シャッター アイランドのレビュー・感想・評価
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横溝正史のミステリーが思い浮かびました。
冒頭の船で不気味な孤島に乗り込むところなど、横溝正史のミステリーが思い浮かびました。女性患者の失踪事件を捜査するために派遣されたデカプリオ演じる保安官が上陸したのは、刑務所のような厳重な警備をしている要塞化した精神病院。アメリカ南北戦争時代の建物という立ち入り禁止のなぞの病棟もある。従軍経験のある保安官がときどき思い出す解放直後のナチス収容所の惨状など、登場人物たちの忌まわしい過去が交差して、見ているものを混乱させる。ミステリーとしてはありがちな物語だけど、おどろおどろしい雰囲気で2時間以上の上映を楽しめます。
冒頭で最後のどんでん返しの予想はつくけれど、それがどっちか迷ったり、女性の登場人物たちがすり替わっていたりするのではと考えすぎた。最後はさらにひっくり返すかとも思ったが、そのまま終わり。精神病院が舞台だから、どう転んでもおかしくなかった。
はじまる前の脳の錯覚についての説明は、意味ないように思いましたが、映像の中に一回見ただけでは気づかないような仕掛けがしてあったんですかね。気づいた人いますか?
いろいろ回答ありがとうございます。
冒頭、視覚テストのようもので脳の錯覚を注意していたので、映像の中に何かトリックがあったのではと思ったんです。
登場人物の後ろのものや何気なく写った小物などに、ヒントとなるようなことが書き込まれていたり、過去の回想シーンの映像の中にサブリミナル的に別の画が差し込まれていたりするのかと。
でも、冒頭の視覚テストのようなものは、これから見るものを惑わすために付け加えられていたもので、映画とは全く関係なかったのでは?
えと・・・
コンビ4作目が一番しっくりくる・・・
超日本語吹き替え版で観た。上映前からいろいろ内容についての説明があって何だかしらけた。でも、原作も巻末が袋とじだったそうで、そういうのを宿命づけられているのかな? だけど、スコセッシ監督とレオが組んだ4作目のこの作品が、二人に一番合っていると私は思った。私はおもしろく観た。レオの熱演が鼻につかなかったし、有名な俳優が脇を固めていて重厚な感じがした。時折挿入されるシーンの描き方が半端じゃなくて力が入っていた。謎解きも違和感がなかった。軽い気持ちで見られるミステリー映画ではないが、重い雰囲気にどっぷり浸かって観るミステリー映画もあっていいんじゃないかな。まあ、デニス・ルヘイン物に軽いのはないけどね。
本格的ミステリー
いいとこどりですね
俳優さん達、熱演!
映画の宣伝文句を考えるのも、大変なんでしょうね。
≪あなたは、この謎を解けるか?!≫
なんて言われると、ミステリー好きとしては、俄然燃えちゃう。
いったい、私はどの辺りでわかるんのだろう?!と。
私の場合は、あの辺りでわかりましたが(言えないよ)。
上映開始前の、この線の長さは同じです。
この線は平行です。 とか、不必要に思う。
≪人間の脳は、自分の都合の良いように物事を解釈させる≫
この文章を、文字通りに受け取るか、否かで、感じ方が変わってくると思う。
≪謎≫というより、真実はどこ?というカンジ。
配役が素晴らしい。
ディカプリオ、やっぱりすごい俳優さんなんだな~と再認識。スキがない。
ベン・キングスレー、マーク・ラファロ、マックス・フォン・シドー、ミシェル・ウイリアムズ等、どの人を見ても、曲者で怪しい人たちばかり。
そのおかげで、謎解きがどうのこうのでもなく、結末がどうのうこうのでもなくて、サスペンスとして楽しめる。
テディの一番最後の言葉。
心に残ります。
推理モノでは無い
【映画:(上映時間の関係で)吹替観賞】
まずオープニングで『手の動きや〜に注意して』という感じの文章が出たので、座席に着く前以上に期待してしまったのは悪かったかもしれないですね。
