「悩んでないで飛んで行け。」マン・オブ・スティール ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
悩んでないで飛んで行け。
まずは、おめでとう。良かったねぇ~!H・カヴィル。
スーパーマンの続編が監督交代でB・シンガーになった後、
007やら、白塗りヴァンパイアやら、候補に上がったのに、
やれ若い、やれ歳をとってる、とタイミングが合わないまま
辛酸を舐め続けた彼が、よ~やく満を持してスーパーマンに。
長かったよねぇ…本人としては(T_T)
今作で悩みに悩むクラーク・ケントですが、カヴィルの悩みも
それに匹敵する長さ&辛さだったでしょう。
で。そのカヴィル。
う~ん、顔も身体もなかなか。かなり鍛えた感がアリアリv
確かにちょっと背が低いか…?今までのスーパーマンよりは。
まぁでもそんな、細かいことは許してあげましょう。
待って、待って、やっと正体が明かせたクラークさんですから。
いやしかし、街が壊れすぎ(爆)といっても過言ではないほど、
よくもぶっ壊してくれたな~!感もかなりあるんですけどね^^;
(どうして地球外でやらなかったの)
初代シリーズ~前回リターンズ~は、コミカル色アリですが、
75年も経つと世界的に様々な諸事情が変わってきてるようで、
今回のはまったく新しい(そう言ってたけど)スーパーマンです。
ダークなのね~。
C・ノーランとZ・スナイダー感、全開大放出!という感じで。
今回のクラークはものすごく苦悩していて、可哀想なくらい。
こないだも感想でちょろっと書いたけど、
今や世界的にヒーローは苦悩するんですねぇ、昔とは違うのね。
悩んで悩んで成長し、それを乗り越えて自らの使命に目覚める…
それまで観客はずっと待つのね、ひたすら待つんだ、親のように。
ゴメンね、母さんはちょっと前半で眠たくなってきちゃって(汗)
これじゃあ生みの親にも育ての親にもなれないわねxx
しかし暗いながらも親心は全開してましたね。
(殺されても)何度も登場してくる生みの親ジョーのR・クロウ。
いや~良かったです。彼が出てきて説明してくれないと、カルが
自らの使命について、さらに先まで悩んでしまうところでした。
滅びゆくクリプトン星から息子だけでもと救い出すのは正に親心。
そして育ての親ジョナサンのK・コスナー、久々に見たけれど
あんまり変わってない(歳とったのにね)相変らず農場が似合うし。
奥さんマーサのD・レインなんか、どんどん婆さんになっちゃって
(年数が経つから仕方ないんだけど)うわぁ~って感じだったのに。
しかしどちらもクラークを想うという意味で親心全開。
う~。でもな~。お父ちゃん助けてあげて欲しかったぞ、心では。
最近の日本もあの光景は他人事ではなくなってきてますからね。
結局のちに正体もバレるんだし、街は大破壊されちゃうんだし、
もっと早い時期に「僕スーパーマンです!」って名乗り出るとか。
あ、Sじゃないんだ。でもあそこは感情で動いて欲しかったなぁ。
まぁ普通の暮らしをさせてあげたいのも、正に親心であるわけで。
バランス良く見守ってるのが、ロイスのA・アダムスでしょうかね。
けっこう窮地に立たされて、今回はメタボロになりながらも、
しっかり最後までクラークを信じて守り抜き(守られたほうなのか)
次回の伏線(良かったよね~最後の自己紹介)へと繋がっていき…
スタイル変われど、スーパーマン精神に則って作られた新生作品。
次回に(あるわよね、当然)期待しましょう。
しかし、映像は画期的というか超高速で街をぶっ壊していくんで、
いやそれだけは…もうやめてくれと(ないと思うけど)、東京も7年後
にはオリンピックが決まったことだし、平和を守りぬいてくれと、
スーパーマンのこれから。を寝ないで見守りたい母親なのでした。
次回は若干、冗談言ってるクラーク。も見てみたい。
(A・アダムス、役柄もあるけど今回もピチピチムチムチ服。何で^^;)