アメイジング・スパイダーマンのレビュー・感想・評価
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驚異のスパイダーマン!
24日『アメイジング・スパイダーマン』を観てきました。
あまりの興奮で涙が出るばかりでしたが、一夜明けて
落ち着いたので、ネタバレ無しでレビューを書きたいと
思います。
まず、僕は今回の新作スパイダーマンに全く
期待していませんでした。
サム・ライミ監督が作った3部作のスパイダーマンの、
あまりの出来の良さに、これを超える物は別スタッフと
別キャストでは到底無理だと考えたのです。
超えるのは無理でも、3部作を愛した我々を
納得いかせる物が出来るとは思いませんでした。
それはなぜか?
それを説明するには、まず3部作の話から始めなければ
いけません。
スパイダーマン3部作はサム・ライミ監督によって作られ、
主演のトビー・マグワイア、
ヒロインのキルスティン・ダンストなど、
コミック原作を知る我々が、まるでコミックから
飛び出してきたかのように錯覚するほどに、
ピッタリな配役で作られました。
JJJ編集長など、そっくりそのままです。
そしてスパイダーマンが摩天楼をスイングする所など、
コミックのカット割りを実写にそのままうまく転換し、
スパイダーマンを全く違和感なくスクリーンに
映し出したのです。
スパイダーウェブを使ってNYを縦横無尽に駆け抜ける、
躍動感溢れ、かつ一目でカッコイイと思える動き。
そして原作から現代風にアレンジされた、個性溢れる
敵キャラクターとの、ダイナミックな戦い。
そこに、他のスーパーヒーローとは違う、
『等身大で共感の持てる身近な青年』が居ました。
コミックを手がけるアーティストによって
色々なデザインに変化するマスクも、
スタンダードかつ普遍的な、どの時代にも通用する
クールなデザインに仕上がっていました。
40年もコミックを読み続けてきたライミだからこそ、
我々原作ファンも納得する出来栄えの映画を
完成させたのです。
正に『好きこそ物の上手なれ』の典型と言って
いいでしょう。
そしてライミ監督とメインキャストの絆も、
3部作を経て深いものになりました。
3部作のレビューは近日あらためて書きますが、
ここで最大の問題がシリーズに訪れます。
興行的にも内容的にも大成功を収めた3部作に続き、
スパイダーマン4を同じくライミ監督が作り始めました。
しかしその製作中にライミ監督とソニーとの間で、
作品を作るにあたって意見の食い違いが生じ、
双方の合意が得られない事態にまで発展し、
その結果ライミは監督を降りる事になってしまいます。
そしてライミが作ったスパイダーマンシリーズを
敬愛するメインキャスト達は、『ライミ監督が降りるなら
自分たちも降りる』と主張したのです。
それをやむなく了承したソニーは、
サム・ライミ監督、トビー・マグワイア、
キルスティン・ダンストをはじめとするメインキャストを
すべて抜きにしてスタッフ、キャストを総入れ替えし、
全く新しい面々でスパイダーマンを1から作り直す事を
発表します。
しかもお話はまたピーターが蜘蛛に噛まれる一番最初に戻り、
高校生時代から新たにスタートする事にしたのです。
これを聞いた当時、僕は絶望しました。
実は噂の域を出ないのですが、
スパイダーマン3の時にも既にライミ監督とソニーとの間で、
双方の主張に食い違いが生じていたというのです。
原作で世間に人気のヴェノムを敵として出すようソニー側は
指示し、一方のライミ側は敵を出しすぎると
扱いがぼやける為出したくないと主張します。
しかし結局双方が折り合いをつける形で、
ヴェノムは出し映画は完成しました。
その結果、監督の危惧通り、敵をじっくりと描く事が
できず、詰め込み過ぎで曖昧な出来になってしまいました。
そういう事があった後、再び起こった制作陣と配給会社との
軋轢により、今度は映画自体が無かった事に
なってしまったのです。
絶望以外に何を感じろというのでしょうか?
