ラブリーボーンのレビュー・感想・評価
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生と死を繋ぐファンタジー
原作通り,犯人探しではなく人間ドラマがメイン。 スージーの喜び,戸惑い,恐怖,怒り,嘆き,嬉しさ。 様々な感情を伝えるエモーショナルで, スピリチュアルなファンタジー。 波打つ気持ちの変化に共感し, 救いのラストに安堵。 切ない愛のドラマに引き込まれた。 家族の葛藤が,やや薄いものの, それを補って余りあるのが, スージーを演じたシアーシャ・ローナン。 彼女の純粋無垢な眼差しと, 素直に守るべきと感じる存在感が, 今作最大の成功要因。 「つぐない」以上に素晴らしかった。
スージーのやり残したこと!?
スージーが殺されちゃうまでが長かったんですが、スージーはとても可愛くって、はじめはスージーのラブストーリー!?って思えちゃうような.........それはそれで映画ができちゃうんじゃないって感じでした。 スージーが殺されてからも、内容的にいろんな要素がいろんな展開を見せてくれて、結構ハラハラドキドキして観入ってしまいました。 天国!? いやっ天国の一歩手前の場所のCG映像は、とてもきれいでしたよ。 娘を亡くしたことで、両親は壊れていきますが、妹は頑張りましたね。この辺もハラハラドキドキでした。 スージーの遺体は発見されると思ったんですけどね。 そして犯人も捕まって........................。 あっけなく...............で許せない(>_<) ちゃんと罪を償え~~~~ぇ。 警察もだらしないよ~~~ぅ。 最後にスージーのやり残したことはそれだったのか~~って。
ラブリーボーン
予告編を見て、家族愛で感動すると期待してしまうと、ちょっと当てが外れるかもしれません。主人公の女の子は純粋でとっても美しくて私は大好きだけれど、精神的に衝撃が大きく(殺害のシーンでドロドロがないのに、衝撃がすごいのはサスガですが)、見終わった後はズドンと暗い気持ちでいっぱいでした。
犯人のおっちゃんが最後事故で死んじゃうのは、ちょっと・・・。死ねば許される訳ではありませんからね。個人的には、警察にしょっ引かれて欲しかった・・・。
劇場無料配布のチラシは煽りすぎです
劇場で配布されているチラシには
「本年度アカデミー賞最有力!!」と
書かれていますが、私の耳に届く評価は酷評だらけ。
旧Q-AXのアイドル枠作品を
鑑賞するくらいにハードルを下げて上映開始を待ちました(苦笑)
☆彡 ☆彡
いい作品だよなぁ
どうせなら3Dにすればよかったのに
宣伝方法これでよかったのかな
原作に忠実なのかもしれないけど
詰め込みすぎじゃないかなぁ・・・
世界で1000万部以上を売り上げた
ベストセラーとのことですが、原作は未読。
家路につくとき、既読者の女性2人組が歩いていました。
「原作とは、変えられてるところがあったね」と1人は
不満気に、1人は満足気に会話をしていました。どこが変更されていたかは知らないけど(苦笑)
◇ ◇
原作未読だからこそ感じたのですが、
主人公のスージーが殺されてしまうことは
伏せていたほうがよかった気がしました。
殺されると知らせている=早々に殺されて次の展開へ進む
そう思っていたのですが、殺されるまで30分近くかかります
