ノーカントリーのレビュー・感想・評価
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静かなサスペンス
コーエン兄弟は何を目指してるんだろう? 少し混乱しました。
静かなサスペンスで、迫ってくるものもあるんだけど、なんか、根本のところでブレてる感じがするんですよね。この感じ、なんなんだろう? アメリカ映画が信じられなくなってるってことかしら? 誰か教えてくださいっ。
リアルな冷酷たる殺し屋
ターゲットを殺すことに手段を選ばない殺し屋。だが、独特な考えをもってるし完璧すぎるわけではないとこがよかった。
あっという間に時間が過ぎた。
細かいことは気にしないで緊張感を楽しめた。
魂のない男の目
問答無用の殺し屋オカッパ・ハビエルの目が印象的。
魂のない男の目だった。
トミーリー最後のセリフも印象的。
本作の次章ともいうべき『ザ・ロード』を観てからもう一度見直すと
「火を運ぶ人」という言葉が痛切に胸に迫ってくる。
楽しくなるくらいの緊迫感。。。
コーエンによって作り出されつじりじりとした緊迫感は、どんな映画よりも恐怖に満ち、どんな映画よりも心地よい。
ハビエル・バルデムが演じる『シガー』は、怖いくらいに無感情で、怖いくらいにゾクゾクさせられる。
。
一人は逃げ、一人は追う。
無関係な人々が無情に死に、じりじりと歩みくる影に怯える。
期待どおりの恐怖と想像もつかなかった緊迫感があった。
ここに描き出される恐怖は、完ぺきである。
古い人間には生きづらい世の中
『ノーカントリー』(原題: No Country for Old Men)
邦題もっと考えろよとまずいっておきたい
全然意味がわからないだろう
この映画の魅力はアントン・シガーとその武器にある
空気銃を使って殺人を繰り返していく姿は非常に怖い
この作品は常に緊張感をもって描かれ飽きずに最後まで見れる
ホラーとして非常に面白い作品
原題より邦題
なかなか難しい映画です。同時に奥が深そうな映画でもありますが。
作品全編がかなり暴力的でドライ。しかし緊迫感のある銃撃戦はかなりの出来で、殺人鬼シガーのシュールな殺害っぷりや元軍人モスの逃走劇は目が釘付けになりそして恐怖を感じます。とにかく血と死体で埋め尽くされるような映画です。バイオレンス映画を見るという目的でこの映画を見るのもいいかもしれません。
この映画のテーマは複雑で様々な登場人物からいろんな見方が見て取れるような気がします。個人的にシガーの考えにちょっと興味がありました。彼の規則やルールに対しての考えは納得はいかなくもなく、最後の信号のシーンはまさにシガーの考えをもの語ってると思います。
あと原題の「no country for old man」(「老人に住む国あらず」という意味だそうですが)より邦題の「ノーカントリー」のほうがしっくりくると思うのは私だけでしょうか。というのもこんな物騒な国に老人も何も人が住む国とは思えないからです。終盤の老人がいった「この国は人に厳しい」というセリフが身に沁みます。
あんまりこの映画のテーマはこれだというのが見つけられなかったのですがそれを模索しながら見るのもいいかもしれません。
現代のヒッチコック的な風格
コーエン兄弟は『ファーゴ』もかなり好きだったけど
『ノーカントリー』は西部劇をモチーフにし 80年代を舞台にした
巻き込まれ型サスペンスで 現代のヒッチコック的な風格
一瞬も気が抜けない展開で 心地よい疲労感がクセになる
なんだこの緊張感
ハビエル・バルデムが演じてるオカッパの殺し屋は
無駄がなく容赦のない仕事っぷりで 久々に怖い悪役だった
ジョシュ・ブローリンも『グーニーズ』の兄貴から
成長してどんどん良い役者になるな~
彼の『ナイトウォッチ』(ユアン・マクレガー主演版)も最高だったけど
さらに悪そ~な良いオヤジになった
トミー・リー・ジョーンズも田舎の保安官という
『ファーゴ』のフランシス・マクドーマンドと同じような役どころで
かなり味のある良い演技で余韻が残る
やっぱコーエン兄弟の真髄は コメディよりサスペンスにあると確信した
ホラー映画でもないのにやたらと怖い
自ブログより抜粋で。
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全編淡々と人が殺されていき、なんかもう、ホラー映画でもないのにやたらと怖い。
後半に至っては、殺されるところや死体はスクリーンに映らないのに、「ああきっとこいつも殺されたんだな」って伝わる演出が巧く、余計に恐怖心を煽る。
救いのない映画だという前情報を知っていたので覚悟して観られたことがある意味救いだったが、ハビエル・バルデム演じる殺し屋シガーの姿が脳裏に焼き付いて後々まで尾を引く。
それは彼の比類なき冷酷さももちろんだが、ラストで見せるそれまでとは裏腹な妙に人間味を帯びた退場の仕方が余計に印象深い。
かなりやりきれない映画なんだが、時代設定を1980年代にしているせいで、じゃあ今は幸せな時代なのかと自問したとき、いや今の現実はもっとやりきれない世の中だよなあと思わせられる二重のやりきれなさに襲われる。
重いというか硬派というか、一筋縄でいかない、それでいてクールな娯楽性でも満足できる良作。ただ、観るなら心身ともにゆとりがあるときにどうぞ。
コーエンってどなた
なんだかしらないけど
とっても怖い殺し屋が追いかけてきます
しかも、関係ない人を次々に不思議な武器で殺していきます。
コーエン兄弟がどなたかわかりませんが
なかなか面白い映画でした
ただ、賞とったんだ~
ふ~ん
てな感じではありました
そんなに褒めなくてもいいんじゃないでしょうか
この映画の意味するものとは?