それから少しづつ新生スパイダーマン映画の全貌が見え始め、
ビジュアルが公開されたり、設定やストーリー、配役が
決まっていく中でも、僕は何一つ期待できないままでした。
ライミ版を愛するあまり、違和感を感じるのみだったのです。
拒絶反応と言ってもいいでしょう。
しかし、いよいよ予告編が公開される段階になり、
意を決して恐る恐る見てみたのです。
すると意外な結果が待っていました。
スイングアクション、ストーリー、キャラクター。
それらが思ったよりいい感じで仕上がっていたのです。
『これなら別物としてでも、新しいスパイダーマンとして
僕の中で受け入れる事が出来るかもしれない。』
そういう希望が湧いてきたのです。
そして、劇中の映像が公式に少し公開されたのですが、
これを見て僕は思いました。
『これはもしかしたらいけるかも?』
その本編映像は、橋から落ちそうになる車から、
中に取り残されていた子供を助けるシーンでした。
自分は車を支えるので精一杯だったピーターは、
これをかぶって登っておいでと言って少年を励まし、
スパイダーマンマスクを脱いで少年に渡すのです。
無事に助かる少年。
こんな重要なシーンを公開前に公式で見せるとは、
他にも素晴らしいシーンがあるぞという自信の表れです。
ぼくはこの『ピーターらしさ』『スパイダーマンらしさ』
を見て、これは大丈夫ではないかな?と思ったのです。
そしていざ劇場に向かいました。
淡々と流れるピーターの日常。今回のガールフレンドは
グウェン・ステイシーです。
3部作と違い、原作でも最初に登場した女の子をヒロインに
据えています。
そして例の蜘蛛に噛まれるシーン。ここは3部作と
大差ないのですが、ひとつだけ重要な違いが。
3部作では手から直接蜘蛛の糸が出ていましたが、
今回はピーターの発明により、蜘蛛の糸を出す
リストバンドを手に装着し手動で出すようになっています。
実はこれ、原作では『ウェブシューター』という名前で
登場します。
すなわち、ヒロインもウェブシューターも、原作を
忠実に再現しようとしているのです。
その試みの意思表明が、題名にも現れています。
『アメイジング・スパイダーマン』という題名は、
原作コミックのメインタイトルそのものなのです。
原作のスパイダーマンシリーズは、その人気から
多くのコミックシリーズが刊行されており、
『スペクタキュラー・スパイダーマン』
『センセーショナル・スパイダーマン』
『フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン』
などがありますが、本流のタイトルが
『アメイジング・スパイダーマン』なのです。
そこから、制作陣が『原点回帰』をアピールしている
事が伺えるのです。
そして青春モノの色合いが強くなり、ピーターが
スパイダーマンになるまでが、かなり長く描かれます。
なかなかならないので大丈夫か?と思いましたw
ベンおじさんの死も若干変えられており、
ピーターの両親の失踪の謎も浮上します。
大筋は変えず、キャラクター性やストーリーの追加で
差別化を図るようです。
ピーターが明るくてイケメンで、ガールフレンドとも
最初から相思相愛な感じで、僕の中で固まっていた
ピーターのイメージとは違った感じになっていました。
しかしそこが新鮮でもありました。
高校時代だから、まだ幼さが残る行動や言動にも
理解ができました。
そしてグウェンの比類なき可憐ぶりも新鮮でした。
中も外もチャーミングで活発で元気。
それはMJとはまた違った魅力です。
アンドリューもエマも、素晴らしい役者です。
リザードに変身してしまうコナーズ教授も、
3部作で出た人物とは違いこそすれ、
科学者として誤った方向に行ってしまうのですが、
ピーターの頭脳は認め、共に協力して研究する姿は、
3部作の2でのドクターオクトパスと、
ピーターとの絆を彷彿とさせました。
メイおばさんとベンおじさんも素晴らしい配役で、
また違った魅力がありました。
そして今回キーキャラクターとなるのが、
グウェンのお父さん、ステイシー警部です。
今回はこの人が、3部作でのJJJ編集長の
役割を担っていると言ってもいいでしょう。
スパイダーマンが、私怨の為に手当たり次第に
悪党を懲らしめている、危険人物だと忌み嫌い、
逮捕しようとするのです。
そういった事までは事前情報なのでネタバレでは
ないのですが、中盤以降、本当にこの作品は
僕の中でガラッと評価をあげる展開を見せます。
中盤までは、リザードとの戦いやスパイダーマンの
行動、物語の展開など、正直ああ、この調子だと
響くものがあまり無いままに終わるのかなあ?
