鼻についてイラつく。
予告編に出て来るクルマが回転しながら大破するシーンは、緻密な2人の会話とは対照的に出来が大味である。
しかしそんなことなど補って余りある程2人のやり取りがとにかく凄い。
今回も「日本」が出て来るのであるが、日本人が聞いたらツライ話であると同時にガーバーにとっても酷くキツイ話であった。
後半でカギとなる小道具が、片や74年版の「レトロ」風であり、片や現代の「ハイテク」を象徴しているかのようで笑える。
さて期待のエンディングであるが、これを今回いかにアレンジしたか?
残念だが、やはりウォルター・マッソーの圧勝だと私は思う。
(注:残虐シーンのためR指定です)
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