007 慰めの報酬のレビュー・感想・評価
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【中継ぎ】
大ヒットした「カジノ・ロワイヤル」の続編で、これもヒットはしたものの、実は評価は期待されたほどではなかった。
個人的には、ジェームズ・ボンドを愛しつつも裏切ってもいたヴェスパーの人物背景が、期待していたほどのインパクトではなかったことや、今回ジェームズ・ボンドが対峙し戦う登場人物が、なんとなく小物のように思えること、カミーユの人物背景にも工夫が欲しかったように思えること、確かにボリビアには砂漠はあるけれども、西には広大なアマゾンの熱帯雨林が広がり、「えっ、水なの!?ここだけでアマゾンを干上がらせるってことにはならないよね!?」って考えたところで、いまひとつ感が頭をもたげてしまった。
まあ、「水は資源だ」としたところは、時代を映していて良かったとは思うけれども……。
アクションは、これまで、同様良かったと思うが、なんかハードボイルドちっくな決めゼリフがないように感じたことも、僕としては、ちょっとがっかりポイントだった。
ヴェスパーの幻を追う関係上、カミーユとの関係構築が出来ないのだから、やむを得ないのかなとは思うけれども……。
(※ただ、こうした決めゼリフは、この作品以降、鳴りを潜めます。)
複数の国の諜報機関を絡めて、裏切りに次ぐ、裏切りっていう展開は、スパイアクション映画としては、複雑化する世界情勢も背景にあって、今後が期待されて良かったと思うし、Mとの関係がどうなっていくのかってもの期待感として残った。
或る意味、続編というより「次回作」を期待させる作品だったのだと思う。
水道利権と復讐
ボリビアでは収入の半分が水で消えてしまう。そんな国を元軍事政権トップのメドラーノ将軍を支援して、エコロジーを謳った「グリーン・プラネット」の代表者ドミニク・グリーンというフランス人実業家にたどり着いたボンド。
悪の組織がCIAとの駆け引き、そしてまたもやMI6から任務を解かれたジェームズ・ボンド。とにかく殺しすぎるため背後の巨悪にたどり着けないもどかしさ。とりあえず復讐するために生きる女カミーユと手を組み、グリーンの陰謀を阻止すべく立ち向かっていく。
オルガ・キュリレンコが褐色に日焼けして魅力的。メドラーノ将軍に近づくためにドニミクとも寝たという経緯を知る限り、彼女も元スパイなのだろう。盟友フィリックス・ライターもいいところでボンドに協力するが、CIAの目的もなんだか不自然なまま。さらに悪人に魅力がなく、どうせドミニクも末端なんだろうと思わせるところが全体的に弱い原因か・・・カーチェイスなど随所に興奮できるシーンがあるだけにもったいないと感じてしまった。
完全な続編として、ル・シッフルの相場を操る悪事には劣るし、マティスはどちら側なのかという不思議な扱いだったし、わからない点も多い。キュリレンコの魅力がなければ、単なる繋ぎの作品でしかないような・・・
ただ、若干の社会派要素。水道利権で儲けている悪人たちや、環境保護の名目の下に権力を掌握しようとする奴らがいることは忘れてはならないと感じた。
【オルガ・キュリレンコにヤラレタ、ダニエルボンドシリーズ第二作。】
ー オルガ・キュリレンコを、オルガ・キュルリレンコと記載してはイケマセン・・。ー
◆感想・・になってません。
・年齢的に、007シリーズを映画館で観始めたのは、ダニエルボンドになってからである。
それ以前は、TVでたまーに観る位であった。
・それにしても、傑作「カジノ・ロワイヤル」で、ヴェスパーを演じた”Eva Green”を始め、ダニエルボンドシリーズで、ボンドガールになった女優さん達の活躍ぶりは、枚挙にいとまがない。
・それは、オルガ・キュリレンコも同様である。
<ダニエル・ボンドシリーズは、大作から佳品まであるが、どの作品も観る側を裏切らない。
新作も楽しみであるよ・・。>
<2009年 2月頃劇場にて鑑賞>
<その後、他媒体にて一度鑑賞>
ボリビア、復讐
物足りなさを感じる
【22作目】慰めの報酬
前作【カジノ・ロワイヤル】の数時間後?から始まり、いきなりド迫力のカーチェイス。今作は思う存分アクションを盛り込んだ【007】。ダニエルボンドの方向性をファンに明確に示した作品と思う。余りにアクション色を強くしてしまうと過去のジェームズ・ボンドと比較をされてしまうが、そこも全て踏まえた上で。過去作でも陸海空と盛り込んだ【サンダーボール作戦】があったが、ここで敢えての陸海空と感じた。
