「ラストの台詞」シャッター アイランド 北摂の影さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの台詞
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凄く面白かったです。精神病患者の苦しみを、主人公を通して追体験できます。
本人にとっては実際に目の前で起こっている疑いようのない現実なのに、周囲が理解してくれないという精神病特有の苦しみを、主人公視点で見事に描いている作品だと思いました。
意見が分かれがちなラストシーンについてですが、恐らく主人公はかろうじて正気を取り戻したので、例の台詞を吐いたのだと思います。「善人として死ぬ」とはロボトミー手術を受け入れ廃人として生きることであり、「モンスターとして生きる」とは、永遠に妄想に取り憑かれたまま生きることを指すのだと思います。
そして主人公は妄想に取り憑かれた振りをしてロボトミー手術を受け入れます。モンスターとして生きることに終止符を打つために。
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