「On my world it means hope. ザック・スナイダー監督の描く新しい「スーパーマン」誕生の物語」マン・オブ・スティール アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
On my world it means hope. ザック・スナイダー監督の描く新しい「スーパーマン」誕生の物語
スーパーヒーローの先駆け「スーパーマン」の原作のコミックが始まったのが1938年。何故か比較されているドラゴン・ボールより50年近く前に原作は始まっています。アメコミの歴史恐るべし。
以前のクリストファー・リーブ版は子供の頃にテレビで観たかなっというぐらいで特に思い入れのないので、今回の「マン・オブ・スティール」は存分に楽しむ事ができました。リアル志向でちょっと暗いという意見も多いですが、これだけCGを使い物事をリアルに見せる事ができるようになった現代で、もし牧歌的なスーパーマン見せられても「なんだかなぁ」っという気になるので今回のリアルなスーパーマンはとても良かったです。
兎にも角にも映像が素晴らしい。街が大破壊されるシーンはもちろんの事、スーパーマンが飛び立とうとする時に回りの石が揺れたりするシーン等細かい所にもリアルにこだわっています。また、引きの映像から一ヶ所にフォーカスしてカメラがズームする撮り方はいつ観てもカッコいいですね。CGをいかに使うかは作り手のイマジネーションとこだわりに依る所ですが、ザック・スナイダーいい仕事してます。
新しいスーパーマンのヘンリー・カビル、筋肉がスゴすぎです。最初見たときはCGか?と思ったのですが、役作りのトレーニングで鍛え上げたみたいです。最終的には200キロのバーベルを上げれるまでになったという話も納得の筋肉です。ってどんだけ鍛えてんねん!!
ケビン・コスナー、ラッセル・クロウ、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーンとやたら出演者が豪華です。特にケビン・コスナー演じる父親が竜巻にのまれそうな時に助けに行こうとするクラーク・ケントを制止する場面がカッコ良かった!!ケビン・コスナーはいくつになってもカッコ良い。
これだけ長い原作があると色々な物語があったり、設定も時代に合わせて変わったりしていますが、見事に現代にマッチしている「スーパーマン」。間違いなく壮大なアクション超大作。映画ではマーベルに押され勝ちなDCコミックの新しい「希望」になりえる超人達のガチバトルを存分に楽しめる作品です。