(試写会場、デジタル時計が点灯したままなので確認しちゃいました)
ここで待ちくたびれ、ダラッ&イラッとしてしまいます。
知らなきゃ、もっと、ハラハラしながらスクリーンを凝視できた気がするんです。
チラシで、事前に殺されること・犯人が誰かを教えてしまうこと
既読者にターゲットをしぼったのか、それとも知っていても
感動させる自信があるとの、製作チームの判断だったのか、
定かではありませんが、結果からすると失敗に感じました。
◇ ◇
『さまよう刃』(09)
『あの空をおぼえてる』(08)
ともに心を突き動かされた邦画。
今作、この二つとイメージが重なりました。
終盤に見せるお父さんの行動は
『さまよう刃』の寺尾さんソックリ。
スージーが殺されてから見せるお父さんの行動は
『あの空をおぼえてる』の竹野内豊さんソックリ。
ラスト、スージーの部屋に入ってからのお母さんの行動は
『あの空をおぼえてる』の水野美紀さんソックリ。
家族全員でスージーとの思い出の地を
訪れたりなんかしちゃったら完全に『あの空をおぼえてる』でした(苦笑)
だから、父親の行動、母親の行動で
感動し、ウルッとはしました。でも落涙せず。
それは、ファンタジーなら、そちらに絞り込めばいいのに
クライムサスペンスっぽい要素も盛り込まれ、恐怖と感動の
感覚がごちゃ混ぜになってしまい、スムーズに感覚が動きださないから。
その極めつけが
ごみ処理場にスージーの遺体が入った金庫を犯人が捨てようとする場面。
直前まで、スージーの妹が、犯人の家に無断で忍び込み、
スージー殺害の証拠を探します。しかし、犯人に見つかってしまい命辛々逃げ出します。
ここ私の両隣の女性。
1人は口元を両手で覆っていました。
1人は身を乗りだしてスクリーンを見つめていました。
私も「見つかるなよ、捕まるなよ」と心臓バクバクさせながら見ていました。
と、
そこまで恐怖感を煽っていますから、
犯人が金庫を捨てようとする場面は、
例えば、いきなり金庫の扉が開いたり
例えば、ルースがレイに「金庫の中にスージーの遺体がある」と
叫んだりするような、事件解決犯人逮捕よりのシーンを期待しています。
しかし、結果は
スージーがルースの体に入って、キスをする。
妹のキスシーンを見て、複雑な涙を流す
前ふりがあったので、こうくるのは理解できるし、
感涙する場面なのでしょうが、違うんじゃない?と
問いかける自分もいて、感動しきれませんでした。
☆彡 ☆彡
スージーを演じた
シアーシャ・ローナン。
初めてみたのですが、メチャメチャかわいいですね。
中盤以降、徐々に登場シーンが減るのが悲しかったです。
開始早々、彼女目当てに目的が変わっていましたから(苦笑)
いい作品ですが、アカデミー賞となると・・・。
前売券の1300円での鑑賞ならアリだと思いますのでBとさせていただきます。
絶対に見なきゃ駄目!
内容は暗い内容です。でも本が爆発的に売れたというのも納得できます。主人公の女性に愛らしさや普遍的な慈愛というものが強く感じます。 中身の何もないアクション映画やちんけな日本映画を見るならば、この映画を見た方がよいのでは? アバターやトワイライトなんかお金出して見ないでしょ!比較になりません。 ps 近年のベストムービーじゃないですか。これトップにランキングされてもおかしくないけどなぁ。
ピーター・ジャクソンらしい!