それを見るまでのイメージは「ディカプリオが演じる主人公が相方と共に推理していくものなのだろう」という程度だったのが、その文章を見て、本格ミステリーと呼ばれる推理モノ好きの自分はTV「安楽椅子探偵」並みに観る側が推理できるものなのかと思ってしまい、「模倣犯」を見る時のような期待をし、まさかこんなに変に裏切られる形になるとは思わなかった。
(「シックスセンス」の時のような宣伝ならもっと楽しめたかも…。)
途中から謎解きの「謎」自体が何なのかという謎解きになってしまう始末(笑)
ラストでその謎が明かされるものの、観る前に期待した謎(失踪した女性の行方)を明かすものでは無く、「驚き」を楽しむ映画だったのかという衝撃が…。
相方の銃を抜く際の不慣れさや、主人公に対し序盤から警戒する警備員?達、怪しげな薬等誰が見ても怪しいと気付ける程度に散らばった簡単な謎。
宣伝での「謎解き」という文字やオープニングでの「〜や〜に注意して観て下さい」のような文字が無ければもっと単純に楽しめたと思います。
映画としては本当に映像・音楽共に素晴らしかったですが、ストーリーはというとミステリーを何作か観ている人なら「主人公に何かあるのでは無いか」というくらいの考えはすぐに浮かんでしまうと思うので、もう少し捻りが欲しかったなぁという推理好きの希望が。。
(他映画と被るなぁと書かれている方がたまにいらっしゃいますが、自分は「ナンバー23」が脳裏をよぎりました。)
ただ、「もしかしたら2度目観るともっと細かいところにも何か作られた部分があるのだろうか…」とか、「2度目には『なるほど』」というような楽しみはミステリーにはつきものですが、あまりに他の部分に凝視し過ぎて、全体で楽しめなかった為に2度か3度観たくなる映画でした。
(これが狙いだったら完全にドツボですね…。)
マニアックかもしれないですが、この閉鎖的で全体的な暗さとチラホラと出てくるホラー要素(表現のグロさ)は自分はすごく好みでした。
最後の最後で主人公が相方に漏らす一言も本当によかったです!
レンタルDVDが出たら是非借りたいと思います。
どこかで見た様な。。。
宣伝の内容をあてに期待して行くと「あれ?」と思うかも。
予告で印象づける内容とは違いますねぇ。。。しかも、冒頭で「誰にも内容は言わないで」と言う割には、早めになんとなくわかっちゃいます。
ディカプリオは素晴らしいです。だんだんうまくなってきたし、俳優としての貫禄や味も出てきましたね。彼じゃなかったら、もっとつまらなかったかも。
映像美や音楽は素晴らしいけど、カット割や編集の仕方とか、音楽の使い方とか、ちょっと昔のデヴィット・リンチをソフトにしたような感覚で、見ながら「これ、監督、誰だっけ?」とたまに自問してしまいました。
集大成
雨と風、闇と光、のコントラストが見事な映像。
「ミスティック・リバー」の脚本家らしく一筋縄ではいかない
人間の内面性を抉り出すストーリー。
そして、それを演じたディカプリオの演技。
どれも素晴らしかった。いまでも、その残像が残っている。
ディカプリオは前作の「リボルーション・ロード」から見方を変えた。
とても、リアルな演技・・・役者らしい役者になったな~と思った。
でも、それは僕の偏見でず~と前から演技派だった。
そして、この「シャッター・アイランド」。
これは見事というしかない。
ストーリーについて、謎はわかってるっという人が多いけど、
そんなものを超えて、ある男の頭の中の真実と幻想を劇的に描いていた。
狂気と正常の境なんて、ほんの少しの違いでしかない。
そんなことを描写した映画であった。
それはスコセッシ&ディカプリオのコンビの集大成だと思った。
僕の中では、この映画は映像、ストーリー、演技者の三拍子が
そろった映画だと断定してしまおう。
そう言うプロットは、謎解きモノとしてはズルい。
まず最初に記しておきます。この映画は、ネタバレ禁止です。
