「ダークナイト風・・・。」マン・オブ・スティール GLtalkさんの映画レビュー(感想・評価)
ダークナイト風・・・。
まず、この作品はスーパーマンではないです。
これは、マンオブスチールという新たな作品です。
映画の雰囲気は、ダークナイトに良く似ています。演出もこの監督らしい、と思います。
今後バットマンと共演していく意図が最初からあるのではなのではないかという印象がありました。
明るい好青年、好景気を代表するかのようなハートウォーミングな以前のスーパーマンへのトリビュート感はありません。人並みに腹をたてたり、倍返しをする、若気の至りな部分も描かれています。
新たな目で新たな作品としてみるとしたら、
映画の撮り方が
ジェームズキャメロン監督(アバター)やスピルバーグ監督(スターウォーズEP6) シルベスタスタローン監督(エクスペンダブル)) など、先輩監督のヒット作をトリビュートしてる感があったりすることとか
おそらくはウルトラマンにもトリビュートしていると思える部分もとか、
そういうのも楽しんでいいのかもしれません。
ちなみに、映画の大半は、このトリビュート部分で、
大迫力の戦闘シーンなどが続くので、大きなスクリーンで見たほうが疲れないのではないかと思います。
ケビンコスナーにラッセルクロウ・・・父親役がものすごいキャストで、
特にケビンの演技は田舎のお父さんというイメージを超えて、本当にかっこよく、彼が亡くなるシーンは印象的です。
名優の演技に支えられた、悪くない作品なのですが、次回以降は、この映画に感じる矛盾感を何とかしてほしいと思います。
時代が変わり、スーパーマンも変わらねばならない時代なのだと思いますが、
そこまで変わらなくてもと思ったのは、
目の前に人が見えてるときには絶対に助ける”マンオブスチール”が、ビルなんかどんどん壊して、倒して、車とかつぶしたり飛ばしたり火災起こしたりしていくところでした。
まるでウルトラマンの戦闘のようなのです。しかも、ちょっとも躊躇しないのです。
もう少しビル壊さない方向でお願いしたい気がします。
(ちなみに、ビル壊しすぎに嫌な思いがしたので、点数は4にいたしました。)
ロイズ記者がとても精神的に強い女性という設定になり、
すでに立派なキャリアを築き上げている女性として登場した点や、
アイアンマンで主人公が恋人に辛い時に甘えるよう、この映画でも、
主人公が辛い時に、受け止めてあげる強い女性として存在しているのは
私自身はとても良いように思えました。
新聞記者の仲間や軍隊が彼を守る存在として登場するのも
顔認識がFacebookでも自動でできてしまう今のような時代では、
それでいいように思います。
古き良きスーパーマンをリバイバルで見た経験から言うと、
あの良さはそのまま残っていて欲しいと思いますが、
アートを比べても仕方ないように、別々の作品として存在していく作品なのだと思います。
(クラークは子供のころ酷いいじめにあってるという設定ですしね・・・。)