カフカ 田舎医者

劇場公開日:

解説

「頭山」でオスカー候補となったアニメーション作家・山村浩二が、フランツ・カフカの不条理な世界に挑んだ短編アニメ。人間国宝である狂言師・茂山千作ら茂山一家が声優を務める。吹雪の夜に急患の知らせを受けた田舎医者。10マイル離れた患者の家へ行くための手段がなく困っていると、突然見知らぬ馬子が姿を現す。馬子に馬を借りた田舎医者は、瞬く間に患者の元へと辿り着く。ベッドに横たわった少年は健康そうに見えたが……。

2007年製作/21分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2007年11月17日

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(C) Yamamura Animation/SHOCHIKU

映画レビュー

3.5現代アートだが、話の内容がマイナーだと思う。読んだ事は無い。もっと...

2023年8月4日
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鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.0【カフカの短編小説を原作に、独特で難解な世界観を不気味なタッチのシュールな作画と演出で再現した作品。能や歌舞伎を彷彿とさせる語りや聖歌隊の声が印象的な作品でもある。】

2023年4月29日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

■どこかの田舎町に住む、年老いた医者が1人。  彼は雪が降り積もるその夜、遠く16km(10マイル)も離れた急病患者の元へ行かなくてはならず、困り果てていた。  女中ローザが馬を貸してくれる人を探していると、どこからともなく見知らぬ馬子が現れるが。 ◆感想 ・ご存じの通り、F・カフカの小説は難解である。不条理な世界観や常に死を感じさせる文章・・。 ・ドイツ文学者の故、池内治氏の「カフカの生涯」を読んでも、カフカは奇行が多い人物で、どこか精神病を患っていた節がある。 <今作は、カフカの病的とも言っても良い世界観を、特異なシュールな絵とキャストの声で作り出した作品である。  万人向けではないが、妙に記憶に残る作品である。>

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NOBU

5.0仕事にほとほとイヤケが差している

2020年12月29日
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笑える

悲しい

知的

「本当の道は、一本の綱(つな)の上をとおっているのだが、綱が張られているのは高い所ではなく、地面すれすれである。それは歩かせるためというより、むしろ、つまづかせるための物のように見える。」F.カフカ 【ほとほといやけが差している】 仕事嫌い青年カフカの"あの感じ"がすっごく出てる短編アニメ!! 無意味な役割りなのに周りから強要される。その煩わしさ鬱陶しさに苛まれて、世の中すべてイヤなことだらけに見えちゃう。 そんな認知のゆがみ表現がお見事。ほんとにゆがむのw。 最高、最ッ高! 母親の、雪夜中に町医者を呼びつけた申し訳なさと、息子を治して欲しいという切実さと、高くついたら嫌だわという不安と、ほんとにこのジジイに治せるの?っていう疑心を集約した、異常に曲がった腰が素晴らしい。 「そういう目でワシを見てるだろう」という語り部の被害妄想ちっくな感じもアニメになっててグレイトですわ! 画面の四方がときどき白く曇る。 寒い日に窓ガラスにあたる、荒い息遣い。 U-NEXTで観れたよ~(^O^) 昨日知り合った画家さんに薦めて頂いたの。感謝感謝っ♪

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雨丘もびり

3.5表現に痺れたねえ

2018年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

・終始魚眼レンズで覗いてるようなぐにゃ~とゆがんだ映像 ・いくつものレイヤーを重ねた画面 ・狂言師の家族が声を当てたことにより台詞に独特のリズムがあった ・この作家の他の作品をもっとみたい ・複雑な画のため情報量が多いが、見ながら脳内で処理していく感覚が楽しい ・説明なくどんどん進む展開や、奇妙な合唱、不条理な行動など夢を映像化したみたい

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mimiccu