この思い切ったダニエル・ボンドの2作、個人的に大満足。MI6という組織ありきのジェームズ・ボンドは変わらず、ワイルドながら紳士的な優しさもチラリと魅せる色気。そしてダニエル・クレイグが持っている何とも言えない哀愁漂う雰囲気が良い。
今作の敵役ドミニク・グリーンが思いの外に小物感。凄いのか凄くないのか、強いのか強くないのか、イマイチ分からないまま、ズルズルとラストまで。アクションてんこ盛りから、よく分からないままフェードアウトが若干残念。エンドはまた前作に繋げて、しっかりと締め。要所で【カジノ・ロワイヤル】キャストが出演するが、一応ここから観ても楽しめるように作られている。
骨太のアクションは見ごたえあり
前作の続き(007㉒)
ノー・タイム・トゥ、ダイに向けて 其の弐
良くできており面白い しかし爽快感はなく閉塞感が漂う
前作の続編になるが単独でも観ることは可能
しかし、なぜそのような会話になるのかなどはやはり前作が前提になるからやはり前作を先に観た方が良い
前作より一層ハードさを増した
大変に素晴らしいスパイアクション映画だし、ダニエル・クレイグも素晴らしい
シナリオも良く出来ている
アクションだって007映画伝統のボートアクションも出てくる
けれども007映画に求める爽快感は得られない
そこが残念な点になる
見終わった後の爽快感を求めて007の映画を観に来た客はおいてけぼりになるのだ
前作の続編としての復讐潭が基本構造に成っているのだが、それがあやふやな結果となるからそれは当たり前なのだがそれだけが原因ではない
ジェームズ・ボンドは現代人だ
スノッブな育ちではない
しかもMI6本部も冷戦時代の様な予算もなく、先代達の様に五つ星のホテルを本部は手配してくれず、ビジネスホテルに案内される始末だ
五つ星のホテルには勝手に泊まるしかない
五つ星のホテルの素晴らしさは平民のボンドも前作で学んで、突っ張って乗り込んだだけ
タキシードは今作でもまだあまり似合わない
しかしドレスダウンしてのポロシャツ姿は似合う
スーツも英国風トラッドではなく、イタリア製のようなシルエットだ
それなら様になるのだ
第一マティーニを知らないでバーテンが出すがままに飲む男だ
場末のバーでビールを瓶でラッパ飲みする姿が余程似合っている
ポンドの成長物語を意図してるのかも知れない
だから、通常冒頭に挿入されるガンバレルがエンドロールにあるのだろう
つまりこれで漸く彼が本当の007になったという意味だったと思う
確かに老練なスパイに一皮剥けて成長したことは分かる
しかし、冷戦時代のような優雅に経費使い放題のスパイには、彼が今後どう成長しても決してなれはしないのだ
21世紀の現代はそんな世界なのだ
そんな世界はもはや前世紀の遠い過去の話だ
バブル時代に会社の経費で飲み歩いた団塊世代の武勇伝のようなものだ
不況しか知らない我々の世代は憧れはあっても、もうそんな世界はないことを知っている
そこに本作の閉塞感があるのではないだろうか
次回作はその点が課題になるのではないか?
如何に現代に憧れのヒーロー、ジェームズ・ボンドを蘇らせるのかだ
主題歌のアリシア・キーズは良い
21世紀の空気感が良くでている
ミュージックビデオは彼女が007のガンバレル風の映像のしつらえに成っており、彼女をそのまま本編に出した方が良かったのにと思うくらいだ
いやいや良いでしょ!
クレイグ007シリーズにおいて今作はやたらに酷評されますが、普通に良作ですよ!
アクション面は間違いなくシリーズNO.1です。ボーンシリーズを彷彿とさせるスピーディで痛そうなアクションと、スピードと爆音で夢中にさせるカーアクション。アクションシーン自体も多く、今作以降はアクションの数も質もガクッと落ちます。クレイグさんの年齢に対する配慮かな?
ストーリーも充分!前作の上品で冷たい雰囲気とは違い、今作は前作後のボンドの内面を象徴するかのごとく、熱く荒々しい作品になってます。前作からのあらゆる因縁に対し、ボンドはきっちりケジメをつけるのでそこらへんの結末も非常に見応えがあります。スペクター?知るかあんなもん!ただ前作見てないと今作の面白さの20%くらいしかわからないと思う。
ヒロイン二人もとても美人!特にカミーユ役のオルガキュリレンコは、トムクルーズ主演のオブリビオンでは日焼け一切無くした白肌美人で印象がグッと変わるからこっちもおススメ!
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