ご存知、コーエン兄弟が描く、
去年のアカデミー賞作品賞、この作品の評価に悩んでいました。
そして今でも悩んでします。
見た後の私のメモ帳にはこう記してあります。
確かに独特な世界感を繰り広げ、
122分クギ付けにした力量は圧巻であった。
ほんの偶然から、逃げる男と追う男となった二人。
そしてそれを見守る老保安官。
圧倒的な迫力を持った殺人者である追う男が、
音楽のない静寂な世界で振る舞う姿は非情さを更に際立たせる。
だが、この作品の真の狙いがどこにあるか、
ストレートに私には伝わってこない、戸惑ってしまう。
あの殺し屋の圧倒的な迫力はそれだけで絶賛ものだし、
122分が短く感じることは確かでしたが、
あの老保安官の役割は何だったのか、と。
原作を読まないと、この映画の真意はわからないのだろうか?
ゾックゾック
はっきり言って、激しい映画ではないが
俳優の演技&演出・・・最高です!!
コーエン兄弟が放った改心の一撃って感じでしたw
ちくしょ~
新作落ち待たずに映画館で観ればよかったぁ~(笑)
(見たかったけどタイミング逃して新作落ち待ってました。w)
最初から最後まで、かなりの緊張感のなか、
一瞬でも気が抜けない感じで
見終わった後にはちょっと、肩こった。w
それと同時にちょっとびびってたのか、
周りをキョロキョロしながら
興奮冷めやらぬって感じでしたw
あの緊張感・・・たまらないっすね☆
退屈さもコーエン兄弟の確信犯的意匠かな
言わずと知れたコーエン兄弟のアカデミー賞作でございます。わたくしは生涯No1作品を彼らの「ミラーズ・クロッシング」に挙げているほど、高校生時代からのファンです。というわけで本作のオスカー受賞には、なにやら感慨がありました。
原題とストーリー設定のかけかたはうまいし、コーエン兄弟特有の精巧なメカニズムを感じさせる映像も変わらぬ「らしさ」が出てて、ファンとしてはご満悦。また、彼ら特有の脱力系ブラックユーモアも時折あり、緊迫感あふれる展開の中にも、それを自分で嘲るかのようで二重にも三重にも含み笑いをしてしまう。
でも、映画全体の三分の二と残り三分の一が、かなり趣が変わってしまうので、そこでいささか集中力が落ちました。ていうかラスト三分の一は、はっきりいって詩的要素が強すぎて、一回でくみ取るのは難しいです。
思い返してみれば「ミラーズ・クロッシング」も一回目は寝てしまったっけ。彼らの映画は、見れば見るほど味が出るのだと思います。そう考えると、大衆向けのオスカーでよく賞が取れたものです。
歴代で
アカデミー作品賞を観る時は何かしら特別な感で観てしまう傾向があるが、この作品はここ数年、いや歴代のオスカー受賞作では最下層の部類に入るかも知れない。
テーマや何を訴えたいのはわかるがそれが画面上に出てこない。
最初はやや緊迫したシーンはあるが、後半はグダグダな作り。トミーリージョーンズじゃなくても誰でもって言うかトミーリージョーンズの役どころが何一つ重要じゃない。
唯一良かったのはあの時代設定、雰囲気。
アカデミー賞だから素晴らしい作品なんだは観る前から除外した方がいいと改めて思い知らされた作品です。
数年に一本の傑作
コーエン兄弟はBlood Simple、FargoからThe Big Lebowski 、O Brother, Where Art Thou?まで傑作ばかり(他にもミラーズ・クロッシングやバートン・フィンクなんかも・・・・。駄作はレディー・キラー、ディボースショーくらい?)撮り続けている私の大好きな監督の作品で、今回のこの作品は最高傑作とまで言われています。
映画の内容は「主人公がひょんなことから惨殺現場で200万ドルを見つけて、逃亡。それをめちゃめちゃ怖い殺し屋が追跡するが・・・。」というお話。あらすじだけでもおもしろそーですが、実際、めちゃくちゃおもしろかったです。しかーし、暗ーいです。ラストも「えー??」と驚きではありますが、カタルシスにはちょっと欠けるかも。ただ、ものすごい緊張感で、コーエン兄弟らしい、そして「映画」らしい映画。ブラッドシンプルに似たバイオレンスとヒリヒリした緊張感が気持ちよいのです。
原作はコーマック・マッカーシーという私の知らない人。一緒に見に行った友達が、この小説家の大ファンらしく、小説はいつも暗い内容ばかりだそうで。
圧巻は、殺し屋役のJavier Bardem。オスカー助演男優賞も当然。この人じゃないとこの映画の評価はもっと低かったと思うくらい、物凄い演技を見せ付けます。(スペイン人の俳優さんで2005年に主演作のMar adentro『海を飛ぶ夢』がオスカー外国語映画賞受賞しているので知っている人も多いかも。私は見てないのですが・・・)今、思い出しても身震いするくらい顔がでかい、じゃない、怖いです。マッシュルームヘア?に自家製の酸素ボンベのエアガンをぶら下げて、すたすた歩く姿。・・・・ああ、もう一回、見てぇー!!