1954年。ボストン沖合で、精神を病んだ犯罪者の収容施設が設置されているシャッター アイランド。脱出不能の施設から女性患者が行方不明に。レオナルド・ディカプリオ演じる連邦保安官テディ・ダニエルズは、その謎を解くべく、島へと赴いた・・・。
いやぁ、ネタバレ禁止と言われても、あれで本当に良いんですか? って言うか、最後まで見ても、まだ騙されている気が・・・。何が本当で、何が虚構なのか。一応の見た目は、ああ言う、結構ビックリの結末ですけどね。似たようなプロットの映画は・・・、他にもありますが、それを記すと最後のネタのヒントになってしまうので、敢えて止めておきます。そう言えば、その作品もネタバレ禁止でした。
えーと、ネタバレ禁止なので、あまり記すことが無いんですが、最後の30分くらいで、いきなり話が変わってきます。って言うか、そこまでは、間違った方向に誘導されていると言うことですね。
あ、TVCMでは吹替版が結構イチオシ的な扱いですが、必ずしも吹き替えである必要はないと思います。ディカプリオの生声が好きな方は、字幕版で良いと思います。
映画の宣伝って、やっぱ信用できないですね
映画の宣伝コピーの「謎」という言葉に惹かれ
そしてディカプリオに惹かれ観賞してきました
観賞の途中でディカプリオが山崎 邦正に見えつつ
途中で こいつはもしやと思いながらも
がんばりながら最後まで観賞しました
内容には触れませんが
やっぱ映画会社の宣伝コピーなんてクソだなと
改めて思いました
優れた作品に最近本当あってないなぁ これ期待してたのにー
例えばマルホランド ドライブの面白さ内容の理解に
何回も観賞しようと思えるのに
シャッターアイランド二度と見たいと思いませんね
俳優全員は、すごく良かったのに脚本のヒネリが乏しすぎだよ ママン
幻想世界の映像美
あの…謎解き映画の向きで煽ってた予告って、失敗だったんじゃないですかね?
この映画、そっち方面は飽くまでエッセンスの様に感じます。
残念ですが、自分的には映画観る前から、結末は予測出来ちゃってました…あの予告観てから。
あの煽りは本当良くないですよ、配給会社さん。
いや、でもですね、だからこの映画がダメだったかと云うと…全然そんなことはないです。
むしろ素敵(敢えて素敵と表現します)な作品でした。
サスペンスとラブストーリーの両面、見事な融合を果たした上質な映画でした。
ストーリーはここでは伏せますが、素敵なところをひとつ挙げると…
ディカプリオ演じるテディ捜査官は、島で度々幻覚に悩まされるんですけど、その幻想世界が目が覚めるぐらい美しい。
この幻覚が映画の重要な要素です。
その世界には作品のヒントや伏線も散りばめられているから、ウットリばかりも出来ない仕掛け。
衝撃(?)の結末に到るまでの用意周到さに唸ります。
んで、感想はというと…
結末は予想できちゃうぜ!ではなく、これはその「謎」に到達する「過程」を楽しむ映画…と解釈しました。
いや、素直に驚かれる方も当然居るでしょうから、その方は「過程」と「謎」ダブルで楽しめるんですよねぇ…羨ましい。
リピーターも出て来そうな予感。あと2、3回は観てもいいかも。
お勧めです。
ストーリーは単純。映像は惹き付けられた
超吹替はいいんじゃないですかね。
背景にある精神病患者に対する人権の問題をもっとクローズアップして欲しかったです。
前半は、ミステリーとして楽しめました。スコセッシ監督は、本作でCGを多用せず、まるでヒッチコック作品のような緊迫感ある映像でたたみ掛けてきたのです。
ところが中盤から、主人公テディの過去への回想や幻想シーンが多くなり。ストーリーが見えにくくなっていきます。
頼むから、これが全部幻想だったなんて終わり方はよしてくれと、祈りながら見終わったとき、現実とも幻想ともとれる中途半端なエンディングに。ちょっと不完全燃焼しました。
シャッターアイランドは精神疾患のある犯罪者を隔離収容する孤島の刑務所。いわば天然の密室状態にあるといっていいところ。『板尾創路の脱獄王』のラストに似て、絶対脱出不可能な場所で、3人のわが子を殺して収容されていたレイチェルという女性が、謎のメッセージを残して跡形もなく消えたのです。
