「スーパーマンのビジュアルは本作が一番好き」マン・オブ・スティール えねころろろさんの映画レビュー(感想・評価)
スーパーマンのビジュアルは本作が一番好き
スーパーマンのオリジン映画。なのでスーパーマンが人々を助けるシーンは少なめ。自分に与えられた特別な力に葛藤するクラーク・ケントの話がメインです。
序盤からスーパーマンそっちのけでスーパーマンの母星であるクリプトン星の滅亡が描かれます。長さにして20分。さっさとヘンリー・カヴィル演じるスーパーマンが観たい方は飛ばしてオッケーです。観なくても本編に支障は出ません。
特別な力に苦しめられる幼少時代。力に慣れて驕りを覚える青年時代。その葛藤の最中にはいつも両親がそばにおり、人間とクリプトン人の間で揺れ動くクラーク・ケントの中にスーパーマンの礎を築いていく。そしてスーパーマンは人々を救う…のですが人々を救っている感がめちゃくちゃ薄い。どちらかと言えばスーツを着る前の方が人助けらしいことをしていたように思えます。中盤以降クラーク・ケントを狙うクリプトン星の生き残りが地球を襲撃しにくるのですが、この戦闘の間人間そっちのけで建物をぶち壊しまくる。もっと人々を直接的に助ける描写があればヒーローしてる感があったのですが…
本作の個人的な良いところはヘンリー・カヴィルのスタイリッシュなスーパーマンのビジュアル、戦闘時のCG。逆に悪いところは丁寧に見せかけた冗長な脚本。クリプトン星の部分を掘り下げすぎ。
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