主演はアメリカン・ギャングスターやグラインド・ハウス(プラネット・テラー)を含め、最近、ひっぱりだこのジョシュ・ブローリン(ダイアン・レインの旦那)。犯人を追う保安官役が、日本の「ボス」ことトミー・リー・ジョンズ。みんな素晴らしい演技をしていますが、バルデムには負けちゃいますね。とにかく、数年に一度の名作!Gone Baby Goneに続く2007年公開映画のおすすめ!ただし、バイオレンスOKの人限定!
怖いっ!けどクセになりそっ^^;
ストーリーはともかく、とにかくおかっぱヘアの凶悪犯が怖いっ!しつこいっ!不死身ときたもんだっ!!!
あんなにしぶとい人間に追いかけられたら・・・と考えたら、お化けよか人間の方がよっぽど恐怖を感じることを思い知らされる作品でした。
あまりの怖さにストーリーをほとんど憶えておりませんっ!残念っ(>_<)
完璧な空気感
2時間持続する映画の空気感は完璧。まさに息を呑むとはこのことかと。瞬きするもの忘れる2時間でした。主演3人の演技も、ハビエル・バルデムが圧倒的なのはもはやいうまでもないですが、語り部であり、原題「No Country for Old Men」を体現しているトミー・リー・ジョーンズは、彼にしか出せない深い味わい。BOSSより深いです。
コーエン兄弟作品史上最も個性的で非情な殺人鬼シガーの存在感からは目がはなせない!!
今年のアカデミー賞で4部門を獲得したコーエン兄弟の新作でコーエン兄弟ならではの個性的なキャラクターばかりで楽しませてくれるが今回はいつもよりも協力な個性と恐ろしさをもった個人的にはコーエン兄弟作品史上最もショッキングなキャラクターだと言ってもいいだろう(>_<)
それはアカデミー賞で助演男優賞を受賞したバエル・バルデムが演じる謎の殺し屋シガー!!とにかくこの映画を観れば誰もがその強烈な印象がはなれなくなるだろう。アカデミー賞の受賞は当然と言っていい(@_@)正直言ってこの映画のほとんどはシガーの圧倒的な存在感からなる異様なまでの緊張感で目が離せなくなるからだ(>_<)だから疑問に残るのはなぜ主演男優として扱っていないのか??ということだ。これまでの存在感をもったキャラクターが主人公でなかったら...と考えるとこの映画には主人公というものはいないのかもしれない。主演男優でノミネートされていた相変わらず田舎の保安官の制服がよく似合うトミー・リー・ジョーンズは一様主人公とはされているけど作品を観る限りとうていそうとは思えない。そう考えるとますます興味がわいてくる☆
なぜシガーというキャラクターが恐いのかというとガスボンベを改造したオリジナリティあふれる武器を持っている以上に彼には背後にある過去が全くと言っていいほどわからずに最後まで謎の無口で非情な殺人鬼という印象が残ってしまうことだ。シガーが非情だと核心したシーンは事故にあってケガをしてしまったところに通りかかった子供たちに助けられるも感謝の心がみえないところだった。しかしそれは逆にこちら側の想像をかきたてられよりシガーというキャラクターに興味をもたせるといった結果になっているところにキャラクター構造のすばらしさを改めて感じさせられる。
非情なシガーからは原作の“血と暴力”というテーマを自然に感じさせてくれる。娯楽映画のように直接的には語られなくてもじっくりじっくりと映像や音楽によって感じさせてくれるし、またたまにみせるキャラクターたちの少しドン臭い面がまたリアリティを感じさせてくれる(>_@)
ただ残念なのがウディ・ハレルソンが演じているカーソン・ウェルズというキャラクターは役所としてはシガーとならぶほど謎の役なのだが印象が残らところだ。個人的に彼にはもっとがんばってほしかった(>_<)でもまたこのキャラクターのあっけなささえも計算に入ってるんだろね(._.)
近くの映画舘で公開されてなかったから久しぶりに電車に乗って映画舘まで行ったかいはあった作品だったね(>_<)
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