捜索にFBIから派遣された、テディとチャックの刑事コンビは、隔離病棟のスタッフに聴取をするものの、彼らは何か隠し事があるのか、レイチェルの消息となる手かがりを全く証言してくれません。
その中でテディは、病院から逃げ延びた元医師から、恐怖の人体実験の話を聞き出します。当初は、人が消えるミステリーかと思っていたら、途中から強制収容所にまつわる人権侵害の様相を示してきました。ナチスやソ連、北朝鮮と強制収容所が設置されたところには、必ずといっていいほど、人の精神を自由にコントロールするため研究や人体実験の噂は絶えないようです。
テディも連合軍兵士として、ナチスの強制収容所開放に関わったことから、この島で行われている人体実験を聞かされ、その真相を追及することを決意します。
そしてその人生実験が行われている灯台へ向かっていくのです。
しかし、その途中で相棒のチャックは当然行方不明となり、肝心の灯台に乗り込んでも、それらしい人体実験が行われている形跡はありませんでした。
テディを灯台で待ち構えていたコーリー博士に、どこに人体実験の証拠があるのかと詰め寄られて、答えに窮するテディに次々思い出したくない過去の「事実」が明かされていくストーリーでした。
中盤の幻想シーンは後になってみると、ラストのドンデン返しの布石かなとは分かってくるのですが、途中は意味不明できつかったですね。でも、テディは正気だったかもしれないとも解釈できるところが、何とも言い難いところですね。
何でそう思うのかと言えば、ディカプリオの演技には、正気の人としか思えない、使命感に燃えている捜査官の出で立ちに終始していたからです。
そして相棒のチャックを演じたマーク・ラファロも捜査官らしくたち振る舞っています。その生真面目な役作りが、結末を迷宮に投げ込んでしまうわけなんです。
さて、本作では、コーリー博士が興味深い問題提起を行っていました。
重度の精神病患者に対して、管理上の都合で精神安定剤の投与や脳手術により沈静化図ることで患者をモルモットのようにしてしまう隔離病棟が現存しているようなのです。しかし、コーリー博士はどんな人間でも内なる精神が全うで善良なものであることを信じ、忍耐強く、患者に話しかけて拡幅させる研究を進めていました。
もう少しコーリー博士の研究に即して、ストーリーが展開してもよかったのではないでしょうか。ドンデン返しばかりに囚われすぎています。
スコセッシ作品としては、巨悪に立ち向かっていく、ディカプリオの活躍シーンをもっと見せて欲しかったですね。絵としては悪くなかったのですが、謎解きというほどではなかったです。
謎よりもディカプリオ!
演技者レオとスコセッシの渾身作
本日、4/5プレミア試写会で観て来ました。
はじめに、柳沢慎吾(こんな字?)と鳥居みゆきの登壇。
柳沢慎吾って、そんな面白いと思ったこと無かったけど、
鳥居みゆきと絡んで面白かったし、お決まりのフレーズも聞けてよかった。
鳥居さんは、テレビと変わらず面白かったです。
さて作品。やっぱり「超日本語吹替」ww
140分ほどの作品も、長く感じず見入ってしまいました。
途中で「これはこうなるのかな?」という予想は、若干当たってしまったりw
でも、かなり入り込め楽しめます。(作品は重い)
少し残酷シーンもありますが、スコセッシとの作品の中では一番好きかも。
吹替えのおかげで集中できたけど、やっぱり字幕がいいな・・
というか、レオの声で日本語吹替えがあれば一番いいかも(笑)
レオは、役者としてもうんと成長してるな~。やっぱり上手いよ。
眉間のシワが成長を物語ってます。
ラストは、個人的に『正常』だと思いたい。
万人受けではありませんが、
是非、劇場大画面で観ていただきたいと思います。
もう少し難しくても良かったかな
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