と思っていました。
しかしある事がきっかけで、物語の終盤、
とんでもなく僕の心を揺さぶるシーンが訪れたのです。
これは本当に劇場で見てもらうしかありません。
スパイダーマンが地域の人々と密着しているからこそ、
『親愛なる隣人』だからこそ訪れたシーンでしょう。
3部作でもこのような展開は訪れましたが、
今回のように泣かせる展開は無かったように思います。
3Dに関してですが、最大限に生かされていたのが、
やはり摩天楼をスイングするスパイダーマンでしょう。
クライマックスシーンでの彼の跳躍は、
とてつもなく臨場感が溢れ、更に泣けてきます。
これだけ自然に3Dを入れ込んでいる作りは、
まさにアメイジングです。
中盤まで、ピーターがスパイダーマンになるまでを
丹念に描き、やや間延びした感じは受けましたが、
終盤の胸を打つシーンがそれをすべてひっくり返し、
大逆転の傑作へと変化しました。
僕はこのシーンでボロボロ泣いてしまい、本当に
それ以降のシーンが画面が涙で曇って
あまりよく見れませんでした。
それほどまでに僕の胸を貫いたシーンでした。
胸を打つ熱い展開が何度も待っているラストシーン。
そこにいたのは、紛れもなく
『スパイダーマン』であり、
『ピーター・パーカー』であり、
『メイ・パーカー』であり、
『ベン・パーカー』であり、
『グウェン・ステイシー』であり、
『カート・コナーズ』であり、
『ジョージ・ステイシー』でした。
僕的に、フラッシュ・トンプソンが
ちゃんと『イジメっ子だけど根はイイ奴』
だった事が嬉しかったです。
あと、冒頭でピーターがいじめられた時にいた
メガネの女の子が、ちょいキャラだけど
いいなと思い、3部作で登場した、
ピーターのアパートの大家の娘を思い出しました。
ネタバレが出来ないので、書きたい事もあまり書けません
でしたが、30日から本上映が始まるので、また
再度鑑賞し、落ち着いたらネタバレレビューも
書きたいと思います。
今回の映画がちゃんとした
『スパイダーマン』として仕上がったのには、
理由がありそうです。
最近のMARVELヒーロー映画では、
MARVELスタジオが映画の重要な事項については
決定権を持ち、たとえば『スパイダーマン』なら
『スパイダーマン』らしくない映画は作らせない、
という権限を持ち始めているという事です。
これが事実なら、
この『アメイジング・スパイダーマン』の
クオリティも、そのおかげと言えるかもしれません。
とにかく僕と同じように、ライミ版の愛によって
見に行くのをためらっている人へ。
絶対気にいるので、ぜひ見に行ってください!
あと3部作を見ていない人へ。
別物なので見なくても楽しめます。
ヒーロー映画への偏見や既成概念、固定観念を
全てかなぐり捨て、ぜひこの素晴らしい物語を
楽しんできてください!
結論を言うと、
『アメイジング・スパイダーマン』
傑作です!
新たなスパイダーマンサーガの始まりを、是非3Dで
見届けに行ってください!!
【あえて辛口】期待が大きかったせいか、ちょっと物足りない
今流行の「リブート」
これがどういう定義だか分からないが
前シリーズが「コミカル」なら
今シリーズは「シリアス」
ということか
で、今回のリブート・スパイダーマン
特撮もGJ, ヒーロー自体もクール、
ストーリーもそこそこいいが、
何故か映画にのめりこめない。
おそらく脚本、構成が散漫で冗長、
もっとタイトでも良かったのでは
映画の構成や展開のリズムが、
スパイダーマンのキャラが元々持つリズムと
ズレてしまっている、ような気がした
おそらくそれは、ヒーローとヒロインの
ラブストーリーや彼らの日常の
活劇部分のリンクが
うまくいっていないせいか
例えば、アクション場面での緊張感が
ラブシーンで途切れてしまう
青春ものとしたら及第点かもしれないが
やっぱりこのシリーズでは
それ以上のものを望んでしまう
この点ではライミ版のポップで
明るい物語に徹した前シリーズに軍配が上がる
個々のキャラクターでいえば
悪役に悪としてのカタルシスを
あまり感じないのマイナス
当然、これからシリーズ化されるんだろうし
今回以上の悪役が出てくるのだろうから、
それにしても悪としての度合いが中途半端
逆に主人公ピーター・パーカーを
巡る人々は十二分に魅力がある
なかでもマーティン・シーンと
サリー・フィールズの叔父叔母夫妻
彼らベテランの演技が
ピーターのキャラに深みを与えた
特にシーンがピーターに与える言葉は
彼の精神的支柱になるから、重要
その役をシーンが演じたことが意義深い
結局(声だけだが)最後まで出るし
主役の二人、エマ・ストーンと
アンドリュー・ガーフィールド
ストーンは十分に魅力的
ただし劇中で、父親から
「おまえまだ17だろ」
という台詞があったのには
引いてしまったが
ガーフィールドは
現代のマイケル・J・フォックスになれるか
というところ、だろう
これから大作が続く夏の映画シーズン
ちょっと辛口になってしまったが
期待が大きかったせいか
ちょっと物足りないエンドロール
となってしまった
リブート大成功!!これぞ実写版スパイダーマン
素晴らしい!おもしろい!アメイジング!
