チェンジリングのレビュー・感想・評価
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そんな昔のことじゃないのに・・・
実話だけに息子を思う母の気持ちや絶望、事件の顛末は見ていて胸が痛むほど切ない。
また、偽息子を押しつけたり、精神病院に入れる警察と犯人への怒りも強く感じた。
重い
全体を通して重くずっしりした印象。この重さは決して悪い評価ではなく、むしろいい意味の重さです。
ゆっくりゆっくりと時が進んでいくように感じます。
ひとつひとつの場面が丁寧で、役者さんたちの演技も最高!
アンジーの真っ赤な口紅がまたいい味出してます。
腐敗した警察の姿は今とそんなに変わらないところが悲しいですね。
完成度は高いが、予告篇がやり過ぎた
さすがは我らがアンジー、最後はマシンガンをブッぱなして息子を取り戻す・・・なんてことにはならない。これは実際にあった話で、当時の警察機構がどれだけ腐敗していたか、恐ろしい体験談なのだ。
緻密に計算された色調と演出、周到なキャスティング、アンジーの別人と思えるような声音といい、クリント・イーストウッドの作品は期待に違わず完成度が高いと思う。
だが、予告篇から得られる情報と、この本篇で得られる情報といったいどれだけの違いがあるのか?
ある日、突然、愛する息子がいなくなって、やっと帰ってきた息子が別人で、警察に訴えるが取り合えってもらえず、挙句の果て精神病院に送られて、そこに腐敗した警察機構に対抗するひとりの男が現れる・・・。すべて予告篇から窺い知ることができる。これに本篇で、いったいどれだけの肉付けがなされたというのだろう?
この映画、おカネを出して観ただけの付加価値がないのが残念。
最高の演技!
アンジェリーナ・ジョリーの演技に感動した!!子どもに対する親の気持ちが心から伝わってくるし、あの迫真の演技は一度見てみるべきだと思った!演技ではないんじゃないかと思ってしまうほどすごかった!!脱帽です!!
また、ストーリー的には少し怖かったです…警察の腐敗とか…狂った殺人者…巻き込まれていく子どもたち…そして、殺人者にこき使われていた子どもの演技…どれも、あまりにもつらい内容であったが、演技がすごかった…
ストーリーだけでなく、俳優さんたちの演技にも注目の作品です。
時には、使うべき言葉を使わなくては・・
映画「チェンジリング」(クリント・イーストウッド監督)から。
誘拐された息子の生還を祈る母親と警察との闘いを描くのだから、
母親役・アンジェリーナ・ジョリーに注目が集まってしまう。
勿論、彼女の演技は素晴らしいものだったが、
今回、私がメモしたのは、脇役の人たちのちょっとした台詞。
彼女同様、警察に反抗して精神病院送りにされた女性の1人が、
彼女を助けようとして、医師を殴ってしまう。
その制裁として、電気ショックを受けたにもかかわらず、
「殴りたかったの・・気持ちよかったわ」と微笑み、
「くそくらえ、くたばれ」みたいに汚い言葉を吐いた。
「女らしくないわよ」と接する彼女に、ズハッと一言。
「時には、使うべき言葉を使わなくては・・」と言い、
「失うものがない時にね」と続ける。
このフレーズ、私の胸に響いた。
こんなに悔しい時、怒っている時には、こんな言葉しか浮かばない。
女らしい言葉では、感情が表現できない・・と言いたげだった。
「その場にあった言葉を使う」って、迫力が違うよなぁ。
特に「失うものがない時は」・・は、もう誰にも止められない。
上手いねぇ~
クリントイーストウッドさんは本当に素晴らしい作品を作るのが上手い。結構昔から監督しているがどの作品も高水準で素晴らしい。
何よりその主役を引き出す、別の個性を引き出すのが本当に上手い。この作品もアンジェリーナジョリーの今までにない部分を引き出し、演技の幅を広げさせた。1920年代を完璧に作り上げその土俵でたっぷり演じてもらう、素晴らしい脚本や脇役人達に恵まれその中でアンジェリーナジョリーは別の何かを開花させたような、何よりも観ている人達にもこの世界に来てもらうかの様な雰囲気、風が吹いてます。
ラストを引っ張り過ぎ感あるけど、全体的に素晴らしい作品になってます。細かいとこにも凝った作りなのでその辺も見逃さないように。
母は強い!
誘拐された息子のために生涯をかけて戦い抜く、そんな母像に胸うたれ、本当にこんなことがあったなんてなんて怖い時代だと思った。
当時のロサンゼルスは腐敗腐敗腐敗・・・誘拐され行方不明の息子がみつかったと警察から引き合わされたのは、どこをどう見てもまったくの別人の男の子。五ヶ月ぶりとはいえ、身長は7cmもちぢみ、歯科医師も教師もこの子は違うという中で、警察とその手に染まる医師たちは口をそろえてそんなことはないという。母親の勘違いであり、育児放棄だ、気がふれたのだと。母親が息子を見間違えるはずはない。それを丸め込み、事件を解決したものとする腐敗しきった警察に立ち向かい、失うものは何もないもの、と戦い抜く強い母親。子を持つ親としてとても共感できる作品。
イーストウッドの優しさ
珍しく前情報を一切封じて観賞したけど、あまりに壮絶な事件に驚愕してしまった。なんという非道、なんという無慈悲、なんという理不尽。現実通りであれば絶望に落ちるしかないヒロインの行く先に希望を附した監督イーストウッドの心根の優しさに胸を打たれる。精神病院の描写といい、彼はやはり女性の味方ですな。
まさしく老獪!でも。。。
3月半ば、新宿バルト9で観てまいりました。
イーストウッド作品としては「ミリオンダラーベイビー」以来となります。イーストウッド作品は特徴として、背景に流れる監督の思想そのものにかなりの偏りを感じつつも、老獪なストーリーテリング術でうまくエンターティメントとして創っているなという印象があります。
本作のテーマは、ある意味わたくしたち日本人にも身近なものです。「帰ってこない息子を『それでも』と待ちつづける母親」の物語。それをイーストウッド監督は抑圧された映像美と、厳格かつ冷静な語り口で描いていきます。じわじわと母性愛が浮かび上がってきます。
そんな母性愛が、わたくしの想像力に悲痛に宿ってきていました。が、後半で何故か収縮してしまったのです。
それはたぶん本作が、事実を基にしたミステリー作品なのか、はたまたミステリー仕立てのノンフィクション作品なのか、観ていてどっちともつきがたい創りになっているからです。宣伝から判断すると本作は後者なのですが、映画の導入から中盤までは、前者の創りになっています。
わたくし的には、この語り方の変化に心の体勢を変えられ、正直後半から伝わりにくくなったのです。これはあくまで、「伝え方」を重視するわたくしなりの批評でした。。。
チェンジリング
昨年度、数えてみると64本の映画を見ていた中で私の中では最高評価です。
アンジェリーナ・ジョリーが嫌いだったのに、この作品の中では彼女の見方が変わりました。
実話で子供の誘拐、結末と、「最初受けるかどうか迷った!」と言う
彼女のインタビューを読みましたが、作品に入っていくうちに本当に苦しく、悲しく、辛く…。ただ現実にあった腐敗した社会に立ち向かう、母の子供を思う気持ち、戦い続ける強さを感じました。
現実に今も世界の中に不合理で、色々な問題があるだろうと思い知らされます。
思っていたよりも興行が伸びているのもクチコミか?
赤い口紅がモノクロの中に浮かびあがるシーンは本当に苦しい。
友人に勧めたら、「あまりにも辛くて嫌い!」との意見。この場面の赤い口紅は特に大嫌いだそうで…。
アンジー久々の好演
最近、お色気やアクションに走りがちだったアンジーが、久々に素晴らしい演技を見せていた。そういえば、昔は演技派で売っていたよなって思い出させてくれました。
宣伝など地味だったけど、良い作品。
さすが!イーストウッド
イーストウッドだけあってさすがと言った内容。
ミリオンダラーベイビーや許されざる者には通用しませんがいい映画です。
こんな映画を観せられたらグラントリノにも期待してしまいます。俳優としても引退作品ですし
真実は小説より奇なり!!
こんな事が実際にあったなんてと、恐ろしくて目が離せない。
身を乗り出して観入ってしまうほど、主人公の気持ちに同調して
興奮したり、悲しくて、泣きそうになったりで時間を感じさせない作品。
実話だけに、一番の印象は恐怖の連続だった。かなり昔の話だけど、
今も唯、公けになってないだけで、十分あり得るスキャンダル。
これは観て損は無し。
映画を観に行ってすぐ寝る人もこの作品は絶対に寝れないと保障付!
チェンジリング
クリントエーストウッド独特のカメラワーク、色彩感覚がアンジェリーの抑えた演技を引き立てている。しかしアメリカの一部の人々の狂気は恐ろしい。
あの荒涼とした荒野がその一因か。
チェンジリング
アンジーの演技が素晴らしかった。
必死で我が子の生存を信じて、探し続ける姿に胸を打たれる。
時代が違うといえばそれまでだが、これが実話だったということに驚いた。
映画を観た時点では、実際の事件の詳細を知らなかったが、
これをみて、実際の事件も知ってみたくなった。
と~ても恐くて、悲痛な映画
予告編を観たときから、楽しみにしてた映画だけど、レイトショーで観る映画じゃなかったな。
と~ても恐くて、悲痛な映画だった。実話だというから驚く。
クリント・イーストウッドは、恐い映画をたくさん撮ってるな。
「トゥルー・クライム」、「ミスティック・リバー」、「ミリオンダラー・ベイビー」、どれも
恐い映画だった。死体やら人を殺したりする描写がリアルというか執拗なんだな。
「トゥルー・クライム」という映画では、あわや薬物注射で死刑が執行されるという場面があったけど、とてもリアルでめちゃ恐かった。今回の映画でも精神病院で電気ショックを受けたり、絞首刑が執行されるシーンがあったけど描写が恐かった。間違いなくイーストウッドは変態だと思う。
監督した映画に、人が拘束されるシーンも多い気がするし。
こんなんが自分の父親じゃなくてよかった(どういう感想だと思うが)。
アンジェリナ・ジョリーがよかった。
ベンはいい奴だと思う(映画を観た人にしかわからない感想だけど)。
センチメンタルな音楽もイーストウッドによるものだ。
イーストウッド節
アンジーはセクシーで大好きですが、劇場に行くといつもものたりなくがっかりします。彼女を生かしきれる監督がいなかったからだと思います。イーストウッドは見事でした。やっぱりアンジーが好きで良かったと思わせてくれました。
ジョン・ウェイン亡き後、古き良きアメリカンを具現化するのはイーストウッドしか居ません。俳優としても監督としても。
長生きしてほしいものです。
母は強し!
実話を元にした作品。本当にこんなことがあったのかと思うと悲しく切なくなりました。
予告はアンジーが精神的におかしいのか?って思わされるような内容でしたが、本編では、どういう風に展開していくのか、先がわからずドキドキしながら観てました。後半にポスターの場面(ガラス越しにアンジーが泣いてるトコ)が出てきて、この場面なのか!って思っちゃいましたw
最後の場面は印象的で、確かな希望を見つけたわ、というところは母親は強いなと感じさせられました。
自分の意志を貫き我が子を見つけようとするアンジーはかっこよく、自分も母親になった時にもう一度見てみたいと思いました。
ラストが良かった。
実話ものは苦手な私ですが、この作品はとても良かったです。
特に、ラストに至る展開。
あの事件から生き残った少年から伝わる、主人公の息子の勇気ある行動。
結局の所、彼の生死の程は解りませんが、「強い子供に育てたい」という、主人公の思いは実を結んでいたんだな…という、希望に溢れた結末は、見ていて清々しさを感じました。
ハッピーエンドではないので、この言葉は少々違うかもしれませんが、正に「終わり良ければ全て良し」と思った作品でした。
エンドクレジットでバックに映る風景、映画館で上映されている作品のタイトルが、これまたこの映画のラストに、良い味を加味してくれていたのも印象的です。
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