予告やキャンペーンについて「看板に偽りアリ」だと思うのはわたしだけだろーか。 泣ける、感動、家族愛を求めて観に行くと、確かにそれらの要素も入ってはいるものの、ピーター・ジャクソン色が強くて肩透かしな気がします。ホラー映画の要素も多少あるので、怖いもの、不気味なものが苦手な方は観賞のときにご注意を〜。 実にピーター・ジャクソン監督らしい作品だと思いましたが、だったら同監督作品の『ブレインデッド』『乙女の祈り』『さまよう魂たち』を見直す方が良いのかなあと思わなくもなかったです。『乙女の祈り』とはベクトルが間逆なので、逆に面白いというか、比較のためにももう一度観てみようかな。 『キング・コング』は未見ですが、『ラブリーボーン』を観ると、『ロード・オブ・ザ・リング』以前の監督作品からの流れがとてもスムーズに一続きに繋がるように思いました。 関係ないですが、今回、監督が痩せててビックリ!ダイエットに成功されたとのことですが、ふとっちょだった監督がやや懐かしいです。。。でも、ご自身の健康のためには今くらいの体型が良いのでしょうかー。 映画に話を戻して…出演者が全員とても役にぴったりと嵌っていて良かったですが、特にマーク・ウォールバーグが良かったかな。 若干、ストーリー構成や、登場人物描写などが大味な印象があり、観賞後に釈然としない気持ちも残りました。『ラブリー・ボーン』のタイトルの暗喩も含め、原作小説を読んでみようと思います。 ちなみに、地方警察の無能っぷりには「ああ、この事件を右京さん(注:日本ドラマ『相棒』シリーズの名物刑事)がいれば、すぐ犯人とっつかまるのにぃ!」と思っちゃいましたが、実際の捜査としてはこんなものですよね。。。
圧倒敵な映像美ながら、ちょっとイメージに流されて、テーマが見えにくくなっていました。
本作は、前半は死んだらどうなるのという『大霊界』的な趣きの作品といったところ。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを手掛けたピーター・ジャクソン監督作品であり、天国と地上の狭間に「煉獄」とも呼ばれる非成仏霊の止まっている世界を、非情に美しい映像で描かれています。 その不思議な映像は、VFXの進化と共に『ロード』シリーズよりも格段にファンタスティックです。 そして後半は、スージーの家族の犯人追及が始まり、スージーの妹と犯人との緊迫感ある追走劇にドキドキしました。 ピーター監督は、余り台詞を多用せず、映像だけでストーリーを引っ張っていくタイプの監督です。中盤までスージーの生死の可否や犯人が誰か明かさない手法も、謎解きの要素があって、画面に引き付けられました。 但し、余りに台詞が少なくて、犯人の動機やスージーが昇天していく心境の変化が良く掴めません。 また『ロード』シリーズでもあったように、結構グロいシーンもあります。中盤以降、犯人の犯行が、連続少女殺人事件の様相に発展していくのですが、ひとりひとりの少女の殺され方が猟奇的で、実にリアルなんです。ちょっとこの手が苦手な人は、正視しがたいシーンが少々混じっていますので、気をつけてください。 但し、殺人者に対するスージー本人と家族の復讐心が癒えていくことがメインなのです。 賽の河原で暮らしている小地蔵にとって、この手の話は大の得意なんですけど、そういう目で見ると、地上にまだ執着のある魂が、いろんな未練や復讐心に整理を付けていく過程はとってもドラマなんですよ。だってそのひとの歩んできた一生の全てが遺されていて、天国へ旅立っていけないわけですから。 そしてそんなドロドロとして思いが、すっきりするからこそ、お迎えの光が、より強く感動を呼び起こすわけです。 だからもう少し、ピーター監督は、スージーの喜怒哀楽を描いても良かったのではないかと思います。 たとえば、一番の心残りだったのは、初恋の相手レイと初デートでファーストキッスをすること。その夢すら、妹が変わりに達成しているのに、ただ依然とふたりを見つめて祝福しているのですよ。でも、この年齢で、そんなに人生に達観できないでしょう。 淡々としていて、まるで『死んだらこうなる』というイメージビデオを見せられているかのようです。『ゴースト』なんかと比べてもらうと、明らかに感情移入できるレベルの違いを感じることでしょう。 またラストの犯人の末路の描き方にも不満が残ります。もっと直接的な制裁を加えられなかったものでしょうか。 