デジタル3Dを鑑賞したが、3Dも慣れたもの、にもかかわらず
上手く取り入れて違和感なく一人称3Dアクションを楽しめた
それよりなによりこの作品は素晴らしくおもしろい
監督、脚本、キャスト、演出、ストーリー構成、アクション、テンポ、恋愛要素、笑い、感動、興奮 もうどれを取っても最高の仕上がり
最近流行りのマーベル作品の中でも特に良くできた作品であり、
まさに実写版アメコミの真骨頂
もともと4作品目として製作する予定だったらしいが、
一新しシリーズ再構築して大正解となった
前シリーズを否定するわけではないが、アクション・シナリオに物足りなさを感じていたし、
ヒロインも好みではなかったので、今シリーズのテイストが自分にはあっていた
より人間味溢れるポップなピーターになり親近感も湧き、グウェンもとにかくかわいい 青春時代のときめきや学生の恋愛の空気感も伝わってくる素敵な二人の演技と撮り方が気に入った
悪役リザードも人間の心の闇から生まれた怪物が冷血動物の爬虫類とうまく合っていて、おぞましさや執拗なまでに追ってくる恐怖感も表現できていいキャラだった
前作が人気ヴィラン3体も出てきていたので、リザードだけで物足りないかと思っていたが全然そんなことは感じなかった
新生スパイダーマン誕生、グウェンとの出会い・恋愛、ピーターの過去、友人や家族・グウェンの家族との人間模様、ヒーローとしての秘密と責任と葛藤、今後のシリーズの伏線 そして満足のアクション これ以上に盛りだくさんの内容を複雑に絡ませ一本にまとめたのは素晴らしい才能だと思う
称賛されるべきアメコミエンターテイメントに仕上がっている
この作品でさえこれほどの出来だったので、夏公開の「アベンジャーズ」が
どれ程おもしろいのか、この期待が上がりきったハードルを軽く越えてほしい
また、配給が違うがこの「スパイダーマン」の「アベンジャーズ」と奇跡の共演がアメリカなら実現してくれると切に願っている
お約束のスタン・リーとエンドロールのおまけも注目。
宣伝してる?
あまり派手にコマーシャルしていないのでは?
私が、ヒロインに恋しちゃう映画は良い作品と思っています。
前三部作では恋できませんでしたよ。
今回のグウェンは最高にキュートですよ。
リブートって騒ぐな!どんどん見たいのです。
ヒーローなら毎週毎週見ています。日本のヒーローものも
面白いですよ。
だからスパイダーマンだってずっと続けてほしいのです。
だからリブート大いに結構大歓迎です。
前作より悪くなることなんて、めったにないしね。
お話は、みんな若くてイキイキしてまっせ。
クレーンおやじで泣きました。
よりリアルに!よりスピーディに!原作に近づき、ほんとに“アメイジング”なスパイダーマンに!!
原作に近くなった!と思いました!!
サム:ライミ版のスパイダーマンは主人公ピーター:パーカーの性格や生い立ち、ヒロインや、スパイダーマンの能力など
映画版オリジナルの設定がたくさんありました。
ですがマーク:ウェブ版では、スパイダーマンが軽口を叩いたりウェブシューターがあったり、コスチュームが原作に近かったり、ヒロインがグウェンになったり、ピーターの両親の謎についてなど
原作にとても近づいて作られたと感じました!
