「新超人はどこへ向かうのか」マン・オブ・スティール RAMPOさんの映画レビュー(感想・評価)
新超人はどこへ向かうのか
日本では微妙ですが、アメリカでは
ダークナイトといえばバットマン。
マンオブスティールといえばスーパーマン。
鋼鉄の男というとアイアンマンみたいですけどね。
というわけで、アンリーの『ハルク』同様、
ブライアンシンガー『スーパーマンリターンズ』をなかったことにして
『ダークナイト』のクリストファーノーラーンが製作、
同じく『ダークナイト』のデビットSゴイヤーが脚本。
『300』『ウォッチメン』のアメコミ属性の高いザックスナイダーが監督
という、陣容としては構えるには最高の体制で『スーパーマン』がリブート。
ストーリーとしては旧シリーズの1と2を足して、
そこから、丸々レックスルーサーを抜いたストーリー。
なので、惑星クリプトンの崩壊から地球での成長、
そして、映画秘宝でお馴染みのゾット将軍編まで。
生みの親にラッセルクロウ、育ての親にケビンコスナー
と新旧ロビンフッド俳優が勢ぞろい。
他育ての母にダイアンレイン、ヒロインロイスにエイミーアダムス。
と濃い目のキャスト。
と言っても旧シリーズもオスカー獲得済みのマーロンブランドや
ジーンハックマンが出演して、脚本は『ゴッドファーザー』の
マリオプーゾが担当した、大作級でしたけどね。
さてさて、ノーランが絡むということで、
ストーリーとしては“ヒーローの人間化”。
で、問題は。
本当の超人を人間化するのがありかなしかということ。
個人的には悪くはないと思うし、
若者の自分探しというのも悪くないのですが、
これは賛否両論が出て当然かなという気もします。
本当の宇宙人にリアリティがどこまで与えるべきか?
悩ましいところです。
ブルースウェインならスムーズな話なんですけどね。
それからもう一つ、どう取られるかが色々ありそうですが、
超音速の戦闘シーン。
スーパーマンとさらに同じ力のゾット将軍派3人の超人、
これが文字通り“正義の味方が町壊す”のとおり、
派手にぶっ壊して回ります。
こう言う人様に迷惑をかけるというか、巻き込む戦い方は
スーパーマンらしくないなぁと思いました。
旧シリーズの最初の日本はそのあたりの塩梅が上手でした。
バットマンとの共演を考えるとなくはないテイストですが、
並び立たせるにはちょっと超人すぎるかなぁ・・・。
レックスルーサーはおそらくバットマンとの共演の
次回作の『バットマンVSスーパーマン』で登場でしょうね。
バットマンはベンアフレックだそうですが、
果てさてレックスルーサーは誰が演じるのでしょうか?