但し評価できるのは、スージーが積極的に犯人捜しに荷担するのかと思っていたら、ほんの少しインスピレーションを送るだけなんです。これは実態に近い描写ですね。 スージーのお父さんのジャックが、初めて犯人と疑ってある人物と対峙するとき、この人よ!ってスージーがサインを送る、その送り方の描写が巧みで、感動しました。 結局、本作はシークエンス単位の完成度は非常に高いものの、全体として何か伝えたいというメッセージのインパクトに弱さを感じました。 それでも遺された家族とスージーの思い合う心は、鑑賞後にずっと心に記憶されることでしょう。 スージーを演じたシアーシャ・ローナンの薄いブルーの瞳がとても神秘的で、本作にぴったり。スージーが語るナレーションもファンタジー向きのいい味を出していました。
彼岸の概念をとり入れた、ひと味違うファミリームービー
主人公の少女が、殺されたあとにやってくるあの世のシーンを見て、思わず「こりゃ丹波先生の大霊界か」とつぶやいてしまった。それくらい、あまりに美しく描いている天国の世界は、どことなく蓮の華が咲き誇る仏教的なあの世を見せているのが、この作品の大きな特徴だ。 他にもお盆の迎え火を連想させるシーンなど、仏教色が漂うこの作品で、最もそれを感じるのは突然に殺された主人公の少女の立ち位置だ。美しい天国が目の前にあるのに少女はそこにとどまらず、自分を失った家族たち、自分を殺した犯人のその後が気になって、この世が見える場所を常に意識している。その場所とは、この世とあの世の境目、彼岸を連想させるものだ。 今までのアメリカ映画ならば、この世を気にする死人は、幽霊や守護霊のようになって愛する者に限りなく近づくくらいに立ち戻ってきていたものだが、この作品ではそこまで近づこうとはあまりせず、殺された少女の魂が彼岸でさまよっているような演出をしている。ジャクソン監督が、チベット仏教に感化された人なのかどうかは知らないのだが、少なくとも仏教的な死生観でこの作品を撮っていることは間違いないと思う。撮影期間中、監督と撮影スタッフが天国の世界の描き方をめぐってもめていたらしいが、それは、宗教的な考え方の違いが埋められなかったからだろう。 死人の魂に少し距離感がある家族たちは、亡くなった娘の思いを感じながらも、次第に空中分解するように絆が切れていく(その様子をアル中の祖母を上手く演じたスーザン・サランドンによって描いてみせている)。その様子に、死んでしまった自分の責任のように感じる少女の姿が、とても切ないところが観る者の胸をしめつける。昨今のアメリカ映画は、とかくファミリーの絆を描きたがってはいたが、失った者からのやや離れた視点でファミリーの存在価値を問い直しているこの作品は、ある意味、本物の絆というものを表現しているように感じられた。 少し天国の演出がしつこくて、家族の描き方が薄いようにも思えるのだが、それは彼岸の位置に監督がかなりこだわったからだろう。日本人的な死生観で見ると、この作品はけっこう見どころが多いのではないかと思う。
色んな色彩を放つCG見ごたえあり!
13歳で殺された主人公が天国と地上の境目で悩むファンタジーのようなストーリーですが、犯人との関係が明らかになっていく過程はサスペンス、殺人現場はホラー、主人公亡き後の家族関係は人間ドラマを見ているようでした。どの分類の映画と聞かれても色んな要素があり、考えさせられる映画でした。1回では納得できなくて、見るたびに印象が変わる映画です。 主人公の透明感のあるラブリーなイメージが映画にぴったりはまり、怖さを減らしてファンタジーに仕上がってます。 天空と地上の間をソフトに演出しているCGは一見の価値あります。 「プラダを着た悪魔」でゲイのスタイリスト役で笑わせたスタンリー・トゥッチの迫真の演技は本当に恐ろしかったです。すごい役者です。
サスペンス色強し
原作を読んでなくて、予備知識もなしで見たから、感動ものだと思ったんだけど、どちらかと言うとサスペンス色が強かった気がします。 でも、殺害されたスージーの気持ちを通して、殺人犯、残された家族の様子が描かれてるところが斬新でした。 死後の世界の捉え方は、万国共通ではないけど、殺害された少女の無念や、残された家族の喪失感が伝わってきて、スージーが、天国で幸せになって欲しいなぁって思いました。
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