そしてサム:ライミ版よりもスパイダーマン/ピーター:パーカーがより!“悩めるヒーロー”になっていたこと。
サム:ライミ版では1作目からスパイダーマンがヒーローという立場にいましたが、マーク:ウェブ版ではなんと逮捕状がだされてしまいます。
そんなスパイダーマンの正体はご存じピーター:パーカー。
トビー:マグワイアのピーターは優しいイメージがありましたが、今回のアンドリュー:ガーフィールドのピーターはどこか“暗い”イメージがありました。
それに関してサム:ライミ版と違うなと思いました。
いくら特殊能力をもった人間とはいえ、ピーター:パーカーは我々となんら変わりない悩みをもつ一人の人間なのです。
そこはスパイダーマンの一つの特徴と言えると思います。
なのでとても感情移入しやすく、物語を楽しむことができました。
そして何よりも驚いたのはスパイダーマン特有のスピーディなアクション!!
サム:ライミ版もよかったのですが、それを上回る素早さ!!
それだけではなく、3Dだからこそできる“一人称視点”!スパイダーマンの目線で建物の間を跳びまわったりと、まるでアトラクションに乗ってるような気分でした。
そして、その一人称視点が随所にちりばめられているので
アクションシーン以外の“移動シーン”でも楽しむことができました!!
まぁ見に行く方はぜひ3Dで見に行くことをオススメします!!!
〜追記〜
もうすでに続編の制作が発表され、2014年に“2”の公開が決定されています。
“1”の敵をリザードにしたということ&ピーターの両親の意味深な登場から察するに、おそらく“2”の敵はヴェノムだと思います。
あれだけ原作に近づけて、物語を進めていく上で必要になるのはやはりヴェノムだと思います。
まぁこの予想はまた今度書きたいと思います!
見てくれる人がいるばの話しですが(ρ_;)
見てくれたら嬉しいです!!
元カノ(ライミ版)を忘れさせてくれる快作!!!!
ハリウッド界隈での、この頃流行りのリブートってやつです。
まリメイクと何が違うんだって話ですが、リブートってやつです。
正直ね、同じ題材で何回作り直すんだよ!てウンザリしてますよ。
しかも!しかも!よりによってスパイダーマン!
ライミ版大好きだったのに!4を心待ちにしてたのに!
焼き直し!再起動!リブート!ふぁっく!
100歩譲って監督キャスト一新しても4として制作出来なかったのかよ!と憤りましたよ!憤りましたが!
いつまでも憤ってもいられないし、映画でのマーベルユニバース界隈も騒がしくなってきて、アベンジャーズとのコラボも?なんて話がまことしやかに出回ってるし、ま、もう仕方ねえな、という諦め?でライミ版との比較も兼ねつつ先行上映に足を運びました。
結論から云えば「ヤバイ面白かった」。
ヤバイ面白かった。ヤバイです。あれ?DISる気満々だったのに、というw
ハッキリ云ってストーリー的に脚本の粗なのか編集バッサリなのか分からない雑なところは目立ちます。そして、その割りに時間が長い。
でも、直球だった。
スパイダーマンだ!これがスパイダーマン!観てくれ!俺がスパイダーマンだ!ていう熱意が凄い伝わりましたよ。
神経質で天才肌、両親の謎の失踪に悩み続ける新しいピーター・パーカー像。
ヒロイン、グウェン・ステイシーのキュートな性格とルックス。
スパイダーセンスに目覚めてからのコスチュームハンドメイド過程のワクワクさ。
FPS的感覚での空中移動の高揚感。
ヴィラン(リザード)との捻りのないド直球な肉弾戦。
ダークな一面を謳っていながら意外にライトでポップなノリ。
宿命の敵(?)と、恐らくそれに関係してるオズコープ社を強調したシリーズとしての新機軸。
観賞中、ライミ版との比較でこうだった!ああだった!とか、そんな考えが入る余地はなかったス。
このスパイダーマンはこのスパイダーマンでイイ!
ライミ版(元カノ)を忘れさせてくれるなら、俺はウェブ版(今カノ)でも構わない!
リブート自体にはね、これからも否定的な姿勢でいることに変わりはありませんが!うん、でも。
これは推します。好きですね!
ダイナミックさは減ったが、瑞々しく繊細でシャープな新章
前3部作から何年も経たない内にリブート(再起動)だなんて
ビジネスの臭いがしてヤだなぁと考えてしまうが、そんな事情は
面白い映画を創るぜッ!という作り手の情熱とはまた少し別な話。
実際、本作はかなりかなり楽しんで観る事ができましたよ。
サム・ライミ監督版のようなマンガチックでケレン味溢れる画が無いのは残念だが、
本作のアクションは前よりスピーディでシャープな感じ。
ヒーロー映画としての雰囲気は少々薄めだが、
キャラや話の展開にウジウジした所が無くアップテンポなのも好印象だ。
特に今回のスパイダーマン=ピーターはスマート&アクティブ。
主人公は能力を得る前から、気に入らない事に毅然と立ち向かう勇気を備えている。
頭の回転が早すぎてちょっと挙動不審に見える感じもリアル(笑)。
直情型だし、恋にも積極的だし、若く瑞々しい。
それに彼は、人を救う為なら正体を隠す事にそんなにこだわらない。
彼が少年を救出するシーンが凄く好き。
“ヒーローとは、勇気を持つ者ではなく、勇気を与える者”
そんな事を思わせてくれる。
仇敵リザードとなるコナーズ博士も◎!
親友の息子を大切に想う気持ち、力を得た後の傲慢さ、そして、新たな腕の最後の使い道……。
高潔さと脆さを併せ持つ人物像に同情してしまう。ガラスに両腕を映すシーンの表情に泣いた……。
次に、新ヒロイン・グウェンはとびきりキュート!なだけじゃない。
知力面でも、人の気持ちを読む面でも、このヒロインは賢い。
ここぞと言う時の度胸もあり、守られてばかりじゃない所が素敵。
自警団ピーターに警察官である父の姿を重ねる場面も良い。
グウェンの父親もステレオタイプなカタブツではなく、
スジの通った思考の持ち主だった。最後の活躍には感動です。
さてここから不満点。
まずはスコア。J・ホーナーの曲はいつも個性が薄くて僕はあまり好きじゃない。
このテのヒーロー映画にはもっとキャッチーでダイナミックな曲が欲しいです。
あとはリザードのデザインがド直球過ぎるのも残念かな。
それに、3D効果が薄く感じられる点も△。無理に3Dで観る必要は無いかと。
そんな小言を挟みつつ、すでに続編を楽しみにしている自分がいますよ。
判定4.0か4.5で迷ったが、ちょいと高めの4.5判定で!
あ、エンドロールが始まってもすぐ帰らないでくださいね!
ほんのちょっとだが続きがありますよ。
<2012/6/23鑑賞>
新鮮!!
予告でも結構楽しそうだったので期待していましたが、期待を越えて面白かったです!!
内容・感想ですが、ネタバレしないように気をつけて。。。。
基本的な設定は原作・前作と同様ですが、あくまで“基本的・必要最低限”の設定なので見ていて新鮮でした!!
少しネタバレなんですが,今回のスパイダーマンは手から糸を出すのは機械なんですよね!!
あと、予告の一人称視点で飛び回るシーンなんですが予告ほど長くなかったです。
おそらく、「コレでは観客が酔ってします」と編集とかで考えられたんでしょうか!?
まぁ~~、前シリーズとは異なっているので、とても楽しめると思います!!
アクション大作
今回も迫力満点のアクション最高!
おなじみのクモの糸で街を飛んで行くブランコ飛び今回は、3Dで前作より楽しめた。
悪に染まってしまいうあの人の変身キャラのアクションも良し。
ラブストーリーも良く、アクション大作として、すごく満足できました。
エンドロールの途中にワンシーンあり、お見逃しなく・・・!
蜘蛛の糸サイコー!
浮遊感満点の3Dが見事!
葛藤と責任感を伝えるピーター・パーカーの物語がエモーショナルで素晴らしい!
感動ポイントも点在していて,
気が付くと自然に彼を応援していた。
夢中で画面に没頭できる颯爽とカッコいいヒーローもの。
★原作者のスタン・リーが『図書室』に!
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