おろち

劇場公開日:

おろち

解説

楳図かずおの同名原作を「リング0/バースデイ」「予言」の鶴田法男監督が映画化したダークファンタジー。100年に1度永い眠りにつき、不老不死の体で人間の世界を彷徨う謎の美少女・おろちは、29歳を過ぎると醜い姿に朽ち果て死んでいくという悲劇にとり憑かれた門前家へ家政婦として潜りこむ。現在は美しい姉妹がいる門前家だったが、そこにはさらにもうひとつ大きな秘密が……。美しい顔が崩れていく門前姉妹を木村佳乃、中越典子が熱演。おろち役に谷村美月。

2008年製作/107分/日本
配給:東映
劇場公開日:2008年9月20日

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(C)2008「おろち」製作委員会

映画レビュー

3.5【”門前家の女。そして愛の絆。化け物を生むのは人間の執念。”キャー、美人女優ばかり出演しているのに、何でこんなに背筋が寒いのでしょう!】

2024年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

■粗筋
 美しい少女の姿で人間界をさまよう謎の存在・おろち(谷村美月:不老の女優さん1号)。
 人間の業が引き起こす悲劇を見続ける彼女は、大女優として名を馳せる母、門前葵(木村佳乃:不老の女優さん2号)を持つ姉妹・門前一草(木村佳乃:2役)と理沙(中越典子)の家政婦となる。
 そしておろちは、門前家の女たちは29歳になると美貌が醜く崩れるという運命を知る。

◆感想。<Caution!全然、内容に触れていません!キャー!>

・イヤー、鑑賞後のイヤーな気分が尋常でない作品である。(ホラー映画にとっては、褒め言葉です。)

・女性って怖いなあ・・。(本音。)

・序でにいうと、中越典子さんは着物の似合う女優さんであるが、故に今作の様な怖い役もヒジョーに合う方である。
 NHKの「京都人の密かな愉しみ」という京都愛に溢れたドラマとドキュメンタリーとで構成された一連の秀逸なシリーズがあるが、その中のオムニバスで「鉄輪の井」という短編がある。
 そこで着物姿で登場するのが、中越典子さんである。美しく哀しい女性を好演されていたものである。

<今作は、楳図かずおさんの同名マンガを脚色したモノだそうであるが、貴方は楳図かずおさんの恐怖漫画でトラウマ級の漫画を知っているかな?
 ”漂流教室でしょ!”
 ”ブブー、違います。”
 ”じゃあ、何よ!”
 ”そ・れ・は・ね。【赤んぼ少女】だよ!キャー!”
 小学低学年の時に、友人から借りて読んでしまったのだが、怖いのなんの。トラウマ級の怖さである。興味のある方は「おろち」と併せてドーゾ。>

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NOBU

3.0成功作。怪談ではない怖い話。

2024年5月11日
iPhoneアプリから投稿

初見。
楳図な気持ち悪さの映像化の一つの成功例。
怪談ではない怖い話に果敢に挑んだ。
ポスト岸田今日子な木村佳乃のキレ演のヤバさ。
美顔の薄皮一枚下を見せられるかの嫌さ。
そして端正でキレの良い構成。
また観る。カルト作。

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きねまっきい

3.529歳を過ぎると・・・

2022年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

わたしは、おろち。

あの美しい姉妹の運命を
見つめていたいと思った。

人間の心の闇を見続ける
謎の美少女 おろち・・
おろちとは、
100年に一度深い眠りに就く
不死身の美少女の名前。

ホラー漫画の巨匠
楳図かずお先生の
傑作漫画を映画化。

「リング」の高橋洋さん脚本で
監督は、「予言」の鶴田法男さん

主演は、
おろち役の谷村美月さん
美しい姉妹役には、
木村佳乃さんと中越典子さん

原作は、18歳になると
美貌が衰えてゆくのですが
映画では、年齢を引き上げ
29歳を過ぎるとに変更されています。

木村佳乃さん
この役をオファーされた時
かなりのプレッシャーが
あったそうですが
門前姉妹の姉を
見事に演じられていました。
そして、
キャストの皆さん
それぞれ、楳図ワールドに
集中されていたのが
よく伝わってきました。

悲しい運命をたどる姉妹の物語。

主題歌「愛をする人・・・」を歌う
柴田淳さんの切ない歌声が
更に胸に沁みました。良い曲です。

ひとつ 個人的な意見ですが
おろち役は、
少しイメージが違ったかなと
すみません。(^^ゞ
でも、谷村さんおろち
可愛らしくて 良かったです。

再編集しました(^^ゞ

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LaLa

3.0ギターの達人、エド山口!

2021年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 親子流しなどという珍しい職業。もっと彼らのエピソードを見たかったのは贅沢なことなのでしょうか。目が覚めると、おろちがその娘になっていたというシーンが見事だっただけに、よし子さんの悲しい過去も知りたくなりました。

 原作は楳図かずお。これまで映画化された作品の中では完成度が高いような気もするのですが、ホラー映画と言っていいものかどうか迷ってしまう。特殊効果やメイクで観客を驚かせる最近のJホラーとは異なり、女優の演技力に依存した作り方。これで階段落ちのシーンをメインにしたら一流の舞台劇にもなってしまいそうです。個人的には楳図ホラー作品が好きではないのですが、この作品のように“人間が最も怖い”というテーマがあれば面白くなりますね。

 ブラックな人間模様を冷静に観察し続け、歳をとらない美少女キャラ“おろち”(谷村美月)。このキャラが古賀新一の『エコエコアザラク』黒井ミサに受け継がれているのだろうと感じてしまいました。ちょっとした能力を発揮するところなんてソックリ。

 原作を読んだかどうか記憶になかったのですが、結末が予想できるし、その予想通りにならなければ非常につまらないプロット・・・やっぱり読んでたのかな。そんなストーリー云々より見どころなのは木村佳乃と中越典子の演技対決!直情的な動の演技の木村vs内に秘めた静の演技の中越。

【2008年9月映画館